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DRD ~転生者が多すぎた~  作者: ふすま
第1章:転生者が多すぎる
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第012話:初めてのダンジョン

 五十嵐優(いがらしゆう):ゲーム中の主人公。仲間思い。

 吉野織姫(よしのおりひめ):ヒロインの1人、世話焼き体質であり、五十嵐の幼馴染ポジ

 平岡昭義(ひらおかあきよし):F組担任



 ■ダンジョン:


 ダンジョンには、大ダンジョン(セントラルダンジョン)と小ダンジョン(ブランチダンジョン、ペリフェラルダンジョンとも呼ばれる)の2種類がある。


 大ダンジョンは1950年に発生したダンジョンを指し、以降増えたことも減ったこともない。内部構造も全世界共通で同じである。



 対して小ダンジョンは1955年アメリカ、ワシントン郊外を皮切りに頻発している。


 小ダンジョンは、一定以上の人口の集落の近くに発生し、必ず空き地、公園、空き家など、人が普段立ち入らない場所に発生する。


 小ダンジョンは比較的浅く最大でも15層までしか確認されていない。また各層の内部も狭く、広くても2時間も歩けば端から端まで到達できる。


 また、敵も大ダンジョンに比べて弱く、最終層のボスを倒すと消滅する。



 各国共に小ダンジョンの発生場所をコントロールすべく、わざと公園や空き地を一定範囲を開けて設置し常に見張りを配置している。


 大ダンジョン、小ダンジョン共に探索者しか入ることが出来ない。小ダンジョンの入口にも探索者登録用の水晶が現れる。



 昼食のあと探索者センターのロビーで待つことしばし、平岡先生が見知らぬ男性と一緒に現れた。


 防弾チョッキにバイザー付きのヘルメット、武器は鉄棍を所持している。見た目で判断するなら警備員だ。


 まず点呼が始まる。白雪へ行ったときに平岡先生の目が見開かれる。



花籠(はなかご)か?」(平岡)


「その通り、探索者になって文字通り一皮脱皮した完全変体ニュー白雪ちゃんだ。白雪なのに真っ黒というギャグが出来なくなったのは残念だけど」(白雪)


「浜田~」


(平岡先生も慣れてきたなー。たった2日なのに)(加藤)



 点呼の後、先生が隣に立つ男性を紹介する。



「こちらは塩染(しおぞめ)和樹(かずき)氏、探索者センター自警団の警備主任である方だ」(平岡)


「俺が塩染和樹だ、今日は静かなもんだが、本来ここは怒声や言い争いが絶えない場所だ、だから俺らもそんくらいじゃ何もしねぇ。


 だが喧嘩はするな、喧嘩両成敗どっちが先に仕掛けたとかどっちが悪いとか関係ない。喧嘩した奴はみなしょっ引く! いいな!」(塩染)



 それだけ言うと名残惜しそうに白雪へと視線を残しつつ去っていった。



「くれぐれも彼等の世話にならないようにな。それじゃ、いよいよダンジョンに入るぞ。ダンジョン入口に移動してくれ」(平岡)



 ダンジョン入口は変わらず探索者センターの中庭にあった。階段から先は暗く途中までしか見通せない。



「みんな覚悟はいいな?」(平岡)



 皆が唾を飲み込んでうなづく。



 平岡先生はにこやかに笑いながらダンジョンに入っていった。


 緊張した面持ちで生徒達も続く、今度は見えない壁に行く手を妨げられることはない。すんなりとダンジョンへ入れる。


 まるで奈落の底のように先の見えない階段を下っていく。



 一瞬言いようのない感覚に襲われたが広間のような場所に出た。人工的な空間ではなく上下左右全てをむき出しの岩に囲まれた洞窟のような空間だ。


 匂いは無く、どういう構造になっているのか多少暗いが完全な闇ではない。しかし、どこか(よど)んだ空気に言葉を失う。



 DRDにおいてダンジョン1層は必ず通る見慣れた場所だ。見慣れたはずの場所だった……。


 フルダイブではどこか漠然(ばくぜん)としていたが、リアルでは全く違う。全てが新鮮で、全てが自然だった。


 無機質な岩壁がどこか人が入るのを拒んでいるようで、重く、苦しい。まるでダンジョンから無言の圧力を掛けられているかのようだった。



 1層を見飽きている加藤たちですら息を飲んで押し黙っていた。



「ようこそダンジョンへ。どうだ、ダンジョンは? センターからたった一歩踏み出しただけでまったく別の空間のようだろう? これこそがダンジョンだ」(平岡)



