デスゲームが出来たなら3 結論だけを重視して(5)
2日目。
ゲームは順調に進んでいった。
ただ、昨日と違って始末される人がとても少ない。
4回目、5回目のゲームに関しては全員が生還ということになった。
6回目も2人だけ。
――生還者、10人。
――――ノルマ達成まで、あと5人。
6回目のゲームが終わり、外は日が沈みかかった頃。
あたしの中には焦りが浮かんでいた。
このままでは、かなりマズい。
元々2日目、3日目の始末は少ないとわかっていた。
が、あまりにもそれが少なすぎる。
ここまで来ると、このゲームの必勝法に気づいている参加者が絶対にいるのだろう。
いや、全員かもしれない。だってこの方法は全員が気づいていてかつ、参加者が他の参加者を信じているという条件下でしか達成しないから。
そんな悪条件でも、今のあたしにはそれを変えることができなかった。
ただ、ゲームの行く先を見守るしかない。
何も出来ないことが、あたしをより焦らせる。
そのとき、大きな振動でタブレットがガタガタと震えた。――電話だ。
部屋番号は『32』――己龍からだ。
あたしは電話に出た。
『明日が最終日だね』
「……はい」
たった一人の観客であり、あたしの唯一の対戦相手である彼は楽しそうに話している。
あたしには、こいつが楽しんでいる理由がよくわからなかった。
『……クワハ君くんの勝ちまで残り5人』
「えぇ……後は参加者のみんなに託しますよ。『始末されて』って言っているようで申し訳ないですけどね」
『さあ? そんなことを言っているが、君が勝つとは限らない』
「わかってますよ。……でも、あたしはあたし自身が勝つことを祈ってます」
そうかい、と言って己龍は電話を切った。
あたしはタブレットの電源を落として、ベッドの中に入った。




