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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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寺子屋の試験を見て

  (SIDE 魔法実技講師)

 セリカ・ホーデンから訓練場を貸して欲しいと言われた。

 理由を聞くと寺子屋メンバーの魔法の試験をすると言っていた。

 内容はホバーと言う魔法がちゃんと制御出来ているかの確認をするためだそうだ。

 ホバーと言うのはどの様な魔法か聞いて見ると、地面から15cm程浮き上がって移動する魔法と言っていた。

 浮き上がっての移動? どの様な魔法なのか全く想像がつかないので実際に立ち会わせて欲しいと頼んだら監督官として立ち会って欲しいと言われたので直ぐに了承した。

 ホーデンが帰った後に直ぐ学園長に話しをしたら学園長も立ち会うと言った。

 翌日、放課後になるとホーデンではなくキズスが呼びに来た。

 ホーデンはどうしたと聞くと訓練場に試験のコースを作っていると言っていた。

 訓練場に行って見ると試験用コースが出来ていた。

 先程迄はただの平地だったのにこんな短時間でどうしてこうなったんだ?横の方見るとフソウ国の留学生が足も動かさないで移動している。

 どう言う事だ?

 寺子屋メンバーと呼ばれている4人も来て、第3王女殿下も来ている。

 ホーデンがこちらに来ると私と寺子屋メンバーにコースの説明を始めた。

 説明が終わると4人はコースに入って行った。

 コースの下見に行った様だ。

 ホーデンが地面に手をついたらいきなり地面が盛り上がった。

 何をやったのか聞くとコースが見渡せる様にしたと言った。

 高台に上がるとコースの全容が良く見える。

 4人が戻って来るとホーデンはコースの感触はどうか聞いていた。

 ホーデンと4人が話しをしている時に周りを見ると学園長以外にも講師達が来ており、生徒も見に来ていた。

 何故か宰相閣下と第1王女殿下迄来ていた。

 5人の話しが終わった様なのでどうするのか聞いてみるとホーデンが最初に走って、4人は高台から見る事になった。

 ホーデンからスタートの合図をくれと言われたので、私がスタートの合図をした。

 ホーデンはスタートすると足で走る速度よりも早く走行している。カーブを直角に曲がった。

 あんな速度で曲がれるのか?

 今度はポールの所を細く走っていると思ったら高さ3mを安定して着地していた。今度はクランクと呼ばれる所をすり抜ける様に走行していた。また直角カーブを抜けると障害物を1つずつ飛び越していた。

 残りは全速で走ってゴールした。ホーデンが高台迄来て4人と話しているのを聞くと練習無しでやったと言っていた。

 4人には実際に走ったのとホーデンの走りを合わせてイメージしろと言っていたがあまりぴんとこない。

 その後は出来なくても良いと言っていたけど何度もやれると言っていた。話しの持っていき方が上手いと思った。

 今度は4人が順番に走っている。速度はホーデン程でもないが上手くやっているがクランクと言う所で速度を落としている。上手く走行出来無い様だ。

 全員が終わるとギリギリの合格だった様だ。そしてちゃんとフォローしている。

 教え方も上手い。寺子屋を開くだけの事はあるな。

 ホーデンからどうでしたかと聞かれたが、使っている属性がどうしても気になるので聞いて見ると風魔法と言っていた。こんなの呪文では絶対速度に追いつけないイメージの魔法は凄い。

 話しを聞くと風魔法で空が飛べると言っていた。

 ホーデンは[バーニア]と言うと上に上がって横移動しはじめた。

 降りて来ると無属性でも飛べると言っていた。

 空を飛ぶなんて夢の様だ。

 取り敢えず終わったが学園長はどう思ったのだろう。


  (SIDE 学園長)