 先生がわざと仰々しく言う。



「まず、この空間が午前中に説明したセーフルームだ。壁際を見ると境界線が引かれているだろう? あれで囲われている空間はモンスターは入ることが出来ない。


 さらに、ここでは放置した荷物も吸収されない。だからゴミも捨てたらそのままだ。皆もくれぐれも捨てないように。


 そこに建っている建物も、その性質を利用して探索者センターが建てたものだ。


 では、そのまま後ろダンジョンの入り口の方を向いてくれ」(平岡)



 皆が入口の方を見ると先生が階段の上を指さす。



「あそこにある文字が見えるか?」



 先生が指す方には模様のようなものが見える。どこをどう見ても出鱈目(でたらめ)な模様にしか見えない。見えないはずなのに……


 先生が文字(・・)と表現したのが理解できた。何故か数字の1と読み取れたのだ。



「数字の1?」(五十嵐)


「そうだ、何故か数字の1と理解できる。そして誰でも全世界共通で同様に読めるダンジョン文字と呼ばれるものだ。


 同じものが各階層にある。不思議なことに探索者でなくても読むことができる。同じものを書けたという報告はない。


 だが、そのおかげで到達の証拠とできる。自分と一緒に撮って探索者センターに提出すれば記録してくれるはずだ。実力の証明になるぞ」(平岡)



「次は右の壁を見てくれ、洞窟には場違いな花があるだろう? あれはダンジョン花と呼ばれるものだ。明日のダンジョン学の授業で聞くだろうから今は気にしないでいい」(平岡)


「う~ん、メコノプシス?」(白雪)


「よくすぐに出てくるな。詳しく調べようと切って持ち帰ろうとした学者がいたらしいが、切ってもすぐに戻ってしまうらしい。ダンジョンカードに近い形だな」(平岡)



 ダンジョン花と説明された花は、ポツンと1株だけ生えており、花が3つほど咲いている。花弁は薄紫色でほのかに輝いて見える。DRDでは存在しなかった花だ。



「あの壁の模様? のようなものは何でしょうか?」(五十嵐)



 五十嵐が指した模様はダンジョン花の右隣の壁に描かれている。複雑な模様で円を基準に描かれているようだが、四角く途切れている。


 まるでそこから先はキャンバスが存在しないと主張しているかのようだ。先ほどのダンジョン文字と違いこちらは解読出来なかった。



「分からない。触ったり、ダンジョンカードをかざしたりしても反応がない。同じ模様が6層、11層と5層毎に存在するが、こちらも反応がなかった。


 最初に目にする『ダンジョンの不思議』と言われる模様だな」(平岡)



(やっぱり階層エレベーターはまだ発見されてないようだ。いや発見はされてるか、未発見なのは使い方だな)(加藤)



「最後にまた後ろ、ダンジョンの奥へと続く通路の脇を見てくれ」



 言われた方には、円柱の頂点を斜めに切ったようなものがある。その先の通路と広場との境界線には薄い青色の光の線が見える。



「まずあの円柱だが、日本では転移柱と呼ばれている。4層以降のセーフルームに必ず存在するものだ。


 転移柱を使うと同じ階層の別のセーフルームへ瞬時に転移することができる」(平岡)


「つまり階層の攻略はセーフルームを探すのが目的ということですか?」(五十嵐)


「そうだ。転移柱に登録できれば次はそこから始めることが出来るわけだからな」(平岡)



「登録の仕方は簡単だ、ダンジョンカードをかざすだけだ。これだけで登録することが出来る。但し自分でかざさなければ意味はない。


 一度登録したら、セーフルーム内でダンジョンカードから飛び先を選べるようになる。服や荷物も一緒に転移してくれるから、転移したら素っ裸ということも無い」



(これもゲームと同じだな、あれ? 1層にあったっけ?)(加藤)


「1層って他にセーフルームがあるんですか?」(加藤)



「いや、ない。あれは説明のために出したレプリカだ。毎年説明のために使うから勝手に触るなよ。ちなみに本物があるのは4層からだ。


 転移柱には一方通行のものや、特定の転移柱にしか飛べない特殊なものもある。まだまだ先の話になるだろうが、覚えておくといい」(平岡)



