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ヒンヤリ

 「歩きだと少し遠いから、バスで向かうか。」


 俺は家の近くのバス停に向かう。


 「ママ! 今日「あれ」食べたい!」


 「分かった。作ってあげる。」


 「やったあ!」


 「はは。はるとは本当に「あれ」が好きだなぁ。」


 新学期初日という事もあり、幸せそうな親子が何組か歩いていた。


 春の夕日の色の温かさに引けを取らない、温かい色を放っていた。


 「楽しそうだな。 …いいなぁ。」


 悴んだ手で温かい飲み物を触った時のように、温かいものに触れ、自身の冷たさを感じた。


 だが、悪い気もしなかった。


 ---バス停到着


 「二分後にバス来るな。」


 バス停にあるベンチに座り、バスを待つ。


 「どさっ」


 小学生になったばかりのような小さい男の子が、俺の隣に座った。


 目はクリクリとしていて大きく、髪は黒髪でサラサラとしていて、綺麗に整えられていた。


 だが、その子の顔はさっきの親子とは真逆の青く、ひんやりとした顔をしていた。


 そして、沢山の荷物を抱えていた。


 「どうしたんだろ…。まぁ、バス来たから乗るか。」


 俺はバスに乗り、一番後ろの端の席に座った。


 さっきの男の子は、俺の三つ前の席に座った。


 バスの中にある時刻表や停留所が記してある掲示板を見ると、目的地のショッピングモールが終点だという事が分かった。


 「十五分くらいで着くのか。せっかくだから景色でも眺めてるか。」


 バスの後輪が桜の花びらを舞い上げる中、景色を楽しむ。


 ---十四分後


 「そろそろ着くな。 あ、あの子も行き先同じかな?」


 あの男の子もバスの中に残っていることに気づく。


 「えー、終点。終点でございます。」


 運転手のアナウンスが車内に響く。


 しかし、男の子は時間が止まったように固まっていた。


 「あれ? あの男の子、全然動かない。」


 とりあえず俺はお金を準備し、立ち上がり、精算機に向かう。


 「ねぇ。」


 男の子が急に話しかけてきた。


 「ん、んん?」


 「助けて。」


 「孤独人は目を瞑ると逢える君に良い悪戯をしたい」を読んでくださり、ありがとうございます。


 私自身、最近バタバタしており、更新ができていませんでした…。 大変申し訳ありません。


 第十五話は、ひんやりと冷たい、謎の男の子と行動します。


 最新話が掲載され次第、もしよければ読んでみてください。

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