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デスゲームが出来るまで!  作者: どこぞの悪鬼
デスゲームの作り方
17/33

デスゲームの作り方4 最後まで入念な準備を(2)

「それなら、もう決めてあるよ」


(……え?)


 そんなこんなで得た己龍の回答は、まさかの「もう決めてある」。

 ゲームの雰囲気と全然違っていたらどうしよう。

 そう考えているあたしに、彼は1枚の紙を差し出す。

 何枚かの写真が載っていた。

 写真に写っているのは普通の旅館だった。


「宿泊部屋は33室だそうだ。……ヒカル君の分もきちんと1部屋用意しているから、安心してほしい」


「は、はい……」


 あたしは疑問に思っていることがあった。一体どこで椅子取りゲームをするというのだろうか?


「……椅子取りゲームができるホールはどこにあるのでしょうか?」


「――君の作ったルールには『()()の数はすべてのゲームにおいて変動しない』とあるだろう?」


 それは、あたしが特殊なゲームにするために工夫した最大の点だった。


「このゲームで本来の椅子取りゲームと決定的に違う点はここだ。椅子の数が変動しないということは、本来のようにしたら1回戦で生き残りの参加者が確定してしまう。

 しかし、トータルは10回戦だ。……そこに何かしらの意図が含まれているのだろう。

 つまり、椅子を置かなくても成り立ってしまうのを。いいや、椅子を置けば成り立たない椅子取りゲームを君は考えた。……私は間違ったことを言っているかな?」


 あたしは唾をのんだ。

 ――――正解だ。

 彼は既に、あたしが3週間かけて考えたルールの違和感に気づいていた。

 どうやら、彼は簡単には倒させてくれないらしい。

 もしかしたら、己龍は既に今あたしが考えているルールの具体的な内容を察しているのかもしれない。


「……言われてみれば確かにおかしいですね」


「つ、つくしさん⁉」


「ずっといましたけど?」


 一方で、本当に申し訳ないが存在を忘れていた秘書――つくしさんは気づいていなかった。


「もし良かったら、来週の日曜日に下見に行かないかい?」


「え、いいんですか?」


「もちろんだよ。それで、もっと良いルールの案が閃くかもしれないからね」


 己龍はそう言いながら微笑んだ。

 あたしは家に着いてすぐに予定が入ったことを伝えると、自分の部屋で動画配信サイトを開いた。

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