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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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部活の合宿

 屋敷に戻ると部長と会長から伝言を書いた手紙を受け取りました。

 料理部からは美味しい所を教えてと書いてあり、魔導具研究会の方は魔導具工房と列車の工場の見学を希望と書いてありましたので、昼食をとってから鉄道会社に行ってユキさんとレイさんに列車の整備工場に見学ができるか聞きましたらOKが出ました。

 日程は明後日ならH300とH65の両方あると言っていました。

 見学にはレイさんがガイドをやってくれるそうです。

 お礼を言ってからリンダさんの所に行って見学の事を言うと4日後だったら大丈夫と言っていました。

 リンダさんにもお礼を言ってから全員が泊まっている宿に行くと宿の食堂に全員いました。

「こんにちは、伝言の件で来ました」

 待ってましたと言いそうな顔をしています。

「列車の工場見学は明後日で、魔導具工房の見学は4日後です」

「ホーデンさんありがとう」

「いえいえ、料理部はどういう料理が良いのですか?

 甘味、海産物、丼物、フソウ国の店と市場でしたら案内できますけど」

「全部」

 料理部の声が揃っていた。

「これから甘味屋に行きますか?

 そんなに遠く無いので」

「はい」

 今度魔導具研究会も合わさってステレオ状態だよ。

「では行きましょう」

「おー」

 ステレオ大音量で耳が痛いよ。

「カゼットさんいますか?」

 店長が出て来た。

「セリカ様、カゼットは今新調味料の工場に行ってますので今日は戻りません」

「そうなの? 今から団体さんだけどいいかな?」

「大丈夫ですよ。この時間は割と空くので」

「ありがとう店長」

 皆の方を向き。

「OKだよ」

 全員店内に入り席に座った。

「店長お店は順調?」

「はい、お土産用は特に出ますね。

 特にチョコレートが午前中で終わります」

「限定品だからしょうがないよ。

 それとアンリさんはどう?」

「即戦力でした。新規の商品は7割は彼女がやっていますね」

「良かった。私は鉄道でいなかったから心配だったんだよね」

「大丈夫ですよ。本人も楽しんでいますから」

「それなら良いね。私も食べよ〜」

「ぜひ、アンリも喜ぶと思いますよ」

 そう言って奥に入って行った。

 私も3種類の新商品を食べた。

「セリカさん新調味料の工房は此処から近いの?」

「私も行った事がないんだよね。やってる本人は知っているけど」

「その人と会う事は出来るかな?」

「今から行ってみますか? 本店に行けばわかると思います」

 部長に言って抜けさせてもらった。

 その代わりに明日は市場の案内に行く事になった。

 クオンさんの店に来た。

「こんにちはクオンさんかカゼットさんいますか」

「セリカお嬢様いらっしゃい」

 クオンさんが出て来た。

「久し振りです。お元気ですか?」

「はい、元気です。それで今日はどうしましたか?」

「こちらの第3王女殿下が新調味料の事で聞きたいそうです」

「初めましてユーディー商会会長のクオンと申します。もしかして先日の件でしょうか?」

「初めまして、そうですね姉の手紙の件です」

「奥の応接室迄お願いします」

 応接室に入り殿下とクオンさんが話し始めた。

 新調味料の工房の誘致の話だった。

 第1王女殿下からもし会えたら話しを聞いて来て欲しいと言われていたそうだ。

 大体1時間程話して終わった。

 サンプルとしてケチャップ、ウスターソース、穀物酢の小瓶を殿下に渡していた。


 帰り道で殿下にお礼を言われた。

「セリカさんありがとう。これで少しは進めそうよ。

 上のお姉様に手紙を書いておきましょう」

「陛下に反対されてませんでしたか?」

「陛下は引退する事になったわ。

 これから先は能力が追いつかないから発展方法が出来無いと言っていたわ」

「そうですか、私は何も出来ませんでしたね」

