デスゲームが出来たなら1 「本物」だって伝えよう(3)
「コールボタンについて説明するよ」
首元は今も一切震えていない。
コールボタンについての詳細をまとめる。
コールボタンとは、各参加者の机の上にあるタブレットの電話アイコンがついたところだ。そのボタンを押すと0から9までの数字と、アイコンと同じ電話のマークが現れる。電話は部屋の番号で繋がっていて、2番の部屋に電話をかけたい場合は「02」、29番に電話をかけたい場合は「29」のように、数字を押してからマークを押す。
「……実践した方が覚えるよね。少し時間をあげるから、誰かに電話してみて。この時間に行った電話は回数に含まれないよ。電話がかかってきたら、かけてきた人の番号が上に映る。
その下にある緑色のボタンは『応答』、赤色のボタンは『拒否』を示す。スマホを持っている人ならわかると思うけど、万が一のために説明をしました。これで説明は終了。大丈夫かな?」
たぶん、参加者の全員が周知している。何せ、当たり前のスマホの使い方だからだ。
参加者は小学6年生からっ高校3年生までの30人。この年齢で使い方がわからない人はスマホを持っていないにしてもほぼいないだろう。
(本当に説明する意味あったのかなぁ)
己龍は「万が一の可能性があるだろう?」と言っていたが、日常生活に含まれている行為を万が一とするのはあまり納得がいかない。
そう、あたしにとっては「仕方なく」やっているのだ。だから――
『なぜ今になって電話の使い方を説明した?』
『電話ぐらいわかります。私たちを舐めないでください』
『さすがにそれぐらいできます! 中学生ですよ⁉』
――そんなこと言わないでくれ!
あたしじゃない! 悪いのはすべて己龍なんだよ‼
……なんて言い訳は通るはずがないし、まず言い訳できるような余裕もなかった。
己龍め、許すまじ。
というのは置いておいて、だ。
「みんな、ゲームについては理解できたよね?」
説明の時間も長かったので、15分用いたコールタイムは残り10分になろうとしていた。
「じゃあ、始めようか――――」
☆★☆★☆
――――情報収集の時間だよ。




