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お姉ちゃん達が帰って来た

 キズス領迄の整地を終えてからレール関係等の準備や乗務員、社員の訓練教育をしています。

 最初に比べれば大分改善出来ました。

 新しい車輌も基地に入庫しました。

 そのうちにラッピング列車を作ろうと考えています。


 リビングでお茶を飲んでいると、お姉ちゃん達の声が聞こえて来ました。スバル姉妹も一緒の様だ。


 お姉ちゃん達がリビングに入って来ました。

「お姉ちゃん達お帰り〜」

「ただいま、変な事してない?」

「そうだよセリカは直ぐにやらかすから」

「その変な事をする前提はお約束ですか? もう列車には乗せません。プンプン」

「冗談よ。そんな可愛い顔しても駄目よ」

「そうそう」

「もういいです」

 そう言いながらも、皆にお茶とお菓子を出した。

「それにしてもとんでもない物を作ったわね」

 カリーナお姉ちゃんが言って来た。

「列車ですか? 快適でしょう、馬車だとお尻が痛くなりますから」

「そうそうじゃなくて、あの速度は早すぎるわよ」

「そうですか? あの倍でも良いのですが、そうすれば夢の3時間切りも見えます」

 お姉ちゃんが今ので固まってしまった。そんなにびっくりするかとかな〜?

「実際にはしませんよ。騒音や振動も有りますから、今は抑えてます」

 速度を抑えて走っていることに4人が驚いている。

 試験運転では、120キロ迄は出していると言ったらもっと驚いていた。

「今は安全第一でやってます。ところでコロナお姉ちゃんは駅弁を全部食べたのですか?」

「食べたかったけど、お腹ポッコリで外を歩きたくなかった」

「お母さんに怒られるからね」

 カリーナお姉ちゃんが追い打ちをかける。

 駅弁とお菓子は皆で分けて食べたそうだ。

 冷めても美味しく食べれる様にしたと言ったら驚いていた。

「それでフソウ国行きはどうなったのですか?」

「明日皇女様が来ると言ってたよ」

 カリーナお姉ちゃんが教えてくれた。

 ミウラちゃんに連絡しなきゃ。


      ー・ー・ー・ー・ー

 翌日、皇女様が屋敷にやって来ました。

 ミウラちゃんも呼んで有ります。


 応接室に全員が集まりました。

「セリカさん久し振りですね、元気でしたか?」

「はい、毎日楽しく過ごしてます」

「私も毎日楽しいです」

 皇女様と話しをしました。


「それでは話しを始めましょう」

 セリカが許可をもらった確認、そしてミウラちゃんの紹介をして同行の許可をもらった。

 そしてお姉ちゃん達も行く事を聞いた。

「それでですね、フソウ国に着いたら皇王陛下に会っていただきたいのです。

 座礁の件や外洋病、魔法、魔導具の事でお世話になったので、フソウ国の恩人になります。

 皇王陛下よりお礼をさせてくれと連絡がありましたのでお願いします」

「わかりました。会うだけでしたら同意致します」

「ありがとうございます。向こうでの予定ですが」

 フソウ国では7日間の滞在で、宿を予約してくれてあると言う。多分私が自由に動ける様にとの事だった。

 皇女様は国に戻ると数日やる事があるそうなので、侍女さんが行きたい所に案内してくれるそうだ。

「皆さんは侍女を同行させますか?」と聞いて来た時に、ノックされ返事をするとお母さん達が入って来た。

「話し中にゴメンなさい、家の3人の監視でパレットさんにも行ってもらおうと思って、後お付きでサツキとシンディーとメグを同行させて下さい」

 皇女様は許可を出した。でも監視って何?

