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デスゲームが出来るまで!  作者: どこぞの悪鬼
デスゲームの作り方
6/30

デスゲームの作り方1 参加者は公平に(5)

「ほぉ……」


 独裁者は楽しそうにこちらを見ている。

 あたしは今、こいつに敵対したというのに。

 笑っていられるこいつ(己龍)に理解できなかった。


「それは本当に言っているのかい? 今、正直に『言い間違えた』と言うのならば水に流してあげよう」


「何も言い間違えていません、本当のことです」


 もう「言い間違えた」と言って逃げるのはあたし自身が許せない。


「それが何を意味するのか、君もわかっているだろう?」


「えぇ。わかっていて言っています」


「最後に確認だ。撤回するのなら水に流してやろう」


 己龍の声は徐々に低くなっていく。


「――――撤回は、しません」


 それだけだった。

 それだけで、あたしは()()()()()()()


「……面白いじゃないか」


 己龍は腰を椅子から浮かせ、舌なめずりをした。


「ひとつ、賭けでもしないかい?」


「賭け?」


 最悪だ。聞き返さずに、きっぱりと断ればよかった。


「ゲームの死者数で競わないかい?」


 己龍は淡々と話しているが、賭け事の内容はとても惨いものだった。


「君のゲームの死者数が25人を超えた場合、君の勝ちだ。逆に、25人を下回ったら君の負け。次の機会があれば、君にまた依頼することにするよ。

 うーん、そうだなぁ。ヒカル君が勝ったときの私の代償も払わないとね。じゃあ――――」


 呆れた話だ。

 己龍は本気で言っているのか?

 己龍は本気で――――。




             ☆★☆★☆




 ――――自分の命を賭けようとしているのか?




             ☆★☆★☆




「さぁ、どうするかい?」


「ぜひともやらせてください」


 月見を侮辱したこと、後悔するといい。


「ほぉ、面白い子だね」


 そいつは口角をあげた。

 とても奇妙な笑顔だった。




             ☆★☆★☆





 ――――――締め切りまで、2か月と2週間。

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