7話
よんぱにとゲームする頼普。
よんぱにはゲーム弱い。
ゲームやめてよんぱにとドローンの映像を眺める。
ドローンはいつもついてくるのと違う執事が操作してる。
「あ、あれは、大隈重信元総理よ。右足は義足ね。義足を作る達人の義足沢さんが作った義足よ。」
「義足沢って、義足を作るために生まれてきたような名前だなー」
「違うわ。本名じゃないわよ」
「ああ、ペンネーム的なやつか」
「まあそんな感じね。元総理はまあまあな数いるのよねー」
「もしかして歴代内閣総理大臣全員生きているのかな?」
「?なに当たり前のこと言ってるの頼普。生きてるに決まってるじゃない」
「なんでそれが当たり前なんだ……」
執事がコーヒーを持って来たのでコーヒーをゆったり飲むよんぱにと頼普。
「歴代天皇も全員生きてたりするのか?」
「ええそうね。みんな上皇になってるわ」
インターホンが鳴る。
「安徳上皇でーす!頼普兄ちゃん、遊ぼう!」
「安徳上皇?子供?」
「私は元天皇!!最強なのだ!よく遊んでくれる頼普兄ちゃんと遊びに来たのだ!ゲームでは手加減無用!!本気でかかってくるのじゃ!」
というので、安徳上皇とゲームで戦う頼普。
安徳上皇ゲーム強すぎる。
「さすが上皇陛下……」
「ゲームは得意じゃー!頼普兄ちゃん弱いねー。手加減してないよね?」
「本気だけどねー」
「子供だからって手加減しないでいいからねー?」
「うん、分かってるよー分かってる」
「私もやってもいい?」
「あなたは、魔法少女のよんぱにさん?私がゲームで勝ったら魔法見せてー!」
「いいよー」
よんぱにと安徳上皇がゲームで戦う。
よんぱにがボロ負けした。
「よんぱに姉ちゃん弱すぎるー!!頼普兄ちゃんより弱いー!!」
「子供に負けても悔しくない。悔しくないもんね!」
なんか悔しそうなよんぱに。
「じゃあ魔法見せてー!!」
「空を飛ぶ魔法!!」
空中浮遊するよんぱに。
「凄い凄いー!ん?ほうき使わないの?」
「ほうき使うと移動速度が上がるから、使うんだよねー。移動しないなら、ほうきいらないかなー」
「へーそうなんだー!」
インターホンが鳴る。
「あのー、山中さん、孫の安徳上皇が来ませんでしたか?」
「あ、平清盛さんだね。」
とよんぱには言う。
「え、平清盛?聞いたことある人だー!!」
平清盛に連れて行かれて安徳上皇は帰った。
「むっ、お前は!源頼朝!!お前だけは許さん!ぶっ殺す!」
「清盛さん何年も前の話しないでください!鎌倉幕府はとっくの昔に滅んだし、滅ぶ前も北条家が実権握ってたし、もういいじゃないか!」
「よくねえ!お前は許さん!ぶっ殺す!」
「うわー!おじいちゃんと源氏が戦ってるー!」
「本当だねー」
と言って安徳上皇にポップコーンを渡す頼普。
安徳上皇と一緒にポップコーンを食べて平清盛と源頼朝の戦いを眺める。
源頼朝が勝ちました。
「くっ、負けてない!負けてないぞー!」
と言って、平清盛は安徳上皇と一緒に帰るのであった。
「ポップコーン美味しかった!ありがとう頼普兄ちゃん!」
安徳上皇たちは帰りました。
「あら、頼朝じゃないか!」
「ああ、政子か。離婚しよう」
「なんでよ!なんでそんなこと言うの!ぶっ殺すわよ!」
「ひえー!?殺されるー!!誰か助けてー!」
頼朝は全力で逃げた。
しかし、政子から逃げられるはずがなく、頼朝は捕まってなんかめちゃくちゃ何時間も説教されました。
「んん……あっ!時宗!!助けてくれ!説教が終わらないんだ!」
ロープで縛られて説教ずっとされてる源頼朝。
「政子さん、もういいんじゃないですか?そのくらいで?」
