納品されました
ついに、洗濯物を干す道具が納品されます。
昨日、親方から連絡がありました。
今日は、朝から緊張してます。うまく行きます様に。
朝食の後、親方達がやって来ました。
「おはようございます。領主様、納品に参りました」
「親方おはよう。朝から悪いね」
「いえ私達も楽しみにしてたので」
「そう言ってもらえて助かるよ。サラ、物干場まで案内して」
サラさんに案内されて物干場へ向かった。
私も後についていった。
「ここが、洗濯物を干す場所です」
「ありがとうございます。
まず支柱を立てる場所ですが、どの辺りに置きますか」
「あそこのロープを張っている所へ、お願いします」
「わかりました」
工房の若い衆が、支柱を立てます。
今回は、埋めずに重石で倒れないようにするみたいです。後で土魔法で補強しよ。
支柱が立て終わり、竿が載せられた。
「お嬢様、ここからの使い方などの説明をお願いします」
「シーツなどの大きなものですが、同じ様にかけてもらい横を片側に2、3個洗濯バサミを付けます。
そして竿の方にY形の洗濯バサミでシーツを竿ごと挟みます。
これで風が吹いても飛びにくいです。
今度は洗濯バサミが20個付いたハンガーですが、まずハンガーをかけます。
風で動くのが気になるときは、Y形の洗濯バサミでかけるところを挟みます。
干すのは乾き易い様に自由に挟んでください。
洗濯バサミにヒモを付ければ、竿から吊り下げる事も出来ます」
私は一通り説明した。
「実際にやってみてください」
サラさんとルーナさんが干したり、取ったりしている。
「これは便利だね」とサラさん。
「干すのが楽です」とルーナさん。
「ダイナ様、物干し台と竿を2セット、ハンガーを5つ、洗濯バサミを30個、Y形を20個追加して下さい。
サラさんがお父さんと話をしていた。
好評の様だ。嬉しいな。
「わかった。追加で購入しよう。親方、追加を頼むよ」
「領主様ありがとうございます。
これは町でも売ってみたいのですが」
「これも商業ギルドに登録してからになるな」
「そうですね。その方が安心ですね」
「とりあえず先行で作る分はいいよ」
「ありがたいです。洗濯バサミは結構作るのが、大変なんで」
「じゃぁそんな形でやろうか。
セリカ、商業ギルドに登録するから資料を纏めておいてくれるかな」
「はい」
無事に物干プレゼンは終わりました。
メイドさんだーズにも好評で何よりです。
リビングで一休みしていると、服屋の店主さんから連絡がありました。
午後に伺うとの事。
シュシュができたみたいです。
昼食が終わり、リビングでお姉ちゃんズと話をしていたら店主さんが来たので応接室まで家族で行きました。
部屋に入ると。
「この度はありがとうございます。
シュシュとお団子用に関しては製造品を、ヘアピンとバレッタは試作品を持って参りました」
店主さんは、持ち込んだ箱からシュシュとお団子用のを出して並べて行きました。
「セリカお嬢様、確認をお願いします」
店主さんに言われ、何個か確認しました。
「良いですね。使い易い様になってるし、デザインも可愛いのでこれで大丈夫ですね」
シュシュとお団子用は他の皆に見てもらっている。
「ヘアピンとバレッタですが、今は2つずつの試作になっています」
「チョット見せてもらいますね」
私はヘアピンを手に取り、髪に付けてみた。
細工は花柄だった。
「良いですね。これだったら付けやすいので髪が垂れる事も無いですね。
ヘアピンは、このまま量産の方向で」
ヘアピンを置き、バレッタを手に取った。
1つは、ピンタイプ。もう一つは、クリップタイプだった。
ピンタイプは、横に細長い板が付き、ガラス玉が三個、白が真ん中で、青が両隣で付いていました。これだったらお母さんが似合いそう。
クリップタイプは、私が着けようかなぁ。
「お母さん、チョット良いですか?
バレッタを着けるよ」
後ろにまわり、髪を揃えてから着けた。
お母さんは鏡を見ながら「良いわねー」と言っていた。
私もバレッタを着けてみて、おかしい所が無いか確認します。
「店主さん、ヘアピンとバレッタは良さそうですね。このまま進めても良いと思いますよ」
「このまま進めさせていただきます」
「店主。販売するのは、ギルドに登録が済んでからでお願いするよ。
後、何個か売ってもらえると助かる」
お父さんが店主さんに話をした。
「わかりました。ではその様な形でお願いします」
その後はメイドさん達を呼んでお買い物タイムになり、私はシュシュを2個買って貰いました。
カリーナお姉ちゃんは、買い占めそうになってお母さんに怒られていました。
まぁ。順調に進んで良かったよ。
御覧いただきありがとうございます。




