ここどこ
はじめまして。小説初挑戦です。スローライフのテンプレ物ですが、気に入っていただければ、嬉しいです。
宜しくお願い致します。
「だあー」(あれ?)
「あうあう」(なにかおかしい)
私は目が覚めて起き上がろうとすると、身体がうまく動かない。手だけを動かし上に上げて見るとプニプニした手が見えた。
「あうー」(手が小さいぞ)
「あうあう」(どうなってるの?)
昨夜深夜迄の残業をして、それからアパートに戻って夕飯を食べずに寝てしまったはずなのに、なんでこんな事になっているんだ?
私は、豊田芹香(ト○タじゃないよ、ほうでんだよ)
中小機械メーカーに勤めていて設計から組立、修理はたまたクレーム処理までの総合何でも屋です。
アラサーで独身一人暮らしでした。
(父さん母さん、先にごめんなさい)
そして、大きな声でさけんでしまった。
「だー」(どうしてこうなったー)
すると、ガチャと扉が開き人が入ってきた。
「お嬢様、どうかなさいましたか?」
若い女性が私の所にやってきました。
「あう?」(だれ?)
眼の前に来た人を見て見ると、赤茶の髪で肩ぐらいの長さでメイド服を着ていた。顔はヨーロッパ人ポイ感じです。目がチョットタレた感じのかわいい人でした。
「セリカお嬢様、お起きになられましたか。おしめを確認させていただきますね」
(うわ! やっぱり赤ちゃんになってた。おしめの交換とか恥ずかすぎる)
おしめの交換中、また人が入ってきた。
「ルーナ様子はどうなのかしら」
「奥様、今おしめを交換してる所です」
「交換したらミルクをあげましょう」
入ってきた女性をじいっと見てみる。
銀髪のものすごい美人だった。それに、きれいなドレスを着ていた。
(奥様ということは、私の母親ということね)
無事に交換が終わると母親に抱き上げられた。
「セリカ、ミルクの時間ですよ」
私を抱き上げた母親は椅子に座り、メイドに補助されながら私の眼の前におっぱいを出した。
デカっと思いながら見入ってしまった。そして私はミルクを飲み始め、しばらく飲んでいると、また人が入ってきた。
「お母様ただいま」
「ただいま」
「カリーナお嬢様、コロナお嬢様おかえりなさいまし」
「おかえりなさい。今ミルクをあげているから静かにね」
「「はーい」」
私はお腹がいっぱいになり口を離し、先程入ってきた人を見てみる。
二人の銀髪の女の子がいた。私の姉たちのようである。二人とも美人さんだった。
「セリカがじーっと私たちの事を見てる。かわいいなぁ」
「コロナ、騒いではだめよ」
「はい、カリーナ姉さん」
上の女の子がカリーナで下がコロナでメイドさんがルーナであるとわかった。
二人に向けて手を上げ、あうあうすると
「姉さん、セリカが呼んでいるみたい」
「そうね近くに行きましょ」
二人が寄って来て、頭を撫でられたり、話しかけられたりした。でも私はお腹がいっぱいだった事も有り、遊ばれている内に寝てしまった。
しばらく寝た後、起きてしまった。今は周りに誰もいない様なので一人で考え込んでいた。
(えーと、これは転生したということかな?)
実は私は、転生スローライフ物の作品を二次を含め良く読んでいた。
(母親や姉たちの服装を見る限り中世が舞台で、魔法と剣の世界なのかな?)
しばらくそんな事を考えていると、ドアが開き人が入ってきた様だ。私は寝たフリをした。
「良く寝てるね」
「そうね良く寝てるわね。この子も元気に育ってほしいわ」
「そうだね。元気でいろいろと楽しんで育ってほしいね。いつも朝と夜しか顔が見られないのがチョット寂しいけど」
「今はちょうど忙しい時期なのだからしょうが無いわ」
「そうだね、私達もそろそろ寝ようかエミーナ」
「そうねダイナ」
「「おやすみセリカ」」
二人が出ていった。私はまた考え込んでいた。
(今のが父親と母親だね。でも家族の名前が車の名前だったよ。私の名前は前世と同じだったよ)
そんな事を考えている内にまた寝てしまいました。
おやすみなさい。また明日。
この度は、ありがとう御座います。