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髪留めの打ち合わせをしよう

 美味しいお昼ご飯が終わり、そろそろ店主さんが来る時間かな?

 店主さんが来て応接室に入ったとの事、では向かいましょう。お母さんとコロナお姉ちゃんも参加する事になりましたので、家族5人とサツキさんの6名となりました。

 「失礼するよ」お父さんを先頭にして、全員入室しました。

 「領主様、この度は私の願いをお聞きくださり、ありがとうございます」店主さんが、立ち上がって

そう言った。

 「いやいや、私の娘のセリカが作って欲しいと言ったのだから」

 「そう言っていただき、ありがとうございます」

 お父さんと店主さんのやり取りがあった。

 「では、セリカ説明して」

 「はい。今回は私の発案から、この様な事となりありがとうございます。まずはシュシュと言うのが、こちらになります」

 「これは、昨日お嬢様がやっていたのと同じですね」

 「そうですね。昨日のは、髪ゴムにハンカチを巻いた物ですが、これは布に髪ゴムを縫い付けて一体化させております。1人で簡単に纏める事が出来ます。今カリーナお姉ちゃんが、着けていますので見てください」

 「はい、では失礼いたします」店主さんは、カリーナお姉ちゃんともう一つを見比べながら、確認しています。

 「今お姉ちゃんは襟元ぐらいで纏めてますが、もう少し上で纏めると、冒険者の様に活動的に見えます。他にも片側のサイドや両側のサイドに付ける事が出来ます。1つだけでは無く、2つ使っても良いと思いますよ」簡単にですが、シュシュの説明をした。

 「もう一つのサンプルが、お団子カバーです。これはサツキさんの様に後ろや横で、髪をお団子にしている人用です。全体を包む様な形です。カバーの上側や、下側に飾りをつけても良いです。横からリボンを垂らすのも良いです。今サツキさんに着けているのは下側に飾りを付けた物です。お手元にある物は飾りの無いシンプルな物です。布だけでは無くネット状で作ると雰囲気がまた変わります。サツキさん、こっちに来て後ろを向いて下さい」

 「はい」サツキさんが来て後ろを向いた。

すかさず、店主さんはもう一つを持って確認している。

 「これもいいですね」と店主さん。

「ここまでが、サンプル品の説明です。お姉ちゃん、サツキさんありがとうございました」

 一旦、席に着いて貰った。

 「次にヘアピンですが、この絵を御覧下さい」

 店主さんに、絵を見せた。

 「この様なUの字形で、金属などで出来ています。使い方としては、この部分に髪を挟みます。そうする事で、髪が垂れてくる事がありません。ピンの表側の後ろに花や星柄などの木工細工、色ガラス、真珠などの宝石、色の綺麗な貝殻などを付ければワンポイントの華やかさが出ます」

 ヘアピンの説明を一通りした。

 「次に、バレッタですが、これは頭の後頭部辺りで纏める時にヘアピンの様な感じで着けます。この絵の様にクリップや長めのピンで留めます。シュシュと違い平面的に纏まります。そして、ヘアピンの様に表側に飾り細工を付けます。まぁヘアピンの大きい版として考えて貰っても良いです。とりあえず絵に描いてある感じでお願いします」

 「素晴らしいです。今まではリボンと髪ゴムしかありませんから。この様なデザインがいろいろあれば、女性は楽しめます。宝石を使えば奥様方の社交にも使えます」

 バレッタの説明の後、店主さんが興奮する様に言ってきた。

 「セリカお嬢様、やはりこのアイデアを使わせて下さい。まずは、シュシュとお団子カバーから、始めさせていただきます。ヘアピンとバレッタは、少しお時間を下さい。出来上がりしだいご連絡させていただくという事でお願いします」

 「そうだね。その様な形でやっていこうか」とお父さん。

 「デザインと使う材料については、店主さんにお任せします。それと、そのサンプルはお持ち帰りください」

 「「えー、持っていっちゃうのー」」カリーナお姉ちゃんとサツキさん。

 「元々、店主さんに渡す用に作ったんだから。出来上がりを待ちましょ」

 「「ハーイ」」


 店主さんとの打ち合わせは無事に終わりました。

店主さんは、ホクホク顔で帰って行きました。

 私達は、リビングに移動しました。

 「セリカ、お疲れ様。良く頑張ったね。出来上がりが楽しみだね」

 「そうだねお父さん、良かったよ。あーそうだ、レシピなのですけど、とりあえず5種類でいいのですか。例えば、コロッケやフライはパンにはさんで食べる方法もあるのですが?」

 「そうだね、出来ればそうしたいのだけど、まずはこの間の5種類を優先でお願いしたいな」

 「わかりました。5種類を優先で書いて、お父さんの所へ持って行きます」

 「あぁ。大変だけど頼むね」

 「はい」そして私はリビングを後にしてキッチンへと向かった。

 「ユーナさん、昨日の骨せんべい残ってる?」

 「あぁ残ってるよ。チョット待ってな」取りに行ってくれた。

 「はい、量はこれぐらいでいいかい」

 「うん」私は食べ始めました。美味しいなー。

 「話し合いは、無事終わったようだな。なんかサツキがへこんでたぞ。昼迄すごく明るかったのに」

 「あー、サンプルを店主さんに渡したから。」

 「そういうことか」

 「そ~そ~」

 暫くユーナさんと話しをしてから、部屋に戻りました。今日は、疲れたよ!

 

 

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