3/5
星に恋して 2-2
初めてリーホンと愛し合うまで、この行為がこんなにも熱く激しいものだと想像したこともなかった。
ただ感じてくれるだけでいいとリーホンが言ったように、彼によってもたらされる身体を突き抜ける快感に、感じること以外何もできなかった。
普段の彼からは想像もできない執拗な愛撫に、私の全てがさらけ出された気がする。
どのくらい愛し合っていたのだろう。
時間の感覚もなくなったまま眠りに落ちた私の髪を、誰かが優しく撫でている。
「リーホン?」
「僕以外誰がいる?」
傲慢なセリフをさらりと言うリーホンの端麗な顔を見る。
先程の情事の痕跡のように少し乱れた髪が、いつも以上に彼を魅力的に見せている。
「もう一度欲しい」
そう言って私の返事も聞かずに、奪うようなキスをしたかと思うと、今度は優しく「寝ている瞳を起こしてまでも、愛を交わそうとする僕を許して欲しい」と耳元で囁いた。
私に触れるリーホンの指先からさえ、愛が溢れてくるようで、私は特別なんだと思わせてくれた。
実際私は、二人にとってこの関係は特別なものだと、台湾旅行に行くまでそう信じていた。




