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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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校外訓練 1日目

 魔導具を考え始めて2週間経ってどうにか仕様書が半分できましたよ。

 スマホを1台リンダさんに渡しました。

 やっぱり直接話しをしないと通じない部分があってこちらから屋敷に送ってカリーナお姉ちゃんに持って行ってもらいました。

 リンダさんはスマホを見て大興奮だったそうで、実際電話をするとテンションMax状態です。

 作りたいと言っていたけど分解しちゃ駄目だよ。

 さて残りもやってしまいましょう。

 追加がなければいいな。

 後、無限軌道が出来ると言っていたので良かったよ。ルール作りが必要なのである程度書いてからお姉ちゃんに丸投げしました。

 何か有れば聞いて来るでしょう。

 学園の方はもうすぐ校外訓練になります。

 2泊3日のキャンプ生活ですね。楽しみです。

 食事も自分達で現地調達して料理もする事になっていますが多少は配給があるそうです。


       ー・ー・ー・ー・ー

「はい、来週からの校外訓練ですが今配ったしおりを見て予習しといて下さい。

 1年生の場所は王都の北側にある湖です。

 2つの班に分けますので班長を決めて話し合いをして下さい」

 私の班はジェミニさん、寺子屋メンバー、フソウ国のケターダさんと男子1人の8名です。

「食事は師匠が作ってくれるのですか?」

「交代でやるに決まっているでしょ」

「えぇ〜師匠より上手な人いませんよ」

「サボったら罰ゲームで」

「やめて下さい。シャレにならないです」

 班長はミウラちゃんに決定した。

 ワクワクしてきた。楽しみだね。


       ー・ー・ー・ー・ー

 校外訓練当日になりました。

 仕様書の残りは全てお姉ちゃん宛に発送しました。

 訓練服で集合して班ごと馬車に乗り出発です。

 車内は賑やかですが私はウトウトして寝そうです。

 馬車に乗って3時間、湖に着きました。

 あくびをしながら馬車を降りると、水の澄んだ綺麗な湖でした。

「ん〜気持ちいいね。景色がいいから目が覚めたよ」

「もうすぐ昼食ですね。材料はどうなるのかな?」

 ジェミニさんが昼食の心配していた。

「Aクラス集まって下さい。昼食の材料と道具を渡します」

 担任のフィット講師が大声で言っている。

 講師の所に行き材料と道具を受け取ってから私達がテントを立てる場所を聞いて移動する。

 周りはテントを立てる人と食事を作る人と別れていた。

「テント立てるの面倒だね。テントっぽい建物を作ろうかな?」

 男子2人用と女子6人用を土魔法で[クラフト]を使用して作った。

「ヨシ、次は竈だね」

 ちょっと離れた所に同じ様に[クラフト]でBBQが出来そうな竈を作った。

「さて材料は何かな?」

 何やら目線を感じる。

 周りを見ると皆が私を見ている。

「なになにどうしたの?」

「師匠やらかしましたね」

「何を?」

「一瞬で建物を作る人はいませんよ」

「そうなの? 今まで何棟もやって来たから大丈夫だよ。気にしちゃ駄目。

 昼食作るから材料をちょうだい」

「はい」

 材料の入った袋を受け取り中を見ると色々入っている。

「テーブルが欲しいな。[クラフト]」

 側にテーブルができたので材料を出していく。

「オーク肉とキャベツ、玉子、トマト、小麦粉かぁ。

 お好み焼きかな。鉄板が欲しいからフライパンを[モデリング]しちゃえ」

 [モデリング]でフライパンを鉄板に変えて竈に置いておく。

 キャベツをみじん切り、オーク肉を薄切りにして塩胡椒をする、ボウルに小麦粉を入れ水に溶いてダマを無くしてキャベツを入れて混ぜて生地を作る。

 竈に[ファイヤーボール]を入れて鉄板を温める。

 温まったら油を引いて生地をお玉ですくい鉄板に丸くなるように流していく。

 焼いている生地に玉子を乗せて、その上にお肉を乗せて生地を少し乗せて広げる。

 下が焼けて来たらひっくり返して焼いていく。

 焼けたら皿に乗せてウスターソースとマヨをかけて出来上がり。

 人数分を作ってしまいましょう。

            ・

            ・

 人数分できました。

「出来たよ。早く来て食べよ〜」

 皆を呼んだが固まっている。

「食べないなら私が全部食べちゃうよ」

「食べます〜〜〜」

 班員全員来て食べ始めた。

「美味しい、セリカちゃん美味しいよ」

 ミウラちゃんが喜んでいる。

「師匠美味しいです」

「おかわりは自分で作ってね。生地はまだ残っているから」

「えー師匠作って下さい」

「ヤダ」

「ちょっとそれを寄越しなさい」