「一旦ここで10分休憩としよう。


 トイレなんかに行きたい人は一旦探索者センターまで戻ってくれ。時間が来たらもう一度ここに集合するように。ダンジョンの奥へ勝手に行くなよ!」(平岡)



 多くの生徒が外へ向かって歩いていく。


 トイレというよりダンジョンの圧迫感に気分転換したい生徒が多いようだ。加藤達も誰とはなしに外の空気を吸いにダンジョンから出て行った。


 たった1時間程度のことなのに中庭に戻ると妙な安心感と解放感があった。



 10分後再び生徒達が1層のセーフルームに集合した。



 「さて、いよいよスキルと称号についてだ。まずはダンジョンカードを開いてくれ。カードの右の三角マークを押すか、右から左にスワイプしてくれ」(平岡)



 改めてダンジョンカードを確認すると確かに三角マークがある。言われた通り操作すると称号、スキルの項目が出てくる。


 【称号】と書かれたあとに空欄が3つ。【スキル】の下に空欄が2つある。



(なるほど、ダンジョンカードの内容はゲームの画面と同じか。てか小さいな)(加藤)



 加藤がそう思った瞬間、突然画面がカード枠を超えて大きくなる。ちょっとしたSFだ。



「うおぅ」(加藤)



 いきなりの変化に思わず声が出てしまったが、加藤だけでなく他にも同じように驚いている人がいた。



「はははは、驚いたろう。画面が小さい、もしくは見づらいと思うとそのように広がってくれる。


 スキルの付け替えはセーフルームでしか出来ないからな、スキルのセットをしたいと思ったらわざわざセーフルームに行かなければならないから注意するように」(平岡)



「それじゃスキル欄についてだ」(平岡)


「先生、俺のスキル欄に……」(五十嵐)


「まて、五十嵐」(平岡)



 何かを言おうとした五十嵐を先んじて先生が止め、まずは話を聞けと続ける。




「まず探索者になることを目指してダンジョン学園に入った君達の中にスキルを知らない人はいないだろう。スキルとは探索者を象徴するようなものだ。


 【スラッシュ(横薙ぎ)】や【正拳突き】のようにちょっと頑張れば同じ事が出来るものから、石礫(いしつぶて)や炎を飛ばすような手品師でなければ出来ないようなものまで様々だ」(平岡)



「スキルの入手方法は主に3つある。まず『最初から持っている』稀にだが最初からスキルを持っている人がいる。レアスキルもしくは、ユニークスキルと呼ばれているものだ。


 これらは最初から強力なものが多い。そのために他人に話さない人がほとんどだ。それこそ妻や子供にも話していない人もいるほどだ。


 報告を義務付けている国もあるが、日華では報告の義務はない。そういうわけだから五十嵐も言わなくてもいいぞ。むしろ言わない方がいいだろう」(平岡)


「レアスキルを持ってる人はどれくらいいるんですか?」(生徒A)


世界探索者協会(WSA)の発表によると3%と言われている」



 また、親が高レベルだとレアスキルを持つ人が多い。そのため貴族の子息はレアスキル持ちが多い。公表はされていないが、当然貴族は気付いている。



(男女問わず攻略対象は全員レアスキル持ちなんだよなぁ。吉野さんのスキルが欲しいけど、誘ったところで付いてきてくれるはずないだろうしな~)(加藤)



 織姫の持つレアスキルは【成長促進】。なんと戦闘に参加した仲間の成長値を増加してくれるスキルだ。


 さらに五十嵐が持つ勾玉には成長促進効果が付いている。本人は気付いていないが後のストーリーで知ることになる。



「次がスキルスクロールと呼ばれるものから取得する方法だ。


 スキルスクロールはモンスターを倒したり、宝箱から出ることが報告されている。羊皮紙を丸めて紐で縛った形をしている」(平岡)



「最後が【称号】から取得する方法だ、現在一番メジャーな方法だな。【称号】を取得するとそれに付随した【スキル】を取得できる。


 【称号】はダンジョン内での行動によって開放されることがわかっている。


 すでに条件が判明しているものもあるが、ダンジョン発生から70年経った今でも新しい称号の報告は後を絶たない。


 今の所わかっていることは、どんな【称号】も開放できるのはレベル5からということ、そして開放した【称号】を取得するためには魔石というものが必要になる。


 まあ、魔石については皆も知っているだろう。モンスターを倒せば取得することができる。詳細については後の授業で行うが、現物だけ見せておこう」(平岡)



