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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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12歳になったよ

 12歳になりました。屋敷にいる皆にお祝いをしてもらいました。

 夕食は毎年同じ物をお願いしています。


 それで、これからが本題です。

 本当は今年から学園に通うのですが、鉄道事業をやっていたため1年遅れて入学させようと両親が決めました。

 ずっと忙しかったので、私を休ませたいと思ったそうです。

 私に内緒で昨年から進めていました。

 私も学園の事はすっかり忘れていました。

 この事は宰相閣下にも報告しています。

 それに1年遅れればミウラちゃんと一緒の学年になります。寺子屋の子達もいた筈だ。

 これはこれで面白そうだ。

 1年はゆっくりできそうかな?

 先ずは中華料理を作ろう。


       ー・ー・ー・ー・ー

 翌日パレットさん達研究室組と寺子屋に顔を出しました。

「師匠〜、久し振りです。鉄道は終わったのですか?」

 近隣の領から魔法を習いに来ている伯爵家の子が出迎えてくれました。

 その後ろには男爵家の男女の子がいました。

「ようやく終わって無事開業したよ。

 それで学園の入学が今年だったのが来年になったよ」

「じゃぁ私達と一緒ですね」

「ミウラちゃんも一緒だから楽しくなりそうだね」

「そうですね!! それで今日はどうしたのですか?」

「今日は様子を見に来ただけ。制御の訓練でも見ようか?」

「お願いします」

 寺子屋の実習室に入り椅子に座ってもらった。

 参加者は貴族の子が3人と領民の子が5人、エーミさんとサシャちゃんも参加した。

 貴族の子達は大きさが全て違う得意な魔法4つを発動してもらい自由に動かしてもらった。

 領民の子達は同じ大きさの得意な魔法を5つ出してもらい、自分の周りを右周りで5周、左周りで5周やってもらう。

 エーミさんとサシャちゃんは1つで上下の動きをやってもらった。

「大きさが変わってきてるよ。もうちょっと自信持ってイメージしてね」

 貴族の3人にアドバイスをする。

「領民の子達はその5つ魔法を縦に並べて乱さずに上下させてみよう。

 エーミさんとサシャちゃんは右左の横に動かして見ようか」

 何故かパレットさんも大きさの違う魔法を発動して同じ訓練をしていた。

 1時間程訓練してから休憩に入った。

「久し振りの師匠の訓練はキツイです」

「そうなの? 今度はランダムで縦並びにしようか?

 それも途中で位置を変える」

「うわぁ絶対大きさが変わりますよ。

 でも面白いです」

「魔法は楽しまないと上達しないから。

 無属性を持っていれば空も飛べるよ」

「そうなんですか?」

 近くにあった柄の長い箒に[サイキックス]と[強化]をかけてから柄に座り天井近く迄上がって行き前進したり後退したりする。

 2度程やって床迄下がる。

 魔法を解除して皆の顔を見るとパレットさん以外、口を半開きにしてポカんとしていた。

「どうしたの?」

「羨ましい。私達無属性が無いのです。

 私も空を飛んでみたい」

「風魔法でも出来ると思うよ。

 ただバランスが取れないと大変だけど。

 制御も6つ位使うかな?」

 ちょっとやってみようかな。

 両足の足の裏に1つずつ、ふくらはぎの外に側に1つずつ、肩甲骨の辺りに横に並べる様にする。

 イメージを固めて発動させる。

「バーニア 上昇」

 少しずつ上に上がっていく。

 天井近くで止まる様に発動を調整してホバリング状態から前進、後退してから降りる。

「師匠凄いです。教えて下さい」

「いいけど注意事項があるよ」

 私はこの魔法の危なさを伝えた。

 2m以上では魔力が切れたり、意識が無くなると墜落して死んでしまう事があると伝えた。

 特に高い所でなってしまうと、人間は頭が重いので頭が下になってそのまま地面に衝突する事を伝え、遊び半分で使う事を禁じた。

「以上ですけど、わかりましたか?」

「はい」

「その前にこの風魔法に慣れる為にもう1つ教えますので、裏の訓練場に出て下さい。

 領民の子達はまだ使う事が出来無いのでもうちょっと練習してからにしましょう。

 今日は見学と言う事で」

 裏の訓練場に行ってから先ずは私がやってみる。

 先程と同じ様に両足の足の裏と背中から風を噴出するイメージを固めて魔法を発動する。

「ホバー 15cm」

 地面から15cm程浮かび上がり、前に進むイメージを追加する。風魔法の噴出を若干後ろにする。

 そうです○ムの様に進んでいき、スピードを上げています。Uターンしたり出力を上げてジャンプしたり、右ターンや左ターンをする。

 エーミさんが黒い○○星だとか言っている。

 貴族の子達の前に行き魔法を解除する。

「先ずはこの魔法を使って慣れましょう。

 ただ途中で魔法が切れると吹っ飛ぶから気をつけてね」

 「はい」

 [ホバー]の魔法を3人に教えた。

 3人には自由にしてもらっている。

 領民の子達には大きさが違う魔法を2つで訓練の続きをしてもらう。

 エーミさんとサシャちゃんには2つで並べて上下左右に動かしてもらう。

 貴族の子達はまだスピードは出せないがちゃんと出来ている様だ。


 夕方になったのでそろそろ終わろうかと声をかけ様としたらミウラちゃんが来て。

「あぁーズルイ、私にも教えて」

 と言って貴族の子達の所に行った。

 そして魔法の事を聞いて、直ぐに始めた。

「これ面白い、歩かなくても進むよ。楽だね〜」

 とミウラちゃんが言って来た。

 ミウラちゃんは公爵領のオープニングに参加していたそうだ。

「エーミさんとサシャちゃんは今日の訓練はどうだった?」

「楽しかった」

 サシャちゃんが言ってくれた。

「私も楽しかったです。まさか黒いのが見れるとは思いませんでした」

「楽しんで勉強出来れば良いよ。イメージの魔法は自分の知識でいろんな事が出来るからね。

 これから錬金釜を使うとその事がよくわかるから」

「はい」

「セリカさんは教えるのが上手ですね。それも相手が楽しく訓練が出来る様にしますから」

 パレットさんが言って来た。

「魔法は願いを叶えるツールだからね。

 楽しんで使わないと」

 

 さて今日は終わりましょう。

「皆〜、終わりだよ!!」

 

 



ご覧いただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
重いものは速く落ちる世界ですね。キン肉マン的な。。。 一般に頭から落ちやすいのは、両足を支点としている状態でバランスを崩すからです。モーメント的に頭が下に行きがちです。転ける場合はですが。浮いている場…
バーニアを設置する位置がMSなんよなw 後は、横移動用に肩かな? 学園でイジメてくるヤツがいたら「○ェットストリームアタック」で返り討ちにしちゃえwww
見えるぞ私にも○が見える!ミウラちゃんが学園でバカボンんを踏みつけている姿がw ミウラちゃんは何故かそんなイメージ
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