第073話:改めてスキルって何だ?(問)
愛宮由美:双子の長女。白雪の同類 ヒロインの1人 レベル:5
愛宮沙耶:双子の次女。白雪の同類 ヒロインの1人 レベル:5
日陰忍:ヒロインの1人、目隠れ美少女、千鶴と同室 レベル:5
西城瑠璃子:西城公爵家の次女。最近皆川、長谷川と仲が良い
■とある探索者の独白:
俺は今年探索者になった。理由はいわゆるリストラだ。
はっきり言ってどうかしていた、落ち込んでた時に、初心者探索者の動画を見て俺でもできるんじゃね? なんて思ってしまったのが運の尽きだった。
本来なら倍率が高くて入れないはずだがあっさりと受かった、だがそこまでだ。
モンスター怖い、あいつら本気で棍棒とか剣とか振り回してくるんだぜ、怖えぇよ。特に兎「魚雷」とか「神風」とかあだ名されてるのがよくわかる。わき腹に突撃喰らったときには昨日食ったもんまで吐いちまった。
探索者になんてなるんじゃなかった……
まともにモンスターを倒せないなら稼ぎにならない。なけなしの貯金をはたいて武器と鎧を揃えたんだが……
重い、まじで重い、全て鉄製なんだから当然なんだけどさ、パラメーターが上がれば普通に動けるらしいんだが、重いからまともに動けない、モンスターを倒せない、パラメーターが上がらないの悪循環。
とりあえず剣と篭手だけ付けて他は部屋の飾りだ……まじ金無駄にした……
だが、法律がないからやばいかと思ってたら街は案外平和だった。ただ民間学校の先生に最初の内は丸腰で表出るなと注意された。雰囲気で素人とわかるらしくてカモにされたり路地裏に連れ込まれるらしい。
実際小学生みたいな小さな女の子が丸腰で歩いてたんだけど、ぞくりとしたもん。全身鳥肌って感覚を始めて味わった。あれが高レベルってやつか……
そんな俺のおすすめは『出張組』といわれるやつだ。小ダンジョンは日本中、人が住んでる場所ならどこでも発生するらしい。
都内ならいいんだが当然他県にも発生する。今俺がいるのも富山県だ。
日帰りに時間がかかる場所にはこうして数か月出張して近くに発生した小ダンジョンの攻略に精を出すというわけだ。
運が悪いと全然発生しないらしいが、俺はそんなことには全然ならなかった。むしろ手が足りない。
観光の自由は無いものの、弁当屋や出前は可能なので地方独自の飯を味わえる。周りもみな俺と同じようなレベルだし、俺と同じような境遇の人も多いのでよく苦労話で盛り上がったりする。
大阪や仙台の日華との管轄があるため、東北や関西への出張が滅多に来ないのが唯一の不満点だな。
「なるほどね、今はどうなんだい?」(白雪)
「いまは少し」(由実)
「落ち着いている」(沙耶)
愛宮姉妹の持つレアスキル【以心伝心】、その効果は思考共有に始まり最終的にはスキル共有まで可能となる非常に強力なスキルだ。
しかし、その強力すぎる能力ゆえか、思考共有によりお互いのアイデンティティが壊され自身が自身を判別出来なくなっている。
1つの心に2つの体という状態に体がお互いの心を奪い合い最終的に片方が殺害されるという悲惨な結末を終えるのが愛宮姉妹のストーリーである。
DRDではこの結末は何をやっても回避できず鬱エンドとして知られている。
「戦いとかで」(由実)
「たかまるとやばい」(沙耶)
「「「さいっこうにハイってヤツダァ!!」」」(白雪・愛宮姉妹)
「そうなるとどっちがどっちと分からなくなると」(白雪)
「「うん」」(愛宮姉妹)
「このままでは私は、由耶になってしまう」(由実)
「私は沙実」(沙耶)
((割りと余裕あるなぁ))(陽子・千鶴)