 スバル姉妹とミウラちゃんの侍女の同行が許可された。

「この人数で2日後に出発になりますので、用意してゆっくり休んで下さい。

 船は揺れますので酔い止め等を飲んでおいて下さい」

 思ったよりも大人数になったけど、楽しみだな。

 今日は皇女様が夕食を食べていってくださると言ったので、リクエストを聞いたらお祭の時の限定カレーが食べたいと言っていたので作る事にした。

 ミウラちゃんも食べて行くと言っていた。

 カレーとプラスでカツとチーズinハンバーグも乗せようかな。


 夕食になり皇女様と話しをすると。

「以前食べたのよりちょっと辛めで味が深くてイロイロな味がします。とても美味しいです」

「香辛料を8種使い、他にも加えています」

「8種ですか、贅沢な使い方です。でも美味しいです。お願いして良かった」

 皇女様が喜んでくれて良かった。

 夕食を食べて皇女様とミウラちゃんは帰って行った。


       ー・ー・ー・ー・ー

 出発を翌日に控えて準備を始めました。

 マジックバッグ1つでいいかな? リュックタイプのマジックバッグも入れて持って行こう。

 サツキさんやシンディーさんのは私のバッグに入れておけばいいや。

 スマホも用意しておこうかな? GPSで現在位置もわかるしナビも使えるから。

 後、索敵も使えると良いかも。何があるかわからないから、付与出来るかな? ちょっとやってみよう。

「サーチ付与」魔法を発動する。

 数秒後、画面にメッセージが来た。

[サーチが付与されました。使い方はタップして下さい]と出て来た。付与できるんだ。

 タップすると説明が出て来た。

 悪意があるものは赤く示され、悪意のないものは青で示される様だ。

 これはこれで便利かも。また何かあれば付与しよう。

 通話の機能が使えないかな? スマホで喋ると相手にテレパシーみたいにできるとか?

 とりあえずやってみよう。

 スマホを持ってからお母さんを思い浮かべて発動させる。

「テレパシー、お母さん」

「・・・・・・」

 駄目でした。

 後は本体の複製かな? 出来るのかな?

 本当は内緒が良いのだけど、何かあった時に連絡出来無いと困るよね。

 連絡が出来るから、お母さんも心配しないよね。

 複製するなら私のデータ抜きで通話、メール、カメラ、電卓、時計、メモ帳、マップ、ナビ、留守電、サーチ、失くした時に探せる位置情報かな。

 イメージして、発動する。

「本体複製、白」

 私のスマホが光ったら、横に白いスマホが出て来た。

「できちゃったよ。不思議だ。ヨシ!! どうせだったら量産してしまえ〜」

「本体複製、24台、12色各2台」12色の色鉛筆を思い浮かべてイメージを固めて発動した。

 先に複製した白のスマホが光ったら、24台のスマホが量産された。

「おお〜24台が一度に出来たよ」

 コンコンとドアがノックされた。

「セリカちょっといいかしら」

 お母さんが入って来た。

「はい?」

「何をやっているのかしら?」

 量産したスマホを見て疑問を持っている。

「スマホを量産してました」

「何故?」

「明日からフソウ国に行くのに連絡が出来れば、心配しないと思って」

「嬉しい事を言ってくれるわね。本当は心配だったのよ。ダイナを呼んで来るから待ってて」

 お母さんは急いで出て行った。


 暫く待っていると両親とお姉ちゃん達とスバル姉妹が来た。パレットさんは外出中だったそうだ。

 先ず、全員に好きな色をとってもらってから使い方の説明を一通り説明をしてから、お父さんに電話をかけた。

 リーンリーンリーン

「セリカ何か鳴っているよ」

「それが相手からかかって来ている音です」

 電話の取り方を教えて。

「もしもしお父さんですか?」

「此処からセリカの声が聞こえてくるよ」

 らちがあかないので電話を切った。

 もう一度登録を含めて説明をした。

 その後は自由にさせていた。お互いに番号を入力し合っている(通信での登録がないので)

 入力が終わった後は通話している。

 お母さんは、お父さんと話しをしていてデレデレになっているよ。

 

 暫くはそのままにしておけば覚えると思って、私は木の端材でカバーとリボンで首にかけれる様にストラップを作ります。

 ステラお姉ちゃんが来て「私も作る」と言ったので材料を渡しました。シフォンお姉ちゃんもやり始めました。

 私は家族にせがまれ作る事になった。ついでにもう10個位作っとこうかな。


 カバーを渡した後は、家族写真をシフォンお姉ちゃんに撮ってもらい、今度は私がスバル姉妹の写真を撮った。

 お母さんは待ち受けにする様だ。私はメールで送ってもらいアルバムに保存した。


 本日は此処迄で、明日は出港です。

 ところで、お母さんの用事は何だったのだろうか?

 朝聞こう。


 



ご覧いただきありがとうございます。

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