 平岡が、探索者カードを振ると水晶のような石がそこから放り出て地面に落ちる。



「おっと、これが魔石だ。今見てもらった通り、魔石だけは探索者カードに収納することが出来る。正確には中に入っているダンジョンカードにだがな。


 取り出したいときには、欲しい魔石の色を思い浮かべながら振れば出てくるし、収納したいときはダンジョンカードを近づければいい」



 魔石には6つの属性がある。地、水、火、風の4つと、光と闇だ。先ほどの色とはこの属性のことを指す。



「【称号】と【スキル】だが、どちらもセットしないと効果を発揮しない。ダンジョンカードを見てくれ。セットできる欄があるだろう。


 【称号欄】は今のところ3つ固定、【スキル欄】は2つだが、こちらはレベルが上がるにつれて増えることがわかっている。


 制約として【称号】によって獲得した【スキル】は【称号欄】にセットされた【称号】に付随するものだけだ。


 つまりは欲しいものを全て取得することはできないわけだ。自身の戦闘スタイルを確立するといいだろう。


 先ほどのレアスキルは強力な反面外すことが出来ない、スキル欄が1つ潰れると言い換えることも出来る。だから持ってなかったと言って悲観することもないぞ」(平岡)



「まとめると、モンスターを倒して魔石を確保しつつレベルを上げる、条件を満たして称号を得てスキルを習得するといった流れだな。では、【スキル欄】を押してみてほしい」


 【スキル欄】を押すといくつかスキルが出てくる。

 支援系:【レッサーヒーリング】

 体技系:【スラッシュ】【チャージ】【正拳突き】

 魔術系:【ファイアショット】【アクアシュート】

     【ウィンドアロー】【ストーンブレット】

 探索系:【採掘ポイント可視化】【採集ポイント可視化】【伐採ポイント可視化】



「称号を得なくても最初から習得できるスキルがある。


 明日の授業で使うから、技術か魔術のスキルを今のうちにセットしておいてくれ」(平岡)



「さて、今日の授業はこれまでだ、このまま寮に戻ってもいいし、ダンジョンに入ってもいい。ただし最初に言ったが探索者は自業自得だ。


 そしてモンスターは命乞いしても聞いてくれる存在ではない。くれぐれも己が力量を間違えないように。それじゃ、解散!」



 その号令と共に皆がざわめきだす。スキル一覧とにらめっこしている者、パーティで相談する者、早速ダンジョンの奥へ向かって歩いていく者、様々だ。


 平岡先生は踵を返して出て行こうとして、何かに気が付いたのか止まった。



「あ! すまん! すっかり忘れていた。ダンジョンの中は基本的に外と電波が繋がらないからな! 繋がるのは1階のセーフルームだけだ。


 同じ階層同士なら無線で連絡が取れるが、他の階層と連絡が取れるのはセーフルームだけだ。1層~7層までは中継器がセットされているから地上と通信できるはずだ。


 以上、本当に解散!」(平岡)



 先生は今度こそダンジョンの外へ出て行った。殆どの生徒がダンジョンへ潜るようで、電波をみたりしながら奥へと歩いていく。



「俺達も行くか」(加藤)


「おーけー」(白雪)


「おう」(黒田)



 加藤達もスキルの設定が終わったのか立ち上がる。美々はダンジョンカードを触ってすらいない。


 隊列を組んでダンジョンの奥へ向かって進んでいく、先頭は加藤、皆川、黒田、須藤。最後尾から中に向かってミーナ、千鶴、美々で残りは真ん中である。



 1層は非常に簡単で、分かれ道を無視して一直線に歩けばすぐに2層への階段がある。


 加藤達はそのまま2層へと降りていく。


 2層も1層と同じ洞窟だ。1層よりも湿度が高くなり、カビの臭いが漂ってくる。



「3層ってどっちだっけ?」(加藤)


「覚えてねーのかよ」(黒田)


「低階層なんて序盤しか来ないじゃん」(加藤)



「なんか不安になる言葉が聞こえるんだが」(長谷川)


()く言う僕も覚えてない」(皆川)


「じゃぁ私が案内しまショウ」(メリッサ)


「おお、覚えてるんだ」(加藤)