「よくない!頼朝ー!!」
「ぎゃぁああー!!」
北条時宗にも北条政子は止められないのでした。
頼普の自宅。
「よんぱにさんは帰ったのかな?トイレ行くか」
トイレを開ける。
「きゃー!!」
「うわー!?ごめん!?」
「変態頼普!!」
「いやいや、なんでトイレ鍵してないんだよ!!」
「え、したはずだけど!?」
妖精が鍵を開けてました。
トイレ済ませたよんぱに。
「帰る!変態!!」
よんぱには帰った。
「もしかして、頼普様、変態と言われて興奮してる?」
「興奮してる。いや、してない!してないから!」
「頼普様もしや、本当に変態??」
「変態じゃないから!執事が主人を変態と疑うなー!」
「変態??」
「ちがーう!!」
頼普は変態なのでしょうか?わかりません。
そのころの大久保利通。
「見ろ!山中頼普のサインだ!!」
「そんなものこの昭和上皇のサインと比べたらカスだね!見よ!この神サインを!!」
「ああ?!A級戦犯が何言ってるんだ!どうやって昭和上皇からサインをもらったんだ!」
「戦前何度もサインくれって言ってサインもらったぜ!」
「戦後だともらえないだろうね。東條英機A級戦犯だし。」
「はーい、東條さんはA級戦犯だから日本から出て行ってくださいねー!」
「ぐわぁああー!!上皇陛下バンザーイ!!」
東條英機はアメリカに吹っ飛ばされて、A級戦犯だからアメリカの刑務所にいれられた。
武田財閥。
「武田財閥のこの武田勝頼!!父上信玄の命令に従い、山中心を封印します!」
武田勝頼は山中心のいるビル30階へ。
「山中心!封印しに来たぞ!」
「山中新幹線!!」
「ぐわぁああー!!」
山中新幹線に吹っ飛ばされて武田勝頼は敗北した。
吹っ飛ばされた先に真田幸村がいた。
「武田信玄さんの息子さんじゃん。何してるの?」
「真田幸村!!山中心を封印したい!力を貸してくれ!」
「むーりでーす。」
真田幸村は消え去った。
「なに、消えた!?どんなからくりだ!?」
フィギュアスケート城。
信長がフィギュアスケートで築いたフィギュアスケート場が入った城である。
「おー猿、上手い上手い。」
「私も信長様の次に上手いフィギュアスケート選手になれるでしょうか!」
「うんうん、なれるよー。多分なれる!!」
「この猿!!頑張りまーす!」
フィギュアスケート選手になるため頑張る豊臣秀吉だった。
「んん?秀吉さんなにしてるんですか?」
「うお、真田幸村!?なぜここに!?」
「いや、信長さんの様子を見てみようとなんとなく」
「じゃあ真田幸村!!徳川家康が家定に封印されたみたいだ!これを機に一緒に江戸幕府を倒そうではないか!倒幕派の奴らはかなりいるから、余裕で江戸幕府を倒せるぜ!」
というわけで、豊臣秀吉と真田幸村と桂小五郎とかで倒幕しようとした。
しかし、聖徳太子とかが江戸幕府を守ったので倒幕は失敗した。
「なにやってんだよ、豊臣秀吉と真田幸村と桂小五郎!!徳川家達くらい倒せよ!」
「聖徳太子が強すぎる……お札の顔になりまくっただけある。強すぎる……」
と豊臣秀吉が言う。
「じゃあ聖徳太子は吉田松陰先生に任せましょう!」
と徳川家定は言う。
「よーし、先生がやってやりましょう!」
聖徳太子VS吉田松陰
「ぐわぁああー!!」
吉田松陰は吹っ飛ばされた。
「吉田松陰さん、弱い!!」
「前は弱いわけじゃないって言ってなかったか、家定!」
「まあ聖徳太子が強いんでしょうね。はいはい」
「きー!!家定!勝負だ!国家転覆の前にお前の命日を作ってやる!」
「ほう、いいだろう、吉田松陰先生!!ぶっ殺してやるぜー!!」
