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デスゲームが出来るまで!  作者: どこぞの悪鬼
デスゲームの作り方
13/33

デスゲームの作り方3 日常生活も大切に(2)

 そのまま時は流れていき、1時間目の数学の授業が始まった。

 テストも近いので、今までの復習に時間が当てられていたのだが――。


(――テストがあるの忘れてた!)


 定期テストまで残り5日。

 その中には土日も含まれているが、絶対に提出しなければいけないワークも、それ以外の自主学習も一度もしていない状況。


(最悪だ……!)


 すべてのワークが1ページも進んでいない。

 それも全体で150人もいる中で、中の上より上を取らないと1週間の「お母さん特製☆ 勉強合宿」というわけのわからない企画をさせられる。

 この合宿(?)は既に二度やらされたことがあった。

 一言で言うなら、とても地獄だ。

 このままでは、再び地獄が始まってしまう。

 ふいに、あの男の顔が浮かんだ。

 あの顔。

 己龍こと、独裁者「己龍コウ」の顔だ。

 あたしに好きな男子などいるはずもなく、浮かぶ男の顔といったら父親かそいつの二択だった。


(あいつめ……!)


 頭の中で独裁者は笑っている。

 それも苦笑ではない。キラキラとした、気色悪い笑みで。だ。


(あたしのことを一切考えないで話を進めやがって‼)


 独裁者なのだから、諦めるしか方法はないだろう。


(絶対に終わらせてやる!)


 ふつふつとした熱が心の中で沸き上がる中、黙々と数学のワークに手を出した。




               ☆★☆★☆




 授業が終わったところで、進捗状況を確認する。

 ……8ページ。

 数学だけでも残り20ページ以上あった。

 つまり――。

 このワークを終わらせるには、あと2時間も必要だと言うのか……⁉

 10分休みが始まっているので、他の教科を含めた残りのページ量を見る。

 ……約120ページ。

 あたしのペースは50分で8ページ。

 …………すべてを終わらせるのにかかる時間は、およそ12時間半。

 どうやら、休日に勉強しかできないことが確定してしまったようだ。


「ヒカルー。ワーク、順調に終わってる?」


 あたしは自分の状況を一度流し、「月見は?」と聞いた。


「ぼくはもう全部終わらせてるよ」


「早くない?」


「で、ヒカルは?」


「ついさっき手を出し始めました」


「遅くない?」


 あたしは心の中でこう思う。


(あいつめ、自分のことだけを考えやがって‼)


 こう思うのは今日で2回目だった。

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