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幕話:推しのきっかけ

あの日、俺はたまたま友達に誘われて参加したイベントで、しおりさんの存在を知った。正直、当時は声優やアイドルのイベントにあまり興味がなかった。ただ、友達が誘ってきたからという理由で、軽い気持ちで参加したんだ。


そのイベントは、人気声優たちが集まって行われるトークショーだった。しおりさんも、その中の一人で、初めて見る姿に、正直なところ最初は興味が湧かなかった。しかし、舞台に立ったしおりさんが話し始めた瞬間、全く違う感情が俺を襲った。


彼女は、自分の声優としての活動や、これまでの経験を、自然体で話していた。聴いているうちに、その言葉が心に響いてきた。そして何より、彼女の笑顔が、俺の心を捉えて離さなかった。


「私、声優として、たくさんの人に喜んでもらえるように頑張りたいと思っています。皆さんが応援してくれるから、ここに立っていることができるんです。本当に感謝しています」


その一言が、俺の胸に深く残った。それまで、そんなに他人の言葉に感動することはなかったけど、しおりさんの言葉には、どこか温かさがあって、すっと心に染み込んでいった。


その後、イベントが終わり、帰り道を歩いていると、自然としおりさんのことが頭から離れなかった。彼女の笑顔、言葉、そしてその真剣な眼差し。少しでも彼女の活動を応援したい、そんな気持ちが湧いてきた。


家に帰ってから、しおりさんの名前で検索してみた。すると、彼女が出演しているアニメやラジオ番組、さらに過去のインタビュー記事などが見つかり、その一つ一つに触れていくうちに、彼女への好感度がどんどん高まっていった。


しおりさんがどんなに努力しているか、どんなに情熱を持って声優の仕事に取り組んでいるかが伝わってきた。自分が応援できる人がこんなにも魅力的で、熱心に自分の仕事に打ち込んでいる姿を知ることができて、俺はすっかりしおりさんのことが好きになってしまった。


それからは、しおりさんが出演するアニメやラジオをチェックするようになり、SNSで彼女の投稿にもコメントをするようになった。いつの間にか、しおりさんのことを「推し」として応援することが、俺の生活の一部になっていた。


そして、今、こうしてしおりさんと直接会える機会が増えていき、どんどんその距離が縮まっていく。あのイベントの日から、すべてが始まったことを、今でも鮮明に覚えている。


「ありがとう、しおり。君に出会えて、本当に良かった」


あの時からの気持ちが、今も胸の中で温かく広がっていく。しおりさんが俺にとってどれほど大切な存在になったかを、心から実感していた。

24話からの、話を考えるのでお待ちいただけると幸いです。

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