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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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入寮しました

 ホーデン領から始発に乗り、本日はルバス邸にお世話になります。

 お父さんは王都にいますので、お母さんとサラさんの3人です。

 ルバス邸にはシフォンお姉ちゃんがいました。

 今は魔法の研究と領地発展の事をやっているそうです。

 元辺境伯は自宅軟禁状態で外には出れないとの事。

 足首に魔法を使用出来ない魔導具を付けています。

 これは元魔法室長に使った物と同じ物です。

 屋敷の中はとりあえず自由にしていられるそうです。


「叔父様にはこれを渡しておきます。

 詳しい使い方はシフォンお姉ちゃんに聞いて下さい。

 これは遠方にいる人と話せる魔導具です。

 一応お父さんと私の連絡先は登録しています。

 限定品でもう無いので無くさないで下さい。

 それと秘密でお願いします。

 お祖母様と叔母様は共用でお願いします」

「とんでもない魔導具だな。

 ダンジョンでも出てこないぞ。

 ありがたく使わせてもらうよ」

 夕食をいただいて本日は終了です。

 朝一番の列車に乗り込み出発です。

 この列車は西の公爵領領都迄の直通なので5日半乗りっぱなしです。

 列車の旅は快適で最高です。

 工事中は大変だったけど、いい思い出です。

           ・

           ・

           ・

 到着しました。本日は此処で宿泊です。

 朝食を取った後は王都に出発です。外縁部、内縁部の門を通りルバス邸に向かいます。

 ルバス邸でお父さんと合流してそのままお世話になります。

 朝玄関で両親とお別れです。明日の入学式には来ますが、多分会えないでしょう。

 カリーナお姉ちゃんがそう言っていた。

 馬車に乗り、学園で受付をして制服や寮の案内図等を貰い寮に歩いて向かいます。

 寮の近く迄来ると、何だか騒がしい。

 見ながら歩いていると、部屋が狭いとか侍女の待機室がないとか騒いでいます。

 私には関係無いので無視して寮の受付をします。

 私の入る所は1年女子専用の寮です。

 私の部屋は2階の様です。 


 2階の廊下迄来ると、声をかけられた。

「師匠、久し振りです」

 寺子屋の生徒だった。

 「久し振り、試験以来だね」

 「そうですね。私も学園に行く準備があったので少ししかいけませんでした。

 でも師匠に言われた事は毎日やっていますよ」

「積み重ねは大事だからね。これから同級生だからよろしくね」

「はい。師匠の部屋はこの奥ですね。今度遊びに行きますね。

 それと南は全員で8人で女子が3で男子が5です。

今日の夕食の時にでも紹介しますね。

 夕食の時に呼びに行きます。また後で〜」

「寺子屋の子達もいれば楽しくなりそうだね」

 ドアをノックすると中から返事があったので部屋に入り自己紹介をする。

「初めまして、南のセリカ・ホーデンと言います。

 これから宜しくお願いします」

「初めまして、西のジェミニ・スイズと言います。

 こちらこそ宜しくお願いします」

 彼女も自己紹介をする。

 私は空いている机の上に荷物を置き、ジェミニさんと話しをした。

 話の途中で鉄道の話題になり、ジェミニさんの実家は路線図の変更をした時に鉄道を通す事を即決した領地であった。

 旅客は少ないけど物流が変わった事で領が活性化している様だ。

 辞退した領主達は悔しがっていると言っていた。

 喜んでくれて良かったよ。

 暫く話しをしていたら電話がかかって来た。

 スマホをみたらミウラちゃんだった。

「ちょっとゴメンね」と言って電話に出た。

「もしもしミウラちゃん、今は部屋にいるよ。

 そう2階なの。うん、わかった」

 電話を切り、ジェミニさんに伝えた。

「ゴメンね、今から西の公爵家のミウラちゃんが来るみたい」

「ミウラ様が来るのですか? 緊張します」


 暫く経ってからミウラちゃんが来た。

「セリカちゃん来たよ〜」

「ミウラちゃんいらっしゃい」

「ミウラ様ご無沙汰しております」

「ジェミニ、そんなに固くならなくても良いよ」

「はい」

 ミウラちゃんが来て3人で話しをしました。

 入り口での騒ぎはサンニッチの次女だそうです。

 私は2年連続パーティーで姉妹に絡まれた事を話して「寂れますね」と言った事を話すとミウラちゃんは大笑いしました。

 ジェミニさんはわかっていなかったので、サンニッチ領が寂れた話をした。

○ 南方面の南部は距離的には長いけど、時間的には

  1/3になった。

○ 西側と中央部の南、東側の南は鉄道の方が早く安

  く王都迄来れる。

○ 鉄道だと西の門を使うので、南の門を通る人が大

  幅に減る。

「と言う事です。

 ジェミニさんの所も良くなったって言っていたので良かったです」

「それにしてもセリカちゃんは色々とやり過ぎているからね〜。料理に化粧品、魔導具と手を出し過ぎだよ」

 ミウラちゃんが言って来た。

「領の発展の為ですから。

 でも化粧品関係は2種類しか絡んでませんよ。

 殆どパレットさんにお任せですから」

「パレット姉さんは才女だから」

「そういえば寺子屋の子達も言っていましたね。

 どうしてそう呼ぶのですか?」

「セリカちゃんは師匠、パレットさんはパレット姉さんと呼ぶのは寺子屋の皆で決めたの」

 ミウラちゃんが教えてくれた。

「セリカさんは何の師匠何ですか?」

 ジェミニさんが聞いて来た。

「セリカちゃんは魔法の師匠なの。

 数年前からホーデン領で町の子を集めて、読み書き、計算、魔法を教えていて噂を聞いた周辺の貴族の子が来る様になったの。

 特に魔法が人気あったよね。今までのやり方と違っているから」

「そうなんですか?」

「呪文を使わない魔法なの。

 私も始めてからびっくりした位よ。

 多分寺子屋メンバーはAクラスね」

 コンコンとノックされたので返事をするとドアが開き寺子屋メンバーが来た。

「師匠、夕食に行きましょう。

 南部の皆は集めてあります。

 ミウラさんも来てたのですね。

 相変わらず仲良いですね」

「夕食に行きましょうか、2人もどうですか?」

「勿論行くよ」ミウラちゃんは決定。

「私も良いのですか?」

「勿論ですよ」

 食堂では先程のサンニッチの次女が騒いでいたので、関わらないように食事をお盆に乗せて南部が集まっている所に行ってから自己紹介を全員した。

 色々と情報交換しながら話をした。

 食事は王都の食べ歩きよりは味は良かった。


 夕食の後はお風呂に入って就寝です。


 明日は入学式です。楽しい事は有るかな?







ご覧いただきありがとうございます。

ただいま1話より修正中です。ご迷惑をおかけします。

スバル家をルバス家に変更。

シンディーをシンディに変更してます。

 宜しくお願いします。

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― 新着の感想 ―
線路づくりで酷使に加え、王家の干渉が厄介そうならフソウ国へ留学した方が… ても思ったけれど、同年代に女子友はやっぱり良きものでしょうね。
学園編スタートですね。何か色々やらかしそうで楽しみです。二女が少しは普通になってくれればいいですね。平穏な寮生活の為にも。
サンニッチの二女は相変わらず親に似て、浅慮で無能なのですね。 南部西部の鉄道沿線の貴族子女が、セリカちゃんを師匠に一大勢力です。
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