表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/166

教会

 夕食時にお父さんに言われた。

「明日、教会に行くから準備しておく様に」

 わざとこう言った。

「何をしに行くのですか?お祈りですか?」

「セリカの魔法の能力を調べて貰うのだよ」

「ステータスと鑑定が有るから必要無いですよ」

「貴族は国に報告の義務があるんだよ」

「貴族面倒くさい」

「そう言うな、決まりだから」

「は~い。その結果は証明書みたいなのはもらえるのですか?」

「もらえるよ」

「お姉ちゃん達のを見て見たいです」

「食事が終わったらにしよう」

「はい」


 食事が終わり、リビングで見せてもらった。

(カリーナお姉ちゃんが、250のMPと300のHP。

コロナお姉ちゃんが、220のMPと300のHP)

「お姉ちゃん達の魔力量は多いのですか?」

「どうだろう、多分平均位だと思う」

「そうですか、ありがとうございます」

(属性のLvは、各1だった。自室に帰ったら確認しよう)

「セリカ、変な事を考えてない?」

 ギク!!

「考えていませんよ。お母さん」

「怪しいわね」

「そんな事ありませんよ(棒)」

 見終わったところで、今日は解散です。


 自室に戻った私は、ステータスを起動させる。

「ステータスオープン」

 目の前に画面が出てくる。

 2ページ目にする。


⬅️       ステータスP2        ➡️  

         個人情報

HP  43000/43000

MP  42000/43000

 魔法全属性使用可能

風 Lv6   火 Lv5   水 Lv5   土 Lv7

光 Lv5   闇 Lv1   聖 Lv1   無 Lv6

 スキル

錬金術 Lv3  薬師 Lv3  魔導具 Lv3

魔法付与 Lv3  農林水産 Lv5  鑑定 Lv6

言語理解 Lv9  空間魔法 Lv2  創造魔法 Lv5

アイテムボックス Lv4

※スマホ 受け渡し済

(前世地球とのインターネット有料部分、メッセージや通話でのやり取り、通販は不可。

 地図はこちらの世界に合わせてあります)

 属性、スキルは、隠蔽可能


 先ずは隠蔽だね。属性が闇と聖。スキルが、魔法付与、空間魔法、創造魔法、アイテムボックス、スマホ

だね。

 偽装がMP、HPを300にして、属性魔法を全部Lv1、スキルもLv1にしよう。


 お腹に手を当て、魔力を集めイメージをする。

「ステータス、隠蔽偽装」 発動させる。

 そして、画面を確認する。

 MP、HPは300になっていた。

 属性魔法もLv1、スキルもLv1。

 隠蔽もしていた。

「シャットダウン」

 画面が消えた。

「これでヨシ!」

 それでは、おやすみなさい。


       ー・ー・ー・ー・ー

 本日は、教会に行きます。面倒ですが行きます。

「セリカ行くよ」

 お姉ちゃんの声が聞こえた。

「は~い、今行きます」

 急いで、玄関迄行きます。お父さんもお母さん、お姉ちゃん、ルーナさんとサツキさんがいた。

 全員、馬車に乗り出発です。

           ・

           ・

 教会に着き、受付を済ませて席に座ります。

 周りを見ると、同い年の子供が大勢いました。

「同い年の子供って結構いるんだね」

「そうよ。近くの村からも来ているのよ」

 お母さんが教えてくれた。

 計測の順番は、遠い村の子供からだった。1人5分程度で終わる様だ。

           ・

           ・

           ・

 町の子供が全て終わり、最後が私だった。

 前に出て、測定具の上に置き魔力を流すのですが、大量に流すと不味そうなので、ゆっくり、細く出しました。

 計測を終了して結果の紙をもらい確認しました。

 隠蔽と偽装は完璧でした。

「セリカどうだった?」

 お姉ちゃんが聞いて来た。

「普通だったよ。多分年相応だよ。帰ったら見せるよ」

「わかった」

 帰ろうとして、歩き始めると、教会の人が来て、

「もう一度測ってもらえませんか?」

 と言って来た。

「何故ですか?」

「実態と計測値が違いすぎるのです」

「実態とは何ですか?」

「お嬢様は船を移動させてますよね。このLvではあり得ないのです」

「測定具が壊れていると言う事ですか?」

「そんな事はあり得ないのですが、念のためお願いします」

「じゃぁ、今日測った人をもう一度集めないといけないですね」

「どうしてそうなるのですか?」

「仮に壊れていたとかしましょう。それは私の前で起こった事ですか? それとも最初からですか? 途中からですか?」

「それは・・・・・・」

「壊れていないのならば、出てきた結果が全てです。それ以上でもそれ以下でもありません。何か言う事はありますか?」

「でも普通は船を動かせないですよ」

「その普通と言うのは誰が決めたのですか?Lv1とLv2の線引きは何処ですか?明確にお答えください」

「それは・・・・・」

「私はLvが低いかもしれませが、皇女様を助けようとして考えて、動かせる様に練習して頑張ったのを普通と言う言葉にするな。勝ってに決めつけるな」

「娘の言う通りですね、貴方は明確な答えを持っていない。ただLvが低いから出来ないと言う言葉だけを信じているだけです。逆に聞きますがLvが幾つあれば船は動かせますか?」

「それはわかりません。高Lvとしか言えません」

「そんな曖昧な答えで納得出来ますか」

「領主殿、その辺にしてもらえますかな。測定具はこちらで確認しましたところ、正常ですのでお帰りいただいても大丈夫です」

「司祭様、わかりました。ではこれで失礼します」

 領主一家は教会を後にした。


 その後、教会では。

「何故この様になったのだ」

「領主様のお嬢様が素直に計測をしてくれなかったからです」

「違うだろ、お前の思い込みと質問に対しての答えが出来なかったからだろう。最後の領主殿の質問のは答えになっていなかった。あれで納得出来る分けないぞ」

「でも普通、Lv1で船は動かせませんよ」

「さっきも言われただろう。その普通と言うのは誰が決めたのだ、教えてくれ」

「それは・・・・・皆が言ってました」

「その皆と言うのは、何人だ?100人か1000人か?」

「5人です」

「たった5人の言葉だけを信じたのか。もう少し周りを見た方がいいぞ。頭を冷やしてもう一度考えてみなさい。下がっていいぞ」

「はい」

 司祭は呆れてしまった。


 セリカ達は、女将の食堂でご満悦でした。


 夜、王城では。

「陛下、教会よりホーデン家3女の測定結果が来ました」

 宰相が報告に来ていた。

「それでどうだった」

「魔力量は300で、5歳としては平均的です。

 属性は、火、水、風、土、光、無です。

 スキルは、錬金術、薬師、魔導具、農林水産、鑑定です。Lvは全て1です」

「へっ、Lv1だと。船を浮かして動かしたのだぞ、おかしくないか」

「測定具は正常でしたと報告が来ています。

 きっと考えて、使える迄努力したのでしょう」

「では、魔法室より5歳のLv1の方凄いということになるぞ。どうなっているんだ?」

「さぁ、わかりませんね。では失礼します」

 宰相が出て行って後、国王は悩んでいた。

                     



 

 


ご覧いただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
「でも普通は船を動かせないですよ」「その普通と言うのは誰が決めたのですか?Lv1とLv2の線引きは何処ですか?明確にお答えください」 このやり取り、痛快で良いですね。
Lvに拘っていますがLv高いと何かあるのでしょうか? そんな事よりこの世界は誕生日はなく数え年かな。今更ですが、セリカちゃん5歳おめでとう。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