表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/42

30話:初詣デート

冬の澄んだ空気の中、神社へと続く道を歩く。

付き合い始めて初めての年明け。しおりと一緒に迎えられたことが、なんだか特別に感じた。


「初詣なんて久しぶりかも」

「俺も。しおりは毎年行くの?」

「ううん、忙しいと行けなかったりするから、こうして来るのは久しぶりかな」


境内に近づくにつれ、少しずつ人が増えてきた。

屋台の明かりが灯り、甘い香りや焼き物の香ばしい匂いが漂ってくる。


「すごい人だな」

「ね、でもお祭りみたいで楽しい!」


しおりが楽しそうに屋台を眺める姿を見て、ふと手を繋ぎたくなる。

だけど、そういうことにはまだ少し慣れなくて、俺はポケットの中で拳を握るだけだった。


本殿の前まで進み、並んで手を合わせる。

しおりが何を願っているのか、ちらりと横目で見ると、真剣な表情だった。


「…何をお願いしたの?」

「えっと…それは秘密!」

「そっか」


俺は心の中で「しおりがこれからも幸せでありますように」と願っていた。


せっかくだし、おみくじ引こう!」

「よし、どっちが運がいいか勝負だな」


おみくじを引き、開く。


「やった、大吉!」

「俺は…中吉か」

「ふふ、でも十分いいよね」


しおりが嬉しそうに微笑みながら、おみくじを結ぶ。


「寒いし、甘酒飲まない?」

「いいね、温まりそう」


屋台で甘酒を買い、並んで一口飲む。

温かい甘さが体に染み渡る。


「はじめとこうして新年迎えられて、なんだか幸せ」

「俺も。しおりと一緒にいられる年にしたいな」


そう言うと、しおりが恥ずかしそうに笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