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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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フソウ国領事館にて 

「戻ったわ、コルト居るの?」

「お帰り姉さん、宿じゃなくていいの」

 皇女ミラージュは、途中でカリーナと別れ、拠点となる領事館に来た。

「此処でいいわ。どうせ1月位で王都に戻るから。今までの話は明日にしましょう」

「わかったよ。資料は大体纏めてあるよ。

 夕食迄休んで来なよ」


 夕食になり食堂に集まる。通常時では、フソウ国から船の乗組員も使用出来る様にしている。

「久し振りのお米だわ。王都では、数回食べただけだから。毎月送ってもらおうかしら」

「輸送費が高いよ。勘弁してくれ」

「わかってるわよ。それにしても、変わった味のおかずが多いわね。醤油が使わて居るのは判るわ」

「姉さんが昨年に売ったのを、領主様の3女様が開発してギルドに登録してもいるんだよ」

「セリカさんが登録してるのか。どれくらい登録してるのかしら」

「多分だけど、60以上だと思う。香辛料のシチューみたいのが最高だったよ。確かカレーとか言っていた様な?」

「香辛料のシチュー、明日はそれにして頂戴。凄く気になるわ」

「わかったよ。料理長に言っておくよ」



 翌日、弟のコルトとの打ち合わせだ。

「それで、これからどうするの?」

「フソウ国からは、今まで通りの商品で、エンジプト国からは、魔導具が主ですね。クオン殿とは話をしていて、秋から定期的になります」

「早いわね、もう半年位遅くても良い位よ」

「こちらでも、米、小豆、調味料、香辛料の供給が間にあわないのです。

 本国でも、ポンプと炊飯器が売れすぎて予約待ちです。次からは精米機の輸出ですね。

 籾摺り器は完成して領主邸にて試験中だそうです」

「午後見に行こうか、気になるし。今から手紙を出すわ」 

 直ぐに護衛に領主邸に手紙を持って行かせました。返事も直ぐに来て、お待ちしていますと書いてあった。


 昼食に、香辛料のシチューが出て来た。具材は、じゃが芋、人参、玉ねぎ、鶏肉だった。

「美味しいわね。これは本国でも喜ばれる。

 薬としか認識して無かったが、食材としても良いわね。

 本国に持って行ける料理は集めましょう。

 発表は直ぐにしなくてもいいわ。早く発表するとハードルが上がるから、もう少し様子をみましょう」

 「わかった、先ず貿易だね。それと魔法だね」

 「そうそう。じゃぁ行こうか」

 領主邸へと出発した。

 領主邸に着くとセリカさんが出迎えてくれた。

 そのまま食材倉庫に行き、籾摺りを見せてもらう。

 セリカさんに頼み、動作しているところを見せてもらう。

「音はどうしても出てしまうので、夜は止めた方良いと思いますよ。では、動かしてみましょう」

           ・

           ・

 籾摺りが終わった。お米を出して見ると籾は別のところに集められて、お米は綺麗な玄米になっていた。

「これはいつから販売するのですか?」

「後、半月位動かして異常がなければ販売ですね」

「クオン殿に言って予約しましょう」

 その後は、キッチンのコンロとオーブンを見てから応接室に移動して、セリカさんと話をしました。

 相変わらずセリカさんの話は楽しく、面白く、為になる話が出来ます。

 そして、改めて弟のコルトを紹介します。

 お茶とお菓子で、楽しく過ごしました。

 夕食を誘われましたが、まだやる事があったので辞退させていただきました。


 領事館に戻った後は、コルトと応接室で話をします。

「お店を開くと聞いたけど、人はこっちで募集するのかしら?」

「いや、フソウ国から来てもらう様にしました。次の船便で来ると思います。

 それと、王都での新年パーティーでは、領主殿の奥方が櫛と布地の事を広めてくれています。時々「お店は、いつやりますかと」手紙が来る事があるのです」

 前回のお店で売れたものを伝え、将来的には王都にも構えたいと言っていた。

 今日はここ迄にしましょう。


 今日の夕食は、オークの角煮、焼売、醤油ドレッシングのサラダ、酢の物と味噌汁でした。

 初めての聞く名前がありました。サラダにも醤油を使うとは、セリカさんの知識は、凄いですね。

 私も負けていられません。


 数日間は弟の手伝いをしていましたが、やっと解放されました。

 久し振りの休みになったので侍女と護衛を連れて町へと繰り出しました。先ずは市場に来ました。

 なんとセリカさんにバッタリと会って仕舞いました。折角なので、一緒に買い物をする事にします。

 

 1軒目は魚屋でした。

 セリカさんが、オススメを聞くとキスが良いと、言っていました。

 セリカさんが30尾程買っていました。

 何を作るのか聞いたら、揚げ物と言っておりましたが、物凄く気になります。

 一番奥迄来ると屋台があって、一休みをする事になりました。

 私はセリカさんと同じ物にしました。丸くて中にタコが入っています。

 席迄戻って来ると、バッグから瓶を3個出してタコ焼きにかけ始めました。最後のはきっと鰹節ですね。

 私も食べましたが、何か味が足りません。

 セリカさんが、調味料を勧めて来たので少しだけ、いただきました。

 食べて見ると、物凄く美味しく変わっています。

 セリカさんも以前にそう思って、今日は調味料を持って来たそうです。何か得しましたね。

 お礼を言って別れました。

 少し町をぶらついてから戻ると、船が入って来ました。その船の船長に話を聞くと、一旦本国に戻れと言うものだった。何があったのだろう。

 


 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

明日より、諸事情により暫く不定期となります。

読んでいただいている皆様にはご迷惑をおかけします。


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