 魔法実技の講師から話しがありセリカ・ホーデンが自身で開いている寺子屋の生徒の試験をすると言う。

 寺子屋出身者はイメージを使用すると聞いているのでどの程度の実力があるのか気になる。

 今までは極小数だったので気にしない様にしてきたが今年は例年よりも増えている。

 魔法室で確認中と言う事で話は無いが先日の宰相閣下との話もあり実際に見て判断の一つにしたい。

 訓練場に行こうとすると他の魔法の授業をもっている講師達が見学したいと言ったので一緒に行く事にした。

 訓練場に来ると平地のはずが試験用のコースが出来ているのにはびっくりしてしまった。

 セリカ・ホーデンが1人で作ったと聞いた時は信じられなかった。それだけの魔力量があるというのだ。

 周りを見ると宰相閣下と第1王女迄来ているので挨拶をしておいた。

 観戦場所も彼女が作った物だそうだ、コースが一望出来る作りになっている。

 コースには寺子屋の生徒が試走している。

            ・   

 試走からから戻って来ると何か話しをしている。

 話しが終わると最初にセリカ・ホーデンがやるみたいだ。

 スタートすると走り始めたが足が動いておらず、早い速度で走っている。どう言う事だ?

 実技担当に聞くとホバーと言う魔法で地上から15cm程浮いているそうだ。どう言う理屈かわからない。

 再びコースを見ると彼女は一瞬で直角に曲がったりクネクネと走ったり高台から降下したりしているそれも速度を落とさずに走っている。

 最後のゴール迄は相当な速度だろう。

 それからは4人の生徒が走っていたが速度を落として走っているようだった。

 試験が終わった後にセリカ・ホーデンが空を飛んでいた。

 全てが終わってから担当講師に聞くと風魔法で制御が6つ使っていると聞いた。

 総合的に考えると風魔法で制御が4つでホバーでその延長で制御が6つで空を飛べると言うことだ。

 宰相閣下と話しをするとイメージの魔法は少し早めに導入した方が良いのではと言う事になった。

 宰相閣下も戻れば直ぐに魔法室に行くだろう。

 今日は驚く事ばかりだ。


  (SIDE 宰相)

 先日ミウラから寺子屋の試験を学園の訓練場で行なうとメールが来た。どの様な感じか興味があったので見に行く事にした。

 執務室を出ると第1王女殿下に会ったので少し話しをすると見に行きたいと言ったので一緒に行く事にした。

 学園に着き訓練場に行って見ると試験用のコースと観戦用の高台が出来ていた。

 きっとセリカ嬢が作ったのであろう。

 第1王女は第3王女と話しをしていた。

 暫くすると試験が始まった。

 先ずはセリカ嬢が走行したが通常では考えられない速度で走行している。それもほぼ一定の速度だ。

 セリカ嬢が終わると順番に走行していた。ミウラは最後の様だ。

 いつもと違う顔つきになっている。相当難しいのであろうと考える。

 ミウラがスタートした。上手く速度に乗せた様だ。

 しかし直角カーブやクランクと呼ばれる所ではセリカ嬢に比べてスムーズさに欠けていた。

 無事怪我なくゴールしたので良しとしとこう。

 そろそろ終わりかと思ったらセリカ嬢が空中に浮かんでいる。何があったんだ。

 学園長が来たので話しを聞くと今回の魔法の延長で空を飛ぶ事が出来ると言っていた。それも風属性と言っていた。びっくりしてしまった。

 取り敢えず試験は終わったので王城に帰った。

 第1王女もセリカ嬢が飛んでいる所を見てびっくりしたそうだ。

 夜にメールをミウラに送ったらミウラも出来ると返事が返って来た。[バーニア]と言う魔法で制御が6つ必要と書いてあった。

 詳しく書いてあったので明日は魔法室に行って話しをしよう。

 

ご覧いただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
セリカちゃんの指導力は下手な講師より優れてます。魔力量も宮廷魔導士が束に成っても敵わないし、空を飛ぶ方法もいろいろ持ってるから皆さん驚くのも当然です。
これが後の公営賭博ホバーレースの始まりであった…とかなりそうね 王都郊外にレース場作って税収ウハウハ治安悪化、ついでにバーニアの危険運転でキックボードの二の舞も有るか
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