じゃがいも料理 2回目をしよう
今日は何をしようかと朝食後、リビングで考え込んでいました。
お姉ちゃんズは、両親に呼ばれ執務室に。
私はキッチンへと行こうかな。
「ユーナさん、良い?」
「もうチョットで、片付けが終わるから入って待っててくれ。」
「はーい」
骨せんべいをぱくつきながら、ユーナさんを待った。
しばらくするとユーナさんが来た。
「やっと終わったよ。ごめんまたせた様だね」
「大丈夫だよ」
「それで、今日はどうしたんだい」
「この間のじゃがいも料理の第2弾」
「あぁ確か後3つ有るって言っていたな。
それで出来そうなのかい」
「材料を見てみないとわからないけど。
パンの生地はあるかな?」
「あるよ。昼の分を焼こうとしてたから」
「じゃあ。それをください」
「で、何を作るんだ?」
「ピザと言う、オカズがのったパンです。
これがレシピです」
「いつの間に、レシピ作ったんだ」
「昨日のおやつの後、暇だったから」
レシピに書いてある材料を集めた。
「まずはパンの生地を大体の大きさにカットして、丸棒で丸く薄く平らに伸ばします」
私は、生地が薄めが好きなんだよなぁ。
「生地の端を上に折ってから油を薄く塗ってその上にトマトソースを塗り、下ごしらえしてあるじゃがいもとカットしたソーセージ、コーンをのせてから上にチーズを多めにかけます。
もう一つはトマトソースまで同じです。そしてマヨネーズを塗って行きます。
そしたら、同じ様に具材をのせて、チーズは少し少なめにかけます」
「2つできたな」
「パンの竈は温まってる?」
「温まってるよ」
「じゃあ焼こう!」
ピザを竈に入れて時々、位置を変えながら焼いた。
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「ヨシ! できた。ユーナさん試食しよ」
「あー食べようか」
私達は食べ始めた。
「んー美味しい。チーズがたまらない」
「お嬢これすごいな。オカズをパンにのせて食べるなんて考えた事無かった」
「コロッケやフライだってパンに挟んでも美味しいよ」
「また新しいメニューが出てきた。お嬢どこで知ったんだ」
「それはひ・み・つ。美味しいんだからいいじゃない。お昼はサラダ、フライドポテトと後1品ほしいね。そうだ鶏肉あるかな?」
「鶏肉はあるよ。焼くかい」
「また揚げるよ。パン粉を使わない方法で」
「鶏肉以外、何が必要だ?」
「塩コショウ、片栗粉」
「それだけ?」
「そうです。では鶏肉を一口大に切ったら塩コショウして、少し休ませて片栗粉を付けて油で揚げます。
外側がカリカリで、中はジュウシィです」
「じゃあ、作ろうか」
私達が下ごしらえをして揚げていると、
「ユーナ、この良い匂いは何?」
お母さんが来た。
「本当、お腹空いて来るよ」カリーナお姉ちゃん。
「私にも頂戴」コロナお姉ちゃん。
「二人だけでの試食はズルイです」サツキさん。
コロナお姉ちゃんとサツキさんは解るけど、お母さんとカリーナお姉ちゃんは珍しいな。
「お昼の試作です。1人1個なので足りなかったらテーブルのピザを食べてください」
「「「「ピザ?」」」」4人が、首を傾げた。
「薄いパンにオカズがのった物です。では、食べてください」
皆が食べ始めた。
「美味しい。おかわり」
「コロナお姉ちゃん、1人1個なので無いです。
お昼まで待ってください」
「もっと食べたいよー」
「コロナ、我慢しなさい」
お母さんに注意された。
「はーい」
コロナお姉ちゃんが、シブシブ返事した。
「外がカリカリで、中がジュウシィで美味しいわ。
こんな食感初めてだわ」
お母さんがべた褒めだ。
「本当に美味しい」
カリーナお姉ちゃんも嬉しそうだ。
「これはマヨネーズを少しつけると美味しいかも」
さつきさんは、マヨラーに進化したかも。
「セリカ、このパン良いわね。
お腹に溜まるし、チーズが合ってるし」
と、コロナお姉ちゃん。
「これは、マヨネーズが入っているじゃあないですか。焼けた所も美味しいです」
さつきさんは、言った。
試食会は成功でした。
皆が出ていった後は、私も一緒に昼食作りしました。
昼食では、ピザと竜田揚げはあっと言う間に無くなりました。
昼食も終わりましたが、私はまたキッチンに行き片付けを手伝っています。
「ユーナさん、今日の昼食すごかったね」
「あぁ、メイド達も同じだったよ。竜田揚げが凄すぎる。夕食でも出してくれと言われた」
「じゃあ、衣を変えてみる?片栗粉から、小麦粉に。食感が変わるよ」
片付けが終わり、お茶を飲みながら夕食の話をしました。
「後2つはどうするんだい」
「シチューとスープなんだけど。鶏の骨から出た出汁が基本の味になる。
豚、牛でも同じ様になります」
「じゃあ、まず基本の味を作るんだな」
「はいそうです。まずは骨を綺麗に洗い、水から茹でて沸騰したらお湯を捨て、もう一度茹でます。
その時に白ワインと香味野菜等と一緒に3時間程煮込みます」
ユーナさんへの説明を終え、下茹でも終えて本茹でを行なっております。
唐揚げも作りました。
「外の衣が柔らかめなんだな。これはこれでいいな」
ユーナさんは、1人で納得してます。
そろそろ本茹でが終わりそうなので、ちょっとだけ味見をする。
「ん、美味しい。うまくできた。ユーナさんも味見して、鶏のコンソメスープって言うの」
ユーナさんに小皿を渡した。
「えっ物凄く美味しい、味が深い。
こんなスープ飲んだ事無いよ」
「マッシュポテトに、この少量のスープとミルクを入れ塩コショウで味を整える」
説明しながらスープを完成させた。
「次は、シチューだからバターで小麦粉を炒めます。
鍋にじゃがいもを入れ、人参、玉ねぎ、ブロッコリーを炒めます。
それにコンソメスープを入れて、小麦粉を溶かしたミルクを入れてしばらく煮込みます。
途中でバターと塩コショウで味を決めて20分程煮込み完成です」
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「では、試食しましょう」
二人で食べ始めた。
「お嬢、物凄く美味しい。
シチューもスープも基本のコンソメがきいている。
同じ様にミルクを使っているのに全然違う」
「じゃぁ夕食はこれで決まりかな」
メニューが決まり、夕食を作り始めた。
夕食が始まり、サツキさんによる料理の説明が終わり、食べ始めました。
「セリカ、この新作とても美味しいよ」
「このスープは、本当にじゃがいも使っているの?」
「はい、マッシュポテトを入れてあります」
お父さん、お母さん、私で話をしていた。
お姉ちゃんズは、すごい早さで食べていた。
これで、じゃがいも料理は一旦終わりかな。
御覧いただきありがとうございます。