「大丈夫、苗字は入れ替わっても愛宮のまんまだよ」(白雪)
「「確かに!」」(愛宮姉妹)
「色々なものがすぐに変わっちまう世の中」(由実)
「それでも変わらないものもある」(沙耶)
「実際のところ、元凶は【以心伝心】のスキルだろう?」(白雪)
「なぜそのことを!」(由実)
「誰にも言っていないのに!?」(沙耶)
「有名っすよね」(陽子)
「そうなんですか!?」(忍)
これは白雪達がDRD勢だからではない、双子はほぼ確実に、一卵性双生児であれば逆に持っていない方がめずらしいレアスキルだ。
効果も同じではある、それでも愛宮姉妹がアイデンティティを喪失しそうになるのはとかく幼少期からの繋がりが深かったからだろう。
いつも一緒に行動し、考えて来た。その繋がりの深さが逆に彼女達を苦しめることになるのは皮肉だろう。
他の双子がどうかは判らない。双子の探索者というのはめずらしいし、各国もマイナスイメージになりそうなことはブロックしている。
探索者が減ると困るのはどの国も同じだからだろう。それでもある程度は漏れるだろうが、双子の情報自体そんなに多くないからだ。
「で、だ、スキルに関してはわからないけれど、原因として君達が似すぎているのが原因だと思うんだよ」(白雪)
「そりゃぁ双子だし」(由実)
「ねぇ」(沙耶)
「それを踏まえて近すぎると思うのだよ、髪型、アクセ、持ち物同じ者だろう?」(白雪)
「「うぐぅ」」(愛宮姉妹)
「付け焼刃的な対処だけど、お互いに相手にない特徴を持つとかどうだろう? 髪色、髪型を変えるとか、片方だけ関西弁で話すとか、語尾に『ごあす』つけるとか」(白雪)
「なるほどでごあす」(由実)
「わかったぽよん」(沙耶)
「なんでしょう、まともなことを言っているようにみえるのですが、ふざけてるように見えます」(千鶴)
「考えたら負けっすよ」(陽子)
「どうしようもなくなったら最終手段もあるからね、覚悟は必要だけど」(白雪)
「ロストでごあす」(由実)
「殿中ぽよん」(沙耶)
ロスト状態ならばスキルは全て無効化される。だが同時に1度死ななければならないうえ、本当に死ぬ恐れも出てくる最終手段だ。
それにシナリオ通りに進むかは判らないが、結末はどちらかが、どちらかをこの世から抹消するストーリーだ。ロストであっても一度やってしまえばタガが外れてしまうことは充分にありえる。
…………………………
寮の庭に建てられたプレハブ小屋は七森が鍛冶作業をするために2重の防壁に囲まれている。
「ということがあってね」(白雪)
「確かレベル15以上かつ、2年だったっけ? 髪型を変えるイベントは」(皆川)
「正確には、レベルに加えて好感度が50以上かつ2年の5月以降だ」(黒田)
「細かっ」(長谷川)
「たまたまだ、たまたま知ってただけだ」(黒田)
「くぅ、負けたぜ」(皆川)
「たまたまだぞ、興味があったとかじゃないからな」(黒田)
「はいはい」(加藤)
髪型を変えるイベントは本来ならば主人公が提案するイベントだ。流れは千鶴と同じで由実もしくは沙耶の名前を呼んだときに両方が反応して、アイデンティティの浸食を愛宮姉妹が告白しそれに対する主人公の回答だ。
「やっぱり早い理由はゲームじゃないからか」(加藤)
「うん。これで確定したね」(白雪)
「なんとも皮肉な話っすね、ゲームだと心がないから進行は遅かったけど、現実では心があるからとか」(陽子)
「確かににゃー」(ミーナ)
「そうですね」(千鶴)
「……」(須藤)
DRDにはまるで人間のように会話ができる高度人工知能などというものは積まれていない。