 なんか面倒くさいのが来た。

「ヤダ」

「キー私を誰だと思ってるの?」

「知らん」

 相手するのも面倒だ。

「サンニッチ公爵家よ」

「だから何?」

 ミウラちゃんが笑い始めている。

「ローレルいい加減にしときなさい。

 今だったら見なかった事にしてあげるから。

 笑い過ぎてお腹痛くなるよ」

「ミウラ・・・もういいです」

 行ってしまった。

「セリカちゃん面白すぎるよ、アハハハ」

「だって相手するのも面倒くさい」

「そうだけど、塩対応すぎるよ。あーお腹痛い笑いすぎた」

「もう1枚焼こう〜と」

「師匠私のも焼いて〜」

「自分で焼いて下さい」

「美味しそうですね、それ」

「えっ」

「脅かせてごめんなさい、セリカさん」

 第3王女殿下だった。

「殿下どうしたのですか?」

「いい匂いがするから来ちゃいました。

 作るのは簡単なの?」

 殿下に作り方を教えると自分の班に戻って行った。

 もう1枚焼いて食べた。

 男子2人も挑戦して焼いていた。

 女子も順番に焼いている。

◆            ・

 昼食も終わったので自由時間となったので湖畔を散歩していると湖面で魚が跳ねたので[アイテムボックス]から釣り竿とリールを出してから適当に木片と落ちていた鳥の羽根で[モデリング]でルアーを作って糸に結んでから湖に投げこんだ。

 適当にアクションをつけてリールを巻いていると釣れた感触があった。

「ヒット」

 リールを巻いて釣り上げた。

「ニジマスっぽい魚だね。焼けば大丈夫かな。

 後で[鑑定]すればいいや」

 その後は釣りをずっとやっていたけど夕方になったので戻る事にした。

 釣果は20匹です。結構釣れたね。

 [鑑定]したらニジマスだった。

 テント迄戻ると皆が沈んでいる。

「どうしたの?」

「夕食の材料を貰いに行ったらこれだけだった」

「全部の班同じでしょ」

「そうだけど、これで何が出来るのかな?」

 テーブルの上には小麦粉、塩、ソーセージ、玉ねぎ、チーズ、お昼に使わなかったトマト。

「これだけ有れば十分だよ。

 それと魚釣って来た20匹、大漁だったよ。

 先に魚を捌いておこうかな」

 鱗とエラ、内臓を取れば良かったよね。

           ・

           ・

 捌き終わったから一旦置いといて、パン生地を作ろう。

 ボウルに小麦粉と塩、水を入れて軽くこねておく。

「落ち込んでないで、耳たぶと同じ硬さでこねといて」

 私は竈の横に来てパンやピザを焼く窯を作った。

 川でやったのと同じです。

 皆がこねている間に玉ねぎのみじん切り、トマトでトマトソースを作り、ソーセージは5mm位の輪切りにしておく。

「セリカちゃん出来たよ」

「は~い」

 パン生地を確認して少し休ませる。

 ピザ窯に[ファイヤーボール]を入れて温めておく。

 魚は塩を塗っておく。

「誰か魚焼いといて」

 と言ったら男子2人がやり始めてくれた。

「パン生地もそろそろいいかな」

 マジックバッグから麺棒っぽい棒を出しておき、生地は1人分に分けておく。

 生地を円形に伸ばしてオリーブオイルを塗ってトマトソースを塗ってから玉ねぎ、ソーセージを乗せて最後にチーズを乗せててから広げておく。

 人数分作って焼きましょうか。

           ・

           ・

 焼いていると人が集まって来ました。

 何をしているのか聞かれたのでパンを焼いていると言ったらうちの所でも作ってくれと言ったのでお断りと言っておきました。

 またサンニッチが来て、私のところで作れと言ったので自分で作れと言っておいた。

 ミウラちゃんはまた大笑いしている。

 なんか喚いているけど無視をした。

 魚ももう少しで焼けそうだ。

 ピザもそろそろかな。

           ・

           ・

 完成です。皆で食べましょう。

「師匠ありがとうございます。美味しいです」

「明日はよろしくね。私今日作ったから免除で」

「えー無理です。こんな美味しいの出来ません」

「じゃぁ手は出さないけど口を出す事にするよ。

 何事も経験です。男子は朝免除だね。

 魚を美味しく焼いてくれたから」

 男子が喜んでいる。

 女子はがっくりしている。


 今日は楽しかった。



ご覧いただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
お好み焼きが広島風じゃなくて関西風の「練り込み生地」の豚玉だ
タイコリールの簡単なのならその辺の木で作れそうですね。でも、釣り針がネックでその場では無理か。あーホークで行けるかな、あと糸さえあれば。それにしても、テントっぽい建物は反則。先生が頭抱えてるのが見える…
サンニッチ家まだいたんだ…
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