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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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魔法の訓練をしよう

 お父さんにレシピを渡した後、屋敷の裏に来ました。

 これから魔法の訓練をします。

 今日は土魔法がどこまでできるのかやってみましょう。

「何から作ろうかな。まずは壁から作ってみるかな。

 高さ2m、幅3m、厚さ10cmで壁の底面から下に杭を50cmにしてできるだけ硬く倒れないように」

 私は頭の中でイメージを作る。

「ウォール」

 地面から壁が出てきた。

「おぉ出来た。どれ位硬いのかな?」

 叩いて見たり蹴飛ばして見たりしたけど、なんとも無い。

「おぉびくともしないぞ」

「あらセリカ何をしてるの」

 お母さんが来た。

「あっお母さん、土魔法の訓練をしてるの」

「土が使えるの? 他には?」

「えーと、火、水、風、光、無属性」

「ほとんどの魔法が使えるのね。チョット壁に触って見るわね」

 お母さんは壁に触って何かを調べているようだ。

「すごく魔力が入って相当長く使えそうな壁ね。疲れたりしないの?」

「全然大丈夫。平気だよ」

「セリカは魔力量が多いかもしれないわね。この壁に攻撃魔法を撃ってみてもいい?」

「いいですよ」

 確かお母さんは、火、水、光だった様な。

「ファイヤーアロー」

 火の矢が何本も出た。そして飛んで行った。

 壁に当たり、ドーンと音がした。

「あら、びくともしないわね。次は」

 次があるんだ。

「ファイヤーボール」

 火の玉が出て、さっきの様に飛んで行って、壁にドーンと音がした。さっきよりもすごい音がしたよ。

「これでも何とも無いの、すごいわね」

「何だ!」

 お父さんが、すっ飛んできた。

「あら、ダイナどうしたの?」

「いきなり大きな爆発音がしたから何か有ったと思って」

「あらごめんなさい。チョット魔法の訓練をしてただけよ」

 「そうなのかい、ほっとしたよ。でも相当威力を出してたよね」

「そうね、全力に近い位は」

「何故そんな事をしたのかな?」

 「セリカがここで魔法の訓練をしていて、土魔法で壁を作ったのでどれ位硬いのか調べていたの」

「そうか」

 お父さんは、壁の方を見た。

「すごいなぁ、傷1つ無いぞ。私も撃っていいかい。もちろん全力で」

「ダイナ。どんどん撃っちゃって良いわよ」

 お母さん、ただお父さんのカッコいいとこ見たいだけじゃないのかな。

「じゃあ遠慮無く。ファイヤーボール」

 すごいのが飛んでった。

 ドッカーン 物凄い音がした。町まで聞こえてそうだ。屋敷の窓壊れて無いよね?

「これでも倒れないのか。すごいな。んー」

「お父さん、これ杭を打ってあるから簡単には倒れないよ」

「杭も打って有るのかい」

「厚さが薄いから、そのままだと倒れると思って、地面との一体化だけだと弱いので」

「そうなのか。んー」

 お父さんは、何か考えている。

「此処に魔法の訓練場を作れば、カリーナとコロナも使えるな。それともう一つ頼みがあるんだけど、いいかい」

「なんでしょうか」

「町の西側に、大きな川があるだろ。その上流で夏前に大雨が降ると決壊して、小麦畑がだめになってしまうんだ。そうならない様に手を貸して欲しい」

「わかりましたお手伝いします。

 ただそこだけ強化すると、今度は別の所で決壊する可能性があります」

「そうか別の所か。それは役所の方で調べてもらおう。まずは決壊してしまう所からお願いしたいな」

「わかりました。まずは下見をさせてください。

 多分、ただ硬くしてもだめな様な気がします」

「下見の日はまた連絡するよ」

 お父さんは、戻って行った。

「話が大きくなちゃったわね。

 でも領地としては大事な事だから」

「はい」

「それよりセリカ、今までどういう訓練をしてたの。私もダイナもほとんど教えて無かったはずよ。

 おやつ食べながら話しをしましょう」

「はい」

 これは逃げれないやつだ。私とお母さんは、リビングに向かった。


 リビングに戻り、ルーナさんに紅茶を入れてもらいお菓子を貰った。

 お母さんは、クッキーみたいな物。

 私はもちろん骨せんべい。

「あら、セリカそれは何かしら」

「これは、骨せんべいと言って、魚を三枚におろしたときに骨の部分があるのですが、それを油で揚げた物です。体に良いので、これを良く食べてます」

「どう良いの?」

「体の骨を丈夫にしてくれます。骨折しにくくなります」

「それはいいわね。チョット頂戴。」

「はい良いですよ」

 お母さんは1つ取り、食べ始めた。

「あら美味しいわね。もっと硬いかと思ったわ。

 甘くないお菓子も良いわね」

「そうでしょ。美味しい料理を食べて健康になる。

 いい事だらけです」

「そうね。ところで魔法はどうやって覚えたのかな」

 追求が始まってしまった。

 チョットずつ誤魔化しながら話そう。

「最初は、魔法の本を読んで魔力を感じる所から始めました。

 感じる様になったら手足に移動を繰り返し、両手を繋いで循環を繰り返しました。

 それがちゃんとできる様になったら寝る前に毎日、ライトを使って魔力をギリギリまで消費しました。

 最初は15秒程で倒れましたが繰り返し行なったら魔力量が増えました

 ライトの魔法も最初は1個でしたが、今は10個程出して魔力制御訓練をします。

 これも毎日やっています」

「そう寝る前に毎日やっていたのね。

 魔力を全部消費して寝ると魔力量が増えると言うのは、初めて聞いたわね。

 どうして増えてるってわかったの」

「ライトの発光時間が日に日に伸びているのがわかったので、それで増えていると感じました。

 後は時間がある時に何の魔法が使えるか、調べてました」

「そうわかりました。いろいろと聞いてごめんなさい。でも大事な事だから、無理してはいけませんよ」

「はい」

「後は自由にして良いわよ」

 骨せんべいを食べながら、暫くお母さんと話をして部屋に帰りました。

        ー・ー・ー・ー・ー

「ダイナ、チョット良いかしら?」

「いいよ」エミーナは、執務室に入る。

「どうしたんだい」

「実はセリカと魔法の訓練の話をしてたのだけど」

 エミーナは、セリカとの話をダイナに伝えた。

「セリカはそんな事をしていたのか。

 でも努力は身を結ぶんだな」

「そうですね。いつから始めたかは聞かなかったけど、相当の魔力量が有ると思いますよ」

「そうだね。その訓練をカリーナとコロナにもさせてみるか」

「そうですね。させてみましょう」

 両親は、子供達の強化に乗り出した。



 

  

御覧いただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
きずいてしまった。シスターズは乗用車だけど、お父さんはトラックなんだ。
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