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キズス領迄の準備と王城での話し

 朝食の後リビングでお父さんに話しかけた。

「お父さんそろそろスバル領迄は一段落ついたから、キズス領迄の工事に入りたいのだけど大丈夫ですか?

 それと西の路線を考えたいので、宰相閣下に連絡をとってもらっても良いですか?」

「わかったやっておく。でも夏はフソウ国に行くのだろう、工事はどの様に進めるのだ」

「整地迄終わらせて、残りは帰って来たらやります」

「相手にもその予定を伝えておくよ」

「お願いします」

 フソウ国に行く前に頑張ってやって仕舞いましょう。

 王城では国王と宰相が話しをしていた。

「最近ホーデン領とスバル領で面白い事が始まった様だな。確か鉄道と言ったか?」

「えぇ始まりました。今まで馬車で2日のところを4時間で行けるそうです。馬車の条件として1日が時速16キロで10時間の可動ですが」

「そんなに早く着くのか。王都迄どれくらいで着きそうだ?」

「聞いた話しでは、概算で7〜8日だそうです」

「王都迄造る予定はあるのか?」

「ありません。その理由としては」

○ 塩の子爵領迄の非常における緊急輸送が主である事。

○ そこから延長しても公爵領領都迄。

○ 公爵領領都から王都に伸ばすのに、線路を引くのに住んで居る人達を全て移転させないといけないので時間とお金がかかる。

○ 安全や人、荷物の往来を考えると全て高架にしないといけないので、膨大なお金と時間がかかる。

○ 騒音、振動の問題もあり、そのため速度も出せない。解決には長期の時間とお金がかかる。

  早朝、深夜運行が出来無い。

○ 王都の壁のに穴を開け無ければならない。

  複線仕様なので横幅が広くないといけない。

  また駅の場所によっては、穴がさらに広がる。

「以上が王都に持ってこれない理由です」

「そんなに問題があるのか。それに壁に穴を開ける訳にはいかん。今の門で対応はできないのか?」

「出来ません。これらを考えると公爵領領都より馬車での移動が最適です。

 それでも王都にと言うなら王家により問題を解決させて誘致すれば良いと思いますが?」

「王家がやるのか?」

「そうです。王都は王家の管理ですので必要なら王家で対処してもらわないと」

「・・・・・王家での解決は無理だ。

 宰相はやけに詳しいが何かやっているのか?」

「ホーデン家より西の調整を頼まれております。

 先日も開業日にスバル領迄行って来ました」

「それで鉄道とはどの様なものだ?」

「鉄道と言うのは」

○ 金属のレールと言われるところを走らせて、人や荷物を一度に大量の輸送をするもの。

○ レールの上を安定して走るので快適である。

○ 1つの車輌が18〜20メートルあり10輌繋げてあり数百人を運べる。

○ 現状は旅客用は午前1本、午後1本ですが需要があれば増便となる。

○ 旅客用の間に貨物用が走り混在での運行が出来る。

○ 南部西側は砂糖の産地であるため原料を大量に輸送している。

「以上ですね」

「わかった。国内で砂糖を作っているのは知らないぞ! 何故報告がないのだ?」

「貴族同士で話し合って決めていますので、国としては税金さえ納めてもらえばいいので問題ありません。

 駅の様子も伝えておきます」

○ 旅客用は乗る人が多く、全て満員でした。

○ 到着も出発も時間通りである。

○ 乗り降りするホームには売店があり飲み物、お菓子、お弁当と言う1つの箱に入った食事、おかずを挟んだパン、甘いクリームやジャムが入ったパン、旅行グッズ等が売っていました。冷めた状態の食事だが、そのことも含めて考えてある。

○ この店が王都にあると行列が出来る程である。

「わかった。では宰相の領都迄は繋がると考えて良いな。それで、どの位かかりそうだ?」

「路線としてはそうです。数年後に開業と言っておきます。西の調整はこれからなので」

「もう少し早くならないのか?」

「なりません。人の命にかかわるので、慌てて作ってもろくな物は出来ません。しっかりと計画しておかないと」

「それは我への批判か?」

「いえ一般論です」

「下がって良いぞ」

 宰相は退出して言った。

「王都迄来ないのは痛いな。全ては王都発で無ければいかん。やはりホーデンの3女をこちらに入れないといけないな」


        ー・ー・ー・ー・ー

 ホーデン家では。

「セリカ、各貴族からOKが出たから進めて欲しい」

「は~い、明日から始めますね」


        ー・ー・ー・ー・ー

 スバル領からキズス領迄整地が1ヶ月かかりました。長かったよ。

 これでフソウ国に行けるぞ!!

 ミウラちゃんはどうするのかな?

 




ご覧いただきありがとうございます。

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