表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/122

麺が食べたい

 新年になり、両親が王都から帰って来た。

 パーティー後にキックボードの講習内容を国で買い取る事が決まったそうだ。

 そのへんは、お父さんにお任せです。

 高い値段で買ってくれるならいいかな?

 塩の関係も進展が有り、塩田の場所が決まり今は整地作業をしています。 まだ時間がかかりそうです。  


 魔導具は、冷蔵庫、冷凍庫の販売が決まりました。 まだ一体式は作っていませんが、構想としてリンダさんに話して有るので、好きな時に作って下さいと言って有ります。

 リンダさんの工房に2名入りました。来たのは王都の方でした。

 以前いた所は、俗に言うブラック工房だったそうで、サンニッチ公爵のキックボードを作っている工房です。

 現在は改良の仕事を受けていますが数量が多く、ほぼ休み無しで深夜迄残業が続いているそうです。

 前世の私の様です。日曜日だけは休めたけど。

 リンダさんも少しは楽になるかな?


 料理の方は、のんびりペースになっています。

 でも、そろそろ本気で麺料理が食べたくなって来ました。 

 特に焼きそばとナポリタンが食べたい!!

 麺はスパゲッティの麺に決めました。

 ついでに、パスタマシンも作りましょう。

 麺の太さ(厚さ、幅)等を調整出来る様にします。

 裁断も出来る様にしましょう。

 倉庫からいらない金属を貰い、モデリングで作りましょう。 サビ止め、研ぎいらず、鏡面仕上げを付与します。

 イメージを固めて発動します。 「モデリング、サビ止め、研ぎいらず、鏡面仕上げ付与、2台」

 魔法が発動されて、数分後に完成です。

 では、キッチンに行きましょう。

「こんにちはユーナさん。良いですか?」

「いいぞ、どうした?」

「ちょっと食べたいのが有るので作りに来ました」 「それで両脇に抱えているのは何だ?」

「これはパスタマシンと言って、麺料理を作る道具です」

「めん料理って何だ?」

「前に作ったところてんの小麦版だと思って」 「それで何がいるんだ?」

 ユーナさんに必要な材料を言った。

① 小麦粉、卵、塩水、オリーブ油。

② ケチャップ、玉ねぎ、ピーマン、ベーコン、塩胡椒。

③ ウスターソース、キャベツ、玉ねぎ、オーク肉、鰹節、塩胡椒。

④ コンロで大きめの鍋にお湯を沸かす。

 ユーナさんとシンディーさんに材料を用意してもらう。

 ボウルに①の材料を入れて、一旦混ぜてからこねていきます。好みの固さになったら、マシンの裁断部の麺切り幅を調整して、生地をマシンで伸ばし厚さを調整してから裁断します。

 裁断した麺を④のお湯で茹でてから、ザルに入れてお湯を切り、水で締める。

 フライパンを温めたら、油を入れ②のケチャップと塩胡椒以外の具材を入れて炒める。

 そして麺、ケチャップ、塩胡椒を入れて混ぜながら炒めて完成。

 ③も同じ様にして作って行く。最後に鰹節をかけて完成。

「出来た!! 試食しよう〜」

「何か面白い物ができたな」

「美味しそうです」

 ユーナさんとシンディーさんが完成品を見て感想を言った。

「ケチャップがナポリタンで、ソースが焼きスパです」

 ユーナさんから他の味付けの事を聞かれ、カレーやミートソース、クリームソース、葉野菜と混ぜてドレッシング、マヨ等を言った。

 好きな様に味付けをしてとも言った。

 食べ方は、フォークでクルクルっと巻いて食べると伝えた。

「それであれはどうする?」

「あれって?」

 ユーナさんが入り口を指指すと、両親とお姉ちゃん、メイド達がのぞいていた。

 お姉ちゃんと目が合うと、キッチンに入って来た。 「3人でズルイ。こんないい匂いをさせて、私達にもちょうだい」

 と言ってきたので、フォークに巻いて全員に渡した。

「えっ、これだけ?」

「はいそうです。元々試食用なので、量は作っていません。ではどうぞ」 全員が口に入れた。


「美味しい」

「もちもちして良いわね」

 肯定的な意見が多かった。

「おかわり」

 お姉ちゃんが言ってきたが、昼食迄待ってと答えた。後1時間程で昼食時間なので。

「はい、昼食を作るから出て行って下さい」

 と言って追い出した。

           ・

           ・

「パスタマシンを2台作っといて良かったよ」

「簡単に作れて良いな。これも魔導具化するのか?」 「そこまで必要かな? 専門店の様に沢山作るならわかるけど。考えてみるよ」

 今回の昼食も好評でした。定番化しそうです。

 コロナお姉ちゃんは、2種類を2回ずつおかわりをしてお腹ポッコリになっていました。


 スパゲッティのレシピは、全国販売で登録しました。味付けは、5種類で登録です。

 パスタマシンは、手動と魔導具化したのを両方作り登録しました。大ヒットの予感がします。


 4歳から始めた特産品づくりは、とりあえず積極的にやらなくてもいいかな?

 町でも自分達で作り始めている様だし。


 話は変わり、王都のキックボードですが、新しいルールと教育が導入され、王都2箇所で1日120台の販売が開始されました。

 現状では、秩序ある走行をしているそうです。

 ただ盗難未遂が多く発生していて、ロックしたキックボードを多数修理しているそうです。

 以前のキックボードを使用していた人は、没収されて罰金刑になっています。

ご覧いただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
パスタマシンの「裁断もできるようにしましょう」が変な感じです。 直前で幅を決めてたのは全体の横幅?  そもそも裁断までやるのがパスタマシンですが、もしかして麺の長さを設定できる?  そんなパスタマシン…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