平気で同じ話題を繰り返すし、返答も選択式で好感度による決まった回答しか返さない。
そのせいでアイデンティティの喪失の進行は遅かった、プログラムに従い条件式を満たさない限り状態は進行しない。
「それでどれくらい持つの?」(加藤)
「わからない」(白雪)
「それはそうか」(加藤)
「ストーリー的には今の状態は中盤に入ったくらいだから、1年の終わりにはやばいかもな」(黒田)
「その前にはなんとかしたいね、ゲームとは違うんだから片方死ぬ前になんとかしても元通りなんていかないだろう? 絶対に遺恨が残るだろうし」(白雪)
「そうだな……」(黒田)
「あの2人には今のままでいて欲しいっすね」(陽子)
「だが、どうするんだ? 当てはなにかあるのか?」(加藤)
「そこなんだよ、はっきりいってスキルに対する研究は進んでいない」(白雪)
「ま、そりゃそうだろ。ゲームの中のものなんだから当然だろ」(加藤)
「いや、私はそうは思わないね、何故ならここが現実だから。考えてもみたまえ、FDSだってオーパーツだと思わないかい?」(白雪)
「…………」
人の意識だけを仮想空間に持っていく技術、その驚くべきシステムは1996年には実用状態だった、まだパーソナルコンピューターが出来てから20年やそこらだ。
人間のDNAがなんだのが40年前、まだまだ人間の構造がどうこう言っている時代に脳と機械で直接やりとりをする。確かに考えて見ればあきらかに進みすぎな気がする。
「だが、実際に私達はそれを使っていた。現実として受け入れね」(白雪)
「スキルというものが、ダンジョン内だけの現象だと言うならまだ理解できるんだよ、ダンジョンという特殊空間だけというなら多少は理解できる。例えば集団催眠みたいな」(白雪)
「だが、現実のスキルはダンジョンの外でも使える」(白雪)
「つまるところ、これは立派な物理現象なんだよ。人類では感知できない暗黒物質を使ったね」(白雪)
「仮にそれが本当だったとして、どうするんだ?」(加藤)
「そうですね、感知できない物が相手であれば、こちらから手出しは出来なくなってしまいますが」(千鶴)
「いや、多少なりともやりようはあると思うよ」(皆川)
「根拠は?」(長谷川)
「結構スキルって自由が効くじゃん【エアスラッシュ】とか取ったらみんな遊ばなかった?」(皆川)
「確かに」(加藤)
DRD勢にとって【エアスラッシュ】は格好の遊び道具だった。誰もが最初はエアスラッシュのモーションのまま振り上げた剣を振り下ろして、遠くの的が弾かれるのを見て感動したり喜んだりする。
それこそ村田がゴブリンソルジャーにしたように。しかし、すぐにみんな飽きてくる。次のスキル取得に走る人も居れば、何とか他に出来ないかと研究したりする。
しかし、そのまま【エアスラッシュ】をつかい続けるプレイヤーは気が付く、案外判定が曖昧だと、すぐに試すのが横振りエアスラッシュだ。
それに成功すると、居合エアスラッシュ、突きエアスラッシュ、槍エア、拳エアと新しい技の開発に心血を注ぎ、やがてスキルの組み合わせに気が付く。
正拳突きエアスラッシュや、チャージで相手に突っ込んでからのゼロ距離エアスラッシュ。
2連続突きのダブルスラストエアスラッシュで1発しか発射されずクールタイムの仕様等を学んでいくのだ。
このようにスキルというものは存外融通が利く。
「つまりは意志次第で【以心伝心】もなんとか出来るかもと……」(加藤)
「でもそれらって、アクティブスキルだろう?」(黒田)
「そこなんだよなぁ」(皆川)
スキルには2種類ある、あくまで自身でスキルを起動させるアクティブスキル、スキル欄にセットすれば常にオートで動作し続けるパークスキルの2種類だ。