吉田松陰VS徳川家定
「はぁはぁ、決着がつかねえ!」
家定の戦いとか江戸幕府との戦いをドローンで眺めてた頼普。
「いやーいいねーポップコーンが進むねー」
戦いを映画のように見てポップコーンを食べまくる頼普なのだ。
「家定と吉田松陰!!とう!無名人参上!!ぐわぁああー!!」
無名人は徳川家定と吉田松陰に吹っ飛ばされた。
吉田松陰と徳川家定は戦いをやめて敵同士になる。
「くっ、家定め!ふざけやがって!!国家転覆と打倒家定じゃー!はっはっはっは!」
「吉田松陰は頭がおかしい!あの頭がおかしい奴はぶっ殺してやる!はっはっは!」
「お前も頭おかしいだろ!」
「あ?お前は大久保利通!!ほう、私相手に勝てるとでも?」
「自由だー!私は自由だ!自由だ自由だー!」
「ぐわぁああー!!」
徳川家定は通りすがりの露出魔板垣退助にぶつかって吹っ飛んでいった。
「ん?今何かにぶつかったか?自由だー!」
ちゃんと前を見ずに走ってて家定を吹っ飛ばしたことに気がついてない板垣退助。
「警察だ!板垣退助!露出魔の罪で逮捕する!」
「むむ、パッヘルベルじゃないか!ちょうどよかった!音楽界のみんなも自由になるようにしてくれ!自由だー!自由だー!あんたも自由な音楽を作るんだー!」
ガシャン。
板垣退助は檻の中に入るのでした。
「いやーさすがパッヘルベルくん。あ!あんなとこに魔法少女が!?」
と川路利良が言う。
「ん?転移魔法か!?瞬間移動したぞ!執事も一緒に来たのか!」
「なんであんたが来るのよ!」
「よんぱにさんが俺のこと転移魔法で呼んだの!?」
「いや、私が転移魔法使おうとしたら、なんか書き換えられたのよ!」
「妖精の仕業ですね。妖精がテキトーにいたずらしたらたまたま頼普様と私を呼び出す転移魔法が完成したんでしょうね。」
「私は転移魔法で私が移動しようとしたの!なんであんたが来るのよ!」
「いやー、妖精の仕業ですからー」
「あんたんとこの妖精?」
「いやー知らなーい」
「ぐぬぬ、ん?」
「フリーの魔法少女よんぱにさん!サインください!」
「あなたは警視総監の川路利良。この色紙にサインして欲しいの?断るわ!私は自分の筆跡を知られたくないの!」
「でしたら、握手だけでいいんで握手してくださーい!」
「断るわ!握手がなんらかの魔法や呪いの発動条件だったりしたら怖いから断るわ!」
「でしたら、写真を!」
「断るわ!」
「うがーん!!しかし、私はあなたたち魔法少女の推しです!あなたたちのこと心底愛していまーす!」
「あ、そう。魔法少女オタクね。たまにいるよね。じゃあ」
よんぱには転移魔法でどこかへ消えた。
「よんぱにが転移したこの場所って、ドローンで撮ってた……あ、徳川家定だ。逃げなくては」
「おお!!山中心の息子!山中頼普じゃないか!!」
「そうだとも!俺は山中心と山中芭跡の息子、山中頼普!!隕石を落とすぜ!」
「なに、そんなことができるのか!」
「できません!執事と共に逃げる!」
いつも頼普の護衛のためついてくる執事と家定が激しく戦う。
もう1人のドローン撮るがかりの執事が頼普と共に逃げる。
名前つけるか。
いつも頼普についてくる執事は歴座さん。
ドローン撮るがかりは、戸都野さん。
「歴座さんと家定はとどのつまり……とどのつまりってどういう意味だっけ?」
とか言い出す戸都野さん。
「よく分かんないけど逃げよう!歴座さんがなんか必死に戦ってくれてるし!」
頼普と戸都野は頼普の自宅に帰って来た。
「はっ!?ドローン撮るがかりなのになんで帰って来たんだ!?」
