本国に戻ると
船に乗り本国に戻ると、直ぐに謁見となりました。
「第4皇女ミラージュ只今戻りました」
「うむ、良く戻った。戻ってもらったのは、留学先の事だ。
これからどの様に進めて行くのか、そなたの意見を聞きたい」
「先ず、貿易に関しては、こちらの商品に関しては今まで通りとなります。
エンジプト国からは主に魔導具の輸入となります。ここ数ヶ月で、新商品が出ております。
お米関係では、籾摺り器が完成して現在試験運転中となっております。
製品其の物は確認しており、商会に予約を入れております。
精米機と炊飯器は、量産が始まりましたので、通常の貿易が、可能です。
その他の魔導具については、目録を置いていきますので、御確認願います」
「貿易に関しては、それで進めてくれ。魔法の方はどうだ」
「現在の学園の授業では、基礎の課程が主となっておりますが、学年が上がれば選択の課程があり、例えば錬金術、薬師、魔導具等です」
「そうか、選択により進む道も変わると言う事だな」
「これから魔法師を増やすにあたっての問題もあります。
エンジプト国では、5歳になれば教会に行き、測定具により魔法の確認をしています。
その確認作業をこれからどの様ににするのかを考えなければなりません。
出来れば測定具を手に入れたいと思っています」
「わかった、その測定具は直ぐには、入りそうでもないな。取り敢えずは、奴隷の鑑定頼みだな。
魔法も始まったばっかりだ、慌てても良くないな。
ご苦労であった、下がって良い」
謁見が終わり、母親のいる王宮に行く。
◆
「お母様、戻りました」
「ミラージュお帰り。コルトは向こうなのね」
「そうです。コルトは、貿易で先ず結果を出さないと、後が大変だから」
「そうね、私も手伝えればいいのだけど。貴方は当分大丈夫ね、この前成果を出したのだから。
陛下も喜んでいましたよ。暫くはこっちにいるのかしら?」
「4日後の船で向こうにいきます」
「そうなの、寂しいわ」
「やらないといけない事があるの」
今日はお母様の話相手になろう。
学園の事やセリカさんの事等を話した。
お母様はニコニコして、私が元気で過ごしてる事を喜んでくれている。心配ばかりかけてゴメンね。
翌日、予定が無いので皇都内を歩いています。
セリカさん達へのお土産を買うのと、外洋病の患者の様子を見ようと出かけました。
外洋病の患者は、大分減ったとはいえまだ治っていない方が大勢います。
私が、外洋病の治療を発表してから数カ所に集められて治療しており、ポーションの方も寄付していますので、初期症状迄に戻った方もいます。
治療所の医師から現状を聞いて、意見交換をしています。
今日は退院していく患者さんがいるそうなので、お見送りしてから治療所を後にします。
さて、お土産を探しましょう。
カリーナさんとシフォンさんには、おしゃれ小物が良いですね。セリカさんには、やはり食材ですかね。
おしゃれ小物は、直ぐに見つかりました。
面白い食材がないか探していると、もち米がありましたので、お米好きのセリカさんにはぴったりです。
それとお煎餅も買って行きましょう。
残りの日は、皇城で雑用仕事をしていました。
雑用仕事をすると、フソウ国の現状が良く判りますので、私がどの方向に向かえば民達が幸せになるのか道が見えます。私もその中に居たいな。
出港の日は、皇王に挨拶をして、お母様にお別れを言いました。1年は会えませんので手紙を書きましょう。
さて出港です。お母様が見送りに来てくれました。
今までは、無かったのですが、やはり長期に会えないのが有ったので来てくれた様です。
お母様に手を振ってお別れです。
ー・ー・ー・ー・ー
無事にホーデン領の港に着き、ほっとしました。
領事館に戻り、コルトに今回の話をしました。
コルトは考え込んでいる様ですが、きっと見当違いな事を考えていると思います。いつもそうですから。
◆
ホーデン家にお土産を渡す為に領主邸を訪れました。
お土産は無事に渡す事が出来たのですが、セリカさんが、もち米に興奮して、小躍りしてました。
相変わらず、面白いです。
此処での生活は楽しい事になりそうです。
これもセリカさんのおかげですね。
ご覧いただきありがとうございます。
本日は、短いですが更新出来ました。