【エアスラッシュ】なんかは、アクティブスキル、スキル欄にセットしても自身で起動しなければならない。だからこそ自分の意志が入り込める隙があった。
逆に【以心伝心】や【料理】はパークスキル。常にオートで発動するため意志が入り込める隙が無い。
「【壁走り】とかってドーなんデスカー」(メリッサ)
「あれはアクティブだろ?」(加藤)
「デモー、Magic Pointにかぎらずトモー、オフにできまーす」(メリッサ)
ミーナがプレハブの壁に登ったり、降りたりを何度かくりかえす。
「うーん……???」(ミーナ)
「どう?」(皆川)
「改めて意識してみてもわかんにゃい」(ミーナ)
もう一度試そうとしたところで七森からストップが入る。
「壁が汚れるからやめて」(七森)
「むー」(ミーナ)
「俺らも取って来て試すか」(加藤)
「魔石もったいなくね?」(黒田)
「ゴブリンからのドロップだし狩ってれば出るんじゃない?」(皆川)
「よしっ、せっかくだから狩ってくるか」(加藤)
「あ、狩るなら覚えないでスキルスクロール持って来てくれない?」(白雪)
「スキルスクロールを?」(加藤)
「魔術系のスキルって使う時、魔法陣らしきものが浮かび上がったじゃん?」(白雪)
「あがってたな」(加藤)
「で、スキルスクロールについても美々さんに聞いてみたんだけど、なにかが書いてあったくらいの記憶しかないらしくてね」(白雪)
「詳細が知りたいと」(加藤)
「じゃ、1狩してくるにゃん」(ミーナ)
「俺もいくか、3人で狩っても枯れないだろう」(黒田)
「じゃ、誰が先に取れるか勝負にゃん」(ミーナ)
「いいぜ」(黒田)
「OK~。ビール1本な」(加藤)
「じゃ僕「ピロリン」」(皆川)
皆川と長谷川の探索者カードが同時に着信を知らせる。2人して見て難しい顔をする。
「誰から?」(白雪)
「西城のおじょ↑ーさまからのお誘い」(長谷川)
「3Pかいっ!?」(白雪)
「「違う!!」」(皆川・長谷川)
「なんかちょっとスキルの使い方教えたら妙になつかれた」(皆川)
「いくかー」(長谷川)
「いいんじゃない、【縮地】とかコントロールできないか現地人の知見聞いてみてよ」(白雪)
「わかった」(皆川)
「じゃ、俺らも行ってくる」(加藤)
「いてら~」(白雪)
「てら~」(陽子)
「いってらっしゃい」(千鶴)
「あ、そうだ健君に頼みがあるんだけどさ」(白雪)
「え!? な、な、な、何?」(七森)
「ミスリル余ってたらカプセルみたいなもの作れないかい?」(白雪)
「な、なんで?」(七森)
白雪が試してみたいのは魔石がお湯にとけるという内容の確認だった。
1人で1層のスライムから水の魔石を取って実験して事実確認は出来ている。
「ためしてみたいのはその魔石を構成していたものは何処にいったかなんだよね」(白雪)
「お湯に残っているんじゃないっすか?」(陽子)
「ただね、重さが異様に軽くなってる気がするんだよ」(白雪)
「蒸発しているんだから当然では?」(千鶴)
「本当にそうかを確認したいんだ、鉄で同じものをつくって、本当に重さが同じかを測りたいんだよね」(白雪)
「なるほど、溶接なりして蒸気自体逃げないようにすれば重さが変わらないと」(千鶴)
「それ調べてなんの意味があるっすか?」(陽子)
「さー? 調べられるものはとりあえず調べようってこと」(白雪)
「Oh! アニメでよくある偶然、やくにたったーというやつでーすね」(メリッサ)
「うむ」(白雪)
「ミスリルでも調べる意味は?」(千鶴)
