船での日常と5人の進路
昨夜は5人が奴隷から解放されたので、凄く嬉しいです。
今日も朝から剣の訓練ですが、今日は皇女様も参加しています。
軽く素振りをしてから打ち込み稽古をして休憩です。
皇女様が話しかけて来ました。
「セリカさんは剣術が苦手の様ですね」
「魔法で楽する事ばかりしてるから」
コロナお姉ちゃんが言って来た。
「なにおう次は負けないよ。そのポッコリお腹を削るんだから」
私の言葉を聞いて、カリーナお姉ちゃんが爆笑している。
休憩の後は模擬戦となり、私はコロナお姉ちゃんとの対戦になりましたが瞬殺されました。
「まだまだだね」
「くそー!! 次こそは負かしてやる〜」
少し早いですが終了となりました。
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午後はミウラちゃんとステラお姉ちゃんが私の客室に遊びに来ていましたが、レイさん達5人が訪ねて来ました。
話を聞くと、5人はホーデン領に来てくれる事になりました。
魔法が使えるかを聞くと、サシャちゃん以外は使えませんでした。
5人の母国では通常だと平民には教会で調べる事はせず、教えてもらう事も無いそうです。
サシャちゃんは薬師の姉弟子にポーション作りの部分だけ教わったと言っていた。
「今日から魔法の訓練をしましょう」
私はそう言って、魔力をお腹に集めて感じる事をやってもらった。
サシャちゃん以外はわからないと言ったので、私から魔力を流して確認しやすくします。
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全員が感じる様になったのでスムーズに集められる様になったら次の段階にいきますと言って自分達の客室で練習してもらいます。
エーミさんとサシャちゃんには残ってもらっています。
パレットさんに電話をして私の客室に来て欲しいと言った。
少しするとパレットさんが来たので、エーミさんとサシャちゃんには、薬師と錬金術のスキルがあるので部下として育てて欲しいと伝え、今日は3人でコミュニケーションをとって欲しいと言って話しをさせる事にした。
後でお父さんに報告しないと。
その後はミウラちゃんとステラお姉ちゃんと楽しく過ごした。
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夕食は皇女様に頼まれてカレーになりました。
皇女様はカレーがマイブームの様です。
船の中に香辛料が乗っていて良かったです。
今回は3種の基本で肉の変わりに昨日のマグロを投入です。
シンディーさんに手伝ってもらっていますが、数日料理が作れなかったのでノリノリで作業しています。
2人だけでは乗員全員分は大変なので、船のコックさん達にも手伝ってもらっています。
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夕食では皇女様には喜んでいただきましたがマグロを使った事に驚いていました。
コック長がこの料理を使わせて欲しいと言っていたので、ホーデン領でレシピ購入をしてくれれば良いですよと答えておいた。一応紹介状も書いておいた。
元日本人組は泣いていました。きっと二度とカレーが食べれないと思っていたかもしれません。
コロナお姉ちゃんは、おかわりを4回していましたので、今日もポッコリお腹です。
お母さんに写真を送っておきましょう。マグロカレーの写真と共に。
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ホーデン領では。
「ん、セリカからメールが来ている。なんだろう?」
ダイナはメールを開いて見ると、海で漂流されていた5人を助け2人を鉄道、1人を甘味屋、残りの2人をパレット嬢の部下として雇うと書いて有った。
セリカには了承の返事をしておいた。
元気そうで良かった。
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「今日もメールが来ているわ。何かしら?」
メールを開いて見ると <今日のポッコリお腹> と言う題目で写真を送って来た。
「またコロナは」
と呆れていた。
「でもこうやって見ると可愛いお腹ね。いい音がしそうだわ。でも食べ過ぎなので注意しておきましょう。
マグロカレーはおいしそうね。ユーナに作ってもらいましょう」
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船ではコロナが寝る前にスマホを見るとメールが来ていたので、見て見るとお母さんからだったので、なんだろうと思いながら開くと <食べ過ぎです注意しなさい> と書いて有った。
カリーナお姉ちゃんがどうしたのと聞いて来たので、お母さんからのメールを見せたら。
「セリカが写真を撮って送っている」
と言って来た。
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翌朝コロナはセリカを追いかけ回し、剣の訓練で瞬殺した。
ご覧いただきありがとうございます。




