24話:映画デート
映画の日、しおりさんが出演した吹き替え映画を観に行くため、予定より少し遅れて映画館に到着した。体調が万全に回復してからの映画デートだから、今日は絶対に楽しむぞと思っていた。
ロビーに入ると、しおりさんが待っていてくれた。映画の上映はすでに始まっていて、すぐには入れなかったが、しおりさんは心配して待ってくれていた。
「遅れてごめんね、体調が悪くて…」
俺は少し息を切らしながら謝ると、しおりさんは優しく微笑んで、「大丈夫だよ。無理しないで、元気になったなら、それが一番嬉しいよ」と言ってくれた。
その言葉に少しホッとし、しおりさんと一緒にロビーのソファに座ることになった。映画はもう始まっているので、しおりさんが「次の回までちょっと時間があるから、少し待とうか?」と提案してくれた。
「うん、ありがとう。でも、映画が始まるまでの間、どこかで時間をつぶさない?」
「うーん、そうだね。じゃあ、少しお茶でもしながら話す?」
ロビーにはカフェが併設されていて、しおりさんがその提案をしてくれた。二人でお茶をしながら、最近のことやお互いの話をした。しおりさんは今月、他にもいくつかの仕事があったらしく、その話を聞いていると、いつも忙しそうだなと感じてしまう。
「しおりは忙しいんだね。大変だと思うけど、体調とか気をつけてね」
「ありがとう、はじめくん。そう言ってもらえると、すごく安心するよ」
そう言いながら、しおりさんがふと笑った。なんだか、その笑顔を見ると、嬉しさがこみ上げてくる。
「でも、今日は映画観に行くし、しばらくはゆっくりできるかな。次の回の映画も楽しみにしてるよ」
「うん、僕も楽しみにしてる。しおりの声を映画館で聴けるの、すごく嬉しいんだ」
しおりさんは少し照れくさそうに笑って、少し目を逸らす。そんな彼女がかわいくて、自然と心が温かくなる。
「ありがとう、はじめくん。君が応援してくれてるのが、すごく励みになる」
時間が過ぎるのもあっという間で、少し話し込んでいるうちに次の上映時間が近づいてきた。
「じゃあ、そろそろ行こうか。次の回、少しだけ余裕があるし、最後までしっかり楽しもうね」
しおりさんが立ち上がり、俺も慌てて立ち上がった。カフェでリラックスした後だったので、映画に行く気分がさらに高まる。二人でチケットを手に持ち、映画館の入り口に向かった。
「待たせちゃったけど、次の回はちゃんと一緒に観られてよかった。楽しみだね!」
「うん! 今日は絶対に楽しもうね」
その言葉通り、これから始まる映画をどんな気持ちで観るのか、少しドキドキしながら、二人で映画館の中へと足を踏み入れた。
遅くなりました。申し訳ありません