「他のゲームとかやんないっすか? ミスリルは魔法をはじっくっす。DRDも一緒で、スキル全般の効果を軽減してくれるっす。特に魔術は」(陽子)
「もし何か違いがあれば魔石が魔術的なものであるって証明になるんだよね」(白雪)
「なるほど」(千鶴)
「よ、要は水が漏れなければ、いいんだね」(七森)
「うん。私が思いついたのがカプセルってだけで、魔石が入って水が漏れなければ形は問わないよ」(白雪)
「わ、わかった」(七森)
ちなみに須藤は自室療養中とはいえ手持ち無沙汰なので、掃除なんかをしている。すでに骨はくっついているようだ。
楓は美々と煙草の買い出しに付き合っている。
…………………………
数時間後再びプレハブ小屋にあつまった。
ミーナが笑顔でビール缶を持っている所を見ると勝者はミーナのようだ。
「で、これが壁走りのスクロールにゃん」(ミーナ)
と巻物と、白紙を渡してきた。
「この白紙は?」(白雪)
「スクロールにあった魔法陣をコピー機にかけたらそうなったにゃん」(ミーナ)
「探索者カードのカメラ機能で撮影してみたけど、そっちも同じだった」(加藤)
スクロールを開くと確かに魔法陣が書いてある。そんなに込み入ったものでは無い。
「普通のインクのように見えるけど違うと。目でコピーしたらどうなるんだろう」(白雪)
「トレッシングペーパー買って来てためすか」(加藤)
「まぁそれで出来たら、スキルはもっと乱造されてるだろうね」(皆川)
「だよね、絶対やる人いるだろうし」(長谷川)
「とりあえず、スキルスクロール2,3日使うの待ってもらっていいかい?」(白雪)
「わかった」(加藤)
「で、私はこれだね」(白雪)
「ナニコレ」(加藤)
それは手作り感満載の角が潰れた長方形の鉄の箱だった。溶接の後がくっきりとある。
「まえ、魔石を色々やってみた動画を見せたことを覚えているかい?」(白雪)
「あぁ、あれか」(加藤)
「これは中に魔石が入っていたものでね、気になったことがあったから、その検証実験をしたのだよ」(白雪)
「ふーん、結果は?」(加藤)
「面白いことが判った。まず魔石はちゃんと重さがある、大体12g程度だ」(白雪)
「ふむ」(加藤)
「でこれを容器に水と一緒に封入して、熱して魔石を溶かしたら12g程度減ったんだよ」(白雪)
「突然消えたってことか?」(加藤)
「そして、こちらはミスリル製の同じものだ、でこちらは1g程度しか減らなかった」(白雪)
「ぱっくりわれてるように見えるけど?」(加藤)
「割ったんだよ、中身をビーカーに移したときには13g減っていた。割るためにノコギリ使ったから容器がすこし削れたせいで予想よりも大きく削れたみたいだけど」(白雪)
「つまり魔石は解けると鉄を貫通して揮発する?」(加藤)
「そう」(白雪)
「で、ミスリルは揮発しない」(加藤)
「うん」(白雪)
「なんで?」(加藤)
「それが解ったら苦労しない。ただ魔石は魔石の状態であれば物理的なものだけど溶けると不思議物体になる」(白雪)
「なるほどなぁ」(加藤)
「でも【保温】を使うと溶けても揮発しなかった」(白雪)
「【保温】スキルがミスリルの膜と同じ働きをしたと」(加藤)
「そうだね、そう考えられる。これが何の役に立つかは判らないけど、なかなか面白い結果だった」(白雪)
なお瑠璃子嬢の縮地などについてはよくわからなかったそうだ。
「えっとその髪型何?」(五十嵐)
「一身上の都合でごわす」(由実)
「ごわす?」(五十嵐)
「そうだぽよん」(沙耶)
「ぽよん?」(五十嵐)
すこしだけ心が軽くなったらしい。