「あれで良かったのよ。来て直ぐの人にいきなり方向性を出せなんて言う方がおかしいわ。

 それに首から上は飾りですかには笑わせてもらったから」

「思わず言ってしまいました」

「収まる所に収まったから万事OKよ」

 そう言って殿下は宿に戻って行った。

 第1王子はサンニッチ公爵を呼び出していた。

「サンニッチ、もう1度鉄道をやる気はあるか?」

「やらせて貰えるならやります」

「但し条件がある。以前の路線図は破棄して新しい路線図と計画書を書いてこい。

 それと事故防止策と現在の路線は複線に変更だ」

「それではお金かかりますので無理です」

「では聞くが単線でのすれ違いはどの様にするんだ?

領都の駅でのすれ違いにすると先行で入った列車の待ち時間はどれ位になるのだ? 領都間の時間はどの程度かかるのだ?」

「領都間は約6時間です」

「駅の停車時間を込みにしても上下合わせて4本が最大だな」

「そんな事は無いです。もっと増やせます」

「中間に駅が数カ所有れば可能だろうな」

「駅も必要ありません」

「お前こんな単純計算も出来無いのか? 線路は1本で1編成しか走れ無いのだぞ。どうやったら増やせるのだ? 教えてくれ」

「・・・・・・」

「父上と同じで考え無しか?

 折角作ったのにもったいないと思って声をかけたがこの話は無かった事にしてくれ。下がっていいぞ」

「お願いしますやらさせて下さい」

「では納得するだけの材料を持って来い。

 それが条件だ」


       ー・ー・ー・ー・ー

 日が変わり合宿2日目で、市場に来ています。

 本日も合同での行動です。

 先輩方と王女殿下は海の魚や貝を見た事が無かったのでキャーキャー言っています。

 ただ男子の先輩はお店の人に色々と聞いています。

「先輩、何を聞いているのですか?」

「南で捕れる魚の種類を聞いていたんだ」

「先輩のところでは捕れるのですか?」

「北で海産物が捕れるは家の領だけなんだ」

「今度聞かせて下さいね」

 そう言って他の人の所の行った。

 お昼近くになったので一番奥にある屋台の所のに行き昼食となりました。

 お祭の時にいたウナギの蒲焼の屋台が有り、うな丼を提供していました。

「お兄さん久し振りですね」

「おっ噂の3女様じゃん」

「売れ行きはどうですか?」

「3女様に教わったのをやり始めたら売れ行きが上がったよ」

「良かったですね。うな丼を1つください」

 うな丼を買ってから何時ものたこ焼きも購入しました。

 うな丼は味に深みが出てとても美味しかった。

 たこ焼きは生地に出汁が使われていて美味しくなっていた。

 午後はお肉と野菜を見て回ったら牛肉やの店主に会い、書いてもらった絵を見ての注文が多くなったと言っていた。良かった良かった。

 市場ツアーも無事に終わり、料理部の先輩方はとても喜んでいました。

 明日は鉄道の見学だ。楽しみだな〜。

 鉄道がまた出来ると聞いて喜んだのは良いが、路線図の変更に計画書の提出、第1王子を納得させる材料を出さなければならない。

 どうすれば良いんだ?

 ダイナは娘が学園に入って暇な筈だからやって貰らおう。それが良い。

 直ぐに手紙を出したが、返事は前回と同じで有り、西の延長工事の前倒しの準備にかかっているので暇では無いと書いてあった。

 それにアドバイス等をしても聞く気が無いのでこちらからは何も致しませんと書いてあったので「巫山戯るな」と大声で怒鳴った。

 もう一度ダイナの所のに行くしかないな。



 

ご覧いただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
相変わらずのサンニッチ、王家は子供達がしっかりしているから王様が退位後は安泰だけど、サンニッチ家はあの姉妹だけなら無理だねぇ~、次代に引き継ぎできないなら早く養子とった方がいいって~又頼って来るのかな…
ふざけてるのはサンニッチの方なのに…
サンニッチと元王様は相変わらずで、鉄道に必要な要件を満たすに足る資質が無いのですね。
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