7〜8日目〜お土産と出港〜
フソウ国に来てから7日目です。明日ホーデン領に帰りますので、両親や使用人にお土産を買います。
救助者組は宿で休んでいるそうなので、貴族組でのお出かけです。
両親とメイドのはお姉ちゃん達に任せよう。
ユーナさんのは私が買わないとね。
それと船で食べる甘味も買っておかないと。
「シンディさん、ユーナさんのお土産は何がいいかな? やっぱり調理道具かな?」
「そうですね、ユーナ先輩はおしゃれとかしませんからその方が良いかもしれません」
「そうだね、そうしようか。
シンディさんは自分の分は買っているの?」
「お嬢様の付き添いの時にちょこちょこ買ってますよ」
「それなら良いね」
シンディさんとの話しが終わってカリーナお姉ちゃんの所に行きました。
「カリーナお姉ちゃん、先に甘味屋に行ってもいいかな? 船で食べるおやつを買っておきたいのだけど」
「良いわよ、私も買おうかしら。コロナと一緒だと全部食べられてしまうから個人個人で買いましょう」
「お姉ちゃんが酷い」コロナが不貞腐れました。
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本日の1軒目は甘味屋です。
私はイチゴ大福20個、大福20個、串団子全種類各20本、ヨモギの大福10個、安倍川を20個、今川焼10個を頼んだ。シンディーさんの分と一緒に頼んでいます。
数が多いので夕方取りに来る事にした。
特にコロナお姉ちゃんとステラお姉ちゃんが大量に注文していた。
他の皆も多めに注文していた。
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2軒目は服屋で、お母さんのお土産に服の生地を買うことにした。
生地の柄とかはカリーナお姉ちゃんにお任せです。
お姉ちゃん達で相談しています。
ルバス姉妹も相談しながら探している。
「パレットさんは買わないの?」
「出かけた時に買っているので大丈夫ですよ」
「ミウラちゃんはどう?」
「私も同じかな? 出かけた時に時間が有れば買っているから大丈夫」
「2人は決めるのが早そうだよね」
「メグと一緒に見て直ぐに決めますね。それに両親と兄夫婦の分だけですから」
「私はお祖父様と両親、別荘の使用人の分だけだよ」
「そうなんだ。彼処の2組は長くなりそうだね」
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「終わったよ!!次に行くよ」
カリーナお姉ちゃんが言って来た。
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3軒目は雑貨屋です。
「お父さんのお土産はこれにしよう。木刀」
「却下」カリーナお姉ちゃんに言われた。
「ではお姉ちゃん方お願いします。これは自分用に買います」
「お嬢様、調理道具有りますよ」
シンディに呼ばれた。
「菜箸が有るからこれにしようかな? 3人で柄違いはどうかな?」
「良いですね、そうしましょう」
もう数点有れば良いな。
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昼食を近くの食堂でとってから4軒目も雑貨屋に行きます。
3軒目と同じ様ですが、お洒落小物が先程の店より多い様なのでメイドさん達のお土産を買います。
勿論お姉ちゃん達にお任せです。
私はシンディさんと店の中をフラフラしています。
このお店はお酒も置いて有ったので、お父さんとユーナさんに買って行きましょう。
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無事にお土産を買うことが出来たので甘味屋に寄ってから宿に戻ります。
楽しいフソウ国旅行だった。
美味しいフソウ料理を食べて、温泉に入って明日の出港に備えよう。
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朝食が終われば直ぐに出発です。
宿の皆さんにお礼と挨拶をしてから港に行きます。
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港には皇女様が来て居て出港の準備をしていました。
皇女様に挨拶をしてから客室に入り荷物を置いてから、甲板に行ってフソウ国にお別れをしましょう。
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甲板に行き暫くすると。
「出港」
皇女様の声が響きます。
船は帆を張りゆっくりと前進して行きます。
フソウ国にお礼を言って頭を下げ、そしてまた来ようと誓いました。
さて後は帰るだけです。
お母さんにメールをしとこう。
セリカからメールが来ました。
<今日出港してホーデン領に戻ります> と書いて有った。
約1カ月ぶりに帰って来ます。元気で良かった。
続きには。
<従業員を5名連れて帰るので布団の用意をお願いします>と書いて有った。
きっと救助者の事ね、ちゃんと用意しておきましょう。ダイナにも言っておこう。
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