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10歳になりました

 今年で10歳になり、背も大分伸びました。

 お姉ちゃん2人は学園でいませんが、両親と屋敷の皆とパレットさん達に祝ってもらいました。

 夕食は勿論、ジャンボなエビフライとマグロの刺身で、ご飯とオーク汁付き。


「セリカ、今年は何かやってみたい事は、あるのかい?」

 お父さんが聞いて来たました。

「フソウ国に行ってみたいのと、鉄道を始めたいです」

「んーー、フソウ国は皇女様が良いと言えば良いよ」

「本当に? やったー!!」

「鉄道はどうするんだ?」

「先ずは、スバル領迄作って試験運転、開業して、それからパレットさんの実家迄伸ばして開業させてから、塩の子爵様、西の公爵領の領都の順で繋げて行ければと思います。

 多分、数年かかると思います」

「それに関しては、お父さんも手伝うよ。先ず何をすれば良いのかな?」

「叔父様と隣の男爵様、宰相閣下に連絡をして欲しいです。

 大体の路線図を書きたいのと、鉄道の説明をしたいのでお願いします」

「わかった、連絡しておくよ」

「ありがとございます」

 先ずは、鉄道模型を作りましょう。ジオラマ付きで。


 町も変わりましたよ。

 人口が5倍程増えました。王都方面からの移住がとても多くなっています。

 クオンさんが作った食品部門のウスターソース、ケチャップ、穀物酢が南部全域と西部の一部地域迄販売が広がっています。少量だけ王都に入っているそうです。

 海藻事業も南部地域の南側半分迄は販売しています。ヒジキと海苔、モズクが見つかり私は大喜びです。ヒジキを煮た物でおやきを作り、コックさん達と食べました。勿論好評ですよ。

 その話をカゼットさんに話をしたら、直ぐに商品化され、他の味も作っていました。

 パレットさんの化粧品も王都迄販売をする様になり、入荷即完売だそうです。

 魔導具は、フソウ国の協力を得てドフォー帝国にも出荷される様になりました。

 東と西の隣国にもクオンさんが出荷しています。

 リンダさんの工房は、従業員が20名程になっています。2年前に作業部分を増築しました。

 港も移動して、4隻留めれる様にしていますが、増設出来る様にして有ります。

 それに伴い、港の側には倉庫街が出来ています。

 フソウ国の領事館も倉庫街の方に移動しています。

 クオンさんは一隻だけですが船を持ち、フソウ国を行き来しています。

 先日には、ドフォー帝国の船が入って来て、びっくりしましたが、カカオ豆とコーヒー豆のスポット取引をしたそうです。定期になるかはまだ不明ですが、商売先が広がる事は良い事です。

 カゼットさんには、カカオ豆とコーヒー豆の使い方を相談され、スマホで調べまくって教えました。

 勿論、商業ギルドには登録してます。ユーディ商会以外には非公開ですけど。

 コーヒー豆は飲食店に、カカオ豆は甘味屋でチョコレートとして販売されて、ホーデン領の名物になり、カゼットさんはウハウハです。

 砂糖、塩も南部地域で販売がされています。砂糖は6割程の値段で、塩が8割程の値段で販売されています。


 私の個人的な事では、町で寺子屋を開き子供達に読み書き、計算、魔法を教えています。

 町では、5歳で魔法を教会でもらっても特に何もしていないと聞いたので、将来イロイロな事が出来る様にして欲しいと思って始めました。

 時々、パレットさんが来て薬師の講義をしています。

 最近では、噂を聞きつけた近隣の領主の子供も来て魔法を習っています。

 その中に宰相閣下の孫娘のミウラちゃんがいましたが、話が合うので直ぐに仲良くなりました。

 宰相閣下は、ホーデン領に別荘を建てて、そこにミウラちゃんが住んでおり、王都よりこちらの方が面白いと行って、キックボードでよく出かけています。


 魔導具は、小型の船に取り付けが出来るスクリュー付きの後付け外部魔導モーターを作りました。

 帆を張らずに海を走行出来るので漁師さんに好評で、速度も出るので漁場迄早く行けると言って、その分漁獲量も多くなっているそうです。


       ー・ー・ー・ー・ー

 王都の学園寮では、事務員が皇女殿下に手紙を渡そうとしていた。

「皇女殿下、お手紙が来ています」

 手紙を受け取り、差出人を確認すると。

「アハハハ、セリカさんからだわ」

「セリカがどうかしましたか?」

 カリーナが心配そうに聞いて来た。

「セリカさんから手紙が来ました。どうしたのでしょうか」

 部屋に戻り、手紙を読んで見る。

「そうですか、夏に計画をしましょうか」

 直ぐに返事を書いて、送ってもらった。

 夕食時にカリーナさんに聞かれました。

「皇女様、セリカは何だったのですか?」

「フソウ国に遊びに行きたいと書いて有ったので、夏にでも一緒に行きましょうと返事を出しておきました」

「お父さんの許可が出たんだ。私も行きたいかも」

「じゃぁ皆で行きましょうか、シフォンさんはどうしますか?」

「勿論行きます。楽しそうです」

「決まりですね」

 王城の宰相のところにも手紙が届いていた。

「ダイナからなんだろう?」

 手紙を読んで見ると、鉄道事業を始めると書いて有った。

 最初に、ホーデン領とスバル領間で作り、試験運転、開業と進めてからキズス領、塩の子爵領、西の公爵領と段階的に進めると書いて有った。

 それで、西の調整をお願いしたいとも書いて有った。

「ついに始まるのですね。数年後には、南から西が繋がります。面白くなって来ました。

 一度ホーデン領に行きましょうか。ミウラもいますから」

 この日は、美味しいお酒が飲めた。

 一方のセリカは、自室でモデリングを連発して、以前リンダに頼んでいた超小型の魔導モーターを組み込んだ鉄道模型を作っていた。

「やっぱりイメージは、ブルトレだよね。それも先頭車両が貫通扉付きのタイプで、客車は屋根の丸くなっているのがいいよね。

 それと初代の大都市停車の新幹線の形でも良いかも。2種類作ろうかな? 実際の線路幅は新幹線と同じでいいよね」

 ノリノリで作っていた。

 そして、夜の見回りをしていたサツキに怒られた。


 

 

ご覧いただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
フソウ国には留学では無くちょと遊びに行く程度なんですね。何を見つけるのか楽しみです。
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