濡れた靴から
雨の中どうしても拭えない
拭いても拭いても拭えない
濡れて、歪んで、涙して、
僕等は明日行く 僕等はいなくなる
明日行く。いなくなる。
夕日も見えない誰かが報われない
雨は止まない離れたくはない
バスの窓に息を吐いて書く
僕等はいなくなる。
濡れた靴は重い
彼奴の言葉は重い
空が重い。涙が重い。表情が重い。
思い、伝える時
僕等は、いなくなる。
重い空の隙間から
夕日が顔を出す時
君等が始まり、僕等は終わる。
君等が走る時、そして、
雨が止み、雲が退き、青い青い空が顔を出す。
そう、青く、青く、青く
濡れた靴は乾き、新しい靴が走り出す。