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ゴラクデバクバク

 「買い物以外にも、こっちの世界では何が流行ってるか確認しとかないとな。」


 フードコートの近くに大型スーパーがあったが、エスカレーターで上の階に行き、建物内を見て回ることにした。


 するとそこには、書店、ゲームセンター、CDショップ、おもちゃ売り場など、娯楽が取り揃えられていた。


 「俺UFOキャッチャー得意だからゲームセンターにでも寄ってくか。 流行りのアニメのフィギュアとかもあるだろうし。」


 ゲームセンターの中には、カードゲーム、リズムゲーム、UFOキャッチャーがあり、広さもいたって普通のゲームセンターだった。


 俺の目的は、この世界での流行り物を調べる事だった為、UFOキャッチャーに向かう。


 「さて、どんなアニメが流行ってるのかな? …あれ? これ見たことあるぞ…。」


 目の前の台には、元の世界で流行っていたアニメの美少女キャラのフィギュアが置かれていた。


 「あれ、他の台にも知ってるキャラのフィギュアがあるぞ…。 ってか美少女キャラのフィギュアって露出度高すぎだろ…。 まぁそれがいいんだけどね。」


 他にも、少年漫画のキャラのフィギュア、お菓子の大袋など、沢山の景品があった。


 「ってことは、案外流行りのものとか、過去に流行ったものは元の世界と同じなんだな…。 堀さんも過去に流行した言葉知ってたし。」


 早く結論が出た俺は、UFOキャッチャーで遊ぶか、綾の事を考えて次の行動に移行するか迷っていた。


 「んんーっ、迷うな。 UFOキャッチャー得意だし好きなんだけど、毎回沢山お金使っちゃうんだよな。」


 UFOキャッチャーの台の中にある景品は、なぜか定価よりも高い価値があるように見え、光り輝いている。


 それに加えて、「まぁ最悪売ればお金返ってくるし。」という保険もある。


 「どうしようかなー。 やっぱりやめておいた方が…。」


 「チャリンッ」


 頭の中にある迷いを、欲が追い抜いた。


 ーーー三十分後


 「くそっ…。 もう少しで取れる…。 取れるんだ!」


 心臓がバクバクと激しく胸を揺らしている事に気づきもせず、両替機に向かう。


 それは当たり前と言われれば、確かにそうだ。 一度このアームを動かすのに、「百円」というジュース一本分の料金がかかっているのだから、心臓も焦る。


 「チャリリリリンッッ」


 出てきたお金を数えながら、先程までいた台に向かう。


 その時の目は、おそらく傍から見たら野獣のように見えるだろう。


 すると、台の前に人影らしき影が見えた。

 「孤独人は目を瞑ると逢える君に良い悪戯をしたい」を読んでいただき、ありがとうございます。


 第十九話は、思わぬ展開が起きます。


 次の話が掲載され次第、もしよかったら読んでみてください。

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