「目が見えるのはDRDの中だけでしたから。色々な階層を見て回ってました」(メリッサ)


「洞窟とかでもいいんだ」(白雪)


「モチロン景色が良い方がテンション上がりますが、こういう洞窟もこれはこれでう~ん、ワビサビ? があるですね~」(メリッサ)


「ワビサビ、それは全てを解決する魔法の言葉」(陽子)



「ま、俺も覚えてるけどな。こっちだ」(黒田)


「こっちデース」(メリッサ)


「…………」(黒田)



 違う方向を指して固まる黒田を尻目(しりめ)に、メリッサの先導に従って加藤達は移動していく。



「モンスターって何が出るの?」(長谷川)


「1層がスライムで、2層が突撃ウサギ、3層がゴブリンと隠し部屋にウネっす」(陽子)


「突撃ウサギ?」(長谷川)


「こー低い体勢から一気に加速して頭から突っ込んでくるっす」(陽子)


「ミサイルかよ」(長谷川)


「なーたちは魚雷兎って呼んでたにゃん」(ミーナ)


「階層が進むと角で突撃してくるウサギも出るっすよ」(陽子)


「うへえ、実家でウサギ飼ってたんだけどなぁ」(長谷川)



「楓や」(美々)


「なんでしょう?お姉さま」(楓)


「おぬしは、東郷(とうごう)源十郎(げんじゅうろう)という名に聞き覚えはあるかの?」


「東郷源十郎ですか……? いえ、存じません」


「ゲームの中で東郷というのは?」


「先ほど先生がおっしゃってた東郷時雨(しぐれ)ですね。ラスボスとして出てきました。弟の方は存じ上げませんが」


「ラスボスというのは男の侍ではなかったかのう?」


「い、いえ……あれは、マイナールートとでも申しましょうか、もう1つルートがあってそちらのラスボスです」



「ほう、東郷時雨の獲物はなんじゃ? 素手か?」


「いえ、刀だったはずです」


「そうか。さすがにそのような偶然などありえぬか」


「調べます?」


「いや、よい。忘れよ」


「わかりました」



 ■落とす(ドロップ):


 モンスターを倒すと灰になり消えるが、その後に魔石やアイテムが落ちていることがある。


 そのことから、モンスターを倒したときにアイテムが出ることを落とす(ドロップアイテム)と表現するようになった。



 ■皮切り:


 語源は皮切りの一灸。お灸をすえるとき、最初のものが最も熱く感じられ、皮を切るようであることから。



 ■リアカー:


 リヤカー、リアカーどちらを使っても問題ない。リアカー自体が和製英語であり『後ろ』という意味のrearと『車』のcarを合わせたもの、rearはリアともリヤとも読めるのでどちらも正しい。筆者個人的にはリアと聞こえたので。



 ■わびさび:


 侘び寂び、日本特有の美意識。質素(侘び)で、時が経過することで醸し出される(寂び)美しさ。廃墟に美学を感じる人もいるがあれもわびさびである。



●レアスキル紹介●


 ■五十嵐 【ダメージ増加】:


 敵に与えるダメージが増加(レベル1では1.1倍だが10レベル毎に+0.1最大1.5倍)。レアだが唯一無二のユニークではない。


 【封印の勾玉】:母親からもらったお守り。成長促進の効果参照(レベルに関わらず1.2倍)



 ■柳 【集中】:


 集中すると体感時間を延ばすことが出来る(敵の動きがゆっくりに見える)。ユニークではないがかなりレア。



 ■織姫 【成長促進】:


 戦闘に参加した仲間のパラメーター上昇値を増加(レベル1では1.1倍だが10レベル毎に+0.1最大1.5倍)。


 世界的に稀なスキル。かなりユニークよりのレア。



 ■風音 【犠牲の一撃】:


 残りBPを全て消費し、その分攻撃力を上昇する。スキルスクロールや称号からも手にはいるスキル。


 何度でも使用できるが、使うたびにBPの最大値が50%減少しそれに伴い威力も落ちる。12時間で回復する(個別に回復)。



 ■愛宮姉妹 【以心伝心】:


 お互いの思考を共有できる。レベルが上がると効果が上がり映像や音なども共有できるようになる。双子は85%以上の確率で持つスキル、一卵性双生児は99%。



 ■忍 【???】:


 ストーリーに関わるスキル。



 ■加藤達:


 誰もレアスキルは持っていない。


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