戸都野は家定のとこへ戻ってドローンを撮る。
歴座と家定は互角
「はぁはぁ、なんで山中心の執事如きがこんなに強いんだ!!」
「今だ!死ね!家定!」
吉田松陰が徳川家定の首を刎ねた。
家定は首を追いかけて、元の状態にくっつけてなおす。
「ふぅ、危なかった…」
「いやいや、おかしいだろ!首刎ねたのになんで普通に生きたまま首拾いに行けるんだよ!」
「私にも分からん!」
「自分でも分からないの!?まあいい!!何度でも首を刎ねてやるぞ!」
「うざいんだよ、吉田松陰!!」
吉田松陰と徳川家定が激しく戦う。
その間に歴座は帰った。
戸都野はドローンで撮る係なので近くにいる。
「戸都野さーん。この高性能ドローンなら頼普様の家からでもドローンを操作して録画したりできますよー!」
「え、そうなの?じゃあ帰るか」
戸都野は帰った。
頼普は吉田松陰と徳川家定の戦いを自宅で見ながらポップコーン食べてる。
「メイドかわいいなぁ。しかし、かわいいと言ったらセクハラになるのだろうか?何も言わないでおくか。ポップコーンが進むぜ。」
「頼普様ー!メイドの空棚でーす!ああっ!?」
メイドはなぜか頼普にドロップキックをくらわせた。
右の横っ腹にキック。
「すみませーん!足が滑りましたー!」
「戸都野でーす!空棚さんはドロップキックの空棚と呼ばれていて、よく、なにかにつまずいた勢いでドロップキックしてしまいまーす!」
「ああ、ポップコーンぶちまけた……痛かった……」
「申し訳ありませ、あっ!?」
空棚はつまずいて戸都野の腹のど真ん中にドロップキックした。
「げほーっ!?」
戸都野は吹っ飛んで壁に激突した。
「いててて!?もう空棚さん、ドロップキックしないでください!!」
ドロップキックした罰としてエロいことをしてもらうことはできないだろうかと考える頼普だった。
「頼普様はやはり変態……?」
「歴座さん心読んだ?」
「いいえ、読んでませんよ?」
「ただいまー!!お父さん帰って来たよー!頼普ー!!」
「父さーん!!」
「ほら、頼普!!高い高ーい!!」
「ぎゃー!!天井にぶつかりそうでぶつからなーい!子供じゃないから高い高ーいしなくていい!上に投げないで!」
「おお、すまんすまん。じゃあ山中新幹線に乗るかい?」
「乗らない!怖そう!山中新幹線見たけど人間の速さじゃなかった!」
「何を言ってるんだい?父さんは人間だよ?隕石を操れる頼普も人間ではないみたいだろ?それと同じだよ」
「隕石操る力はそんなに上手くできないけど。というかなんで隕石操れるんだ?意味が分からん。」
前の地球の俺なら絶対隕石操れなかった。
……おい、俺が頼普だぞ。
「ん、なんだ。脳内に直接声が……」
『俺が頼普だ!お前は誰だ!俺の身体を返して!』
『俺も頼普だ!おそらくパラレルワールドの頼普だ!俺も元の世界に帰りたい!』
『なんだ、パラレルワールドの俺かー。じゃあまだ主導権返さんでいいわー、おやすみー』
返さなくていいんだー。
「どうした、頼普?ん?」
「なんでもありません!父さん!」
「そうかそうか。で、父さんと何して遊ぶ?」
「俺はひきニートだから、なにもしたくないぜ!あっ、ポップコーン片付けないと……」
「すみませーん!私のせいでポップコーンぶちまけたんですよね!私が片付けまーす!ああ!!」
山中心の腹のど真ん中にドロップキックする空棚。
「すみませーん!」
「いや、大丈夫だ!全然痛くなかった!」
「ポップコーン片付けまーす!」
ドロップキックしながらポップコーンを片付ける空棚だった。
読んでくださりありがとうございました。