デスゲームが出来たなら3 結論だけを重視して(1)
ただ何事もなく、時間だけが過ぎていった。
そしてその過ぎた時間の先に待ち伏せているもの。それが『処刑』の時間である。
『椅子の指定』開始から5分が経ち、やっとあたしのターンが始まる。
運営側にだけつけられた『アンケート』のボタンから『集計結果』というボタンを押した。
全員が忘れず『回答』している。ひとまずは大丈夫そうだ。
あとは、参加者の回答結果を全員に伝えるだけ。
あたしは首元のチョーカーから再び電話を始めた。
「『処刑』の時間に入るよ! 今から伝えるのは、部屋の番号とその部屋に希望を出している参加者の名前だよ。1つの部屋に2人以上の希望者がいたら、その人たちは全員始末される。
そしてもう1つ、名前を呼ばれたら大きな返事をすること! これができていないと、脱走を疑っちゃうからね。あたしに伝わるように返事をしてください」
参加者からの返事はまったくなかった。
(何も言われないのは少し悲しいな……)
今更すぎるが、あの昇降口に立っていた生徒会の皆様方には反省の意を示そうと思う。
それと同時に、挨拶を返してくれない人の方が多いのにもかかわらず平然としていられるその姿は素晴らしいものだったのだと実感した。
(次に学校に行くときはちゃんと挨拶しよう)
そう思い知らされたところで、あたしはアンケート結果を見ながら点呼を取り始める。
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「1番! 友井遥香ちゃん‼」
『は……はい!』
静かで優しそうな名前をした少女は、予想通りの緊張しているような返事をした。
1番はこれで終了だ。
(確かに……。1を選ぶのって勇気いるからなぁ)
そう考えると賢いのか、それともとても勇気のある子なのかどちらかなのだろう。
「2番! 沖海星くん‼」
『あぁ……』
確か、最初にあたしに反発してきた奴だ。
デスゲームものあるあるなので仕方ないが、少し腹立たしく思っていた。
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腹立たしいからではない。申し訳ないとは思っている。
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あたしは始末ボタンを押した。




