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デスゲームが出来るまで!  作者: どこぞの悪鬼
デスゲームの作り方
15/33

デスゲームの作り方3 日常生活も大切に(4)

 そこから色々とあり。

 2日間あったテストは無事に(?)終了したのだった!

 テストが終わったので、あたしは月見に突進する。

 この日だけは、いつもと立場が逆だった。


「テストどうだったー?」


「まあ、普通だよ。まだ結果もわからないし」


 だよねー。とあたしは返す。


「……あとでテストの答え教えて!」


「あとで配られるよね?」


「辛辣っ‼」


 でも、それもそれで月見らしい。

 …………こうやってテスト後に話すのは、今日が最後になってしまうのだろうか。

 約1か月後、あたしは彼女を見殺しにするのかもしれない。


「わかった、少し待つことにするよ」


「うん。そうすることだね」


 テストの答えを教えてもらうのも、月見を救うことも。

 あたしには、できないのかな…………。




               ☆★☆★☆




 ――――デスゲーム開始まで、残り2週間。

 そろそろ、再びルールについて考え直さないと。


(でもなぁ)


 今はそれどころじゃかった。

 テストの成績が配られるのだ。

 結果に落ち込んで、母さんの勉強合宿に参加させられるわけにはいかない。

 デスゲーム作りを放棄するわけにはいかない。

 あれ(己龍)に勝たないといけないんだから。

 成績表を担任の先生から渡され、あたしはすぐに席に座る。


(お願いします。75位以内に入っていますように……!)


 いつもはギリギリ60位前後を維持しているあたし。

 今回は勉強をしていないので、祈るような気持ちで見始めた。


 1組2番 朝陽ヒカル

 国語 50

   (平均 52)

 数学 71

   (平均 63)

 理科 65

   (平均 61)

 社会 44

   (平均 45)

 英語 60

   (平均 56)

 3教科 181

   (平均 171)

 5教科  290

   (平均 277)

 3教科順位 80

   (全体 150)

 5教科順位 74

   (全体 150)


 ――74。

 ――――74?


(74……‼)


 これぞ危機一髪! ギリギリセーフ‼

 10位以上順位は落ちたが、勉強合宿がなくなっただけ良しとしよう。


「あ、ヒカル。テストどうだった?」


 心の中で飛び跳ね続けていたとき、月見に声をかけられる。

 どうやら月見も結果が返されたらしい。


「あとちょっと下だったら特訓やらされてた」


「あー、あれか。結構大変そうだよね」


「『そう』じゃないよ。『超』大変だよ」


 合宿をやらされたとき、月見を一度招待して勉強会をしたことがあったので、月見は特訓の様子を把握している。


「別にやらされても面白かったんだけどなぁ」


「ひどくない⁉」


「冗談冗談」


 そう言いながら月見は手で口を隠して笑った。


「月見は結果どうだった?」


「……見る?」


 あたしは気づく、月見から微妙に笑みがこぼれていることに。


(これは……)


 案の定、出てきたのは高得点が記載された成績表だった。


 1組29番 夢見ツキヨ

 国語 92

   (平均 52)

 数学 96

   (平均 63)

 理科 100

   (平均 61)

 社会 90

   (平均 45)

 英語 91

   (平均 56)

 3教科 279

   (平均 171)

 5教科  469

   (平均 277)

 3教科順位 6

   (全体 150)

 5教科順位 4

   (全体 150)


 ……この裏切り者が。

 理科なんて100点を取ってやがる。

 この点数や順位だったら、あの月見でも笑みがこぼれるのは納得いく。

 5教科460点以上なんて、あたしには到底実現できない領域だ。

 いい意味で言葉が出ない。


「……おめでと」


 言葉が出なかったので、簡単に言える誉め言葉を選んだ。

 月見には「ありがとね」と言われた。

 裏切られたけど、感謝されたことは嬉しかった。




               ☆★☆★☆




 あとはルールを完成させるだけ。





 あいつに一矢報いてやるために。



 ――――デスゲーム開始まで、2週間。

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