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「完敗だよ…エルフでもあの速度に対応出来るのは、少ない。」
「ご謙遜を…。」
「まぁ、お互いにジョーカーは隠し合ったみたいだけどね。」
確かに、先ほどの試合では私は光力は使ってない。
しかし、スキルの際は使った。
光力とスキルの境は曖昧だが、スキルと光力は別物。
というのが、私の研究見解だ。
言葉遊びみたいなところはあるけど、私は嘘を言ってない。
私のスキルは、光力と相性が良いというか、それに近いというのもあるような気がしている。
まぁ、比較対象は師匠だけだけど…
「エルフの魂力の発現は、皆早いのでしょうか。」
「まぁ、一般的な人間の魂力よりの発動も早い気がするね。
だから、これ以上早くしようと思うエルフは居ない。
気質もあるからね。」
エルフはのんびり屋だからさと、悪気もなくそう言った。
「それで、人間如きがというのもなんだけど、発動速度が早過ぎないかい?
ちょっと頭がおかしいと思うよ。
生物として終わってる?
次のステージに行ってる?
なんて言えば良いんだろうね。
人間から進化した種族の一つなのだろうか?」
「いえ、これは間違いなく、師匠から教わった、修行の成果です。」
師匠は正解を引き当てるという単純明快なスキルを持っており、私が師匠に勝てる道理がない。
カウンター勝負をしたら、確実に勝てないだろう。
しかし、私が考えた結論としては、勝てる可能性が存在している。
1の時に、1を出すと、カウンターを取られて負ける。
1.1の時だと、1.1で対応される。
では、1.01の時は?1.001の時は?
果たして師匠は、その誤差を差と感じることは出来るだろうか。
私が師匠に虐められて求めたのは、0.0001秒の世界。
師匠に勝つことの出来る世界線だ。
そして、師匠に7歳の頃、その理論値を叩き出し、一度だけ勝てた。
次から対応されて、勝てなくなった。
師匠曰く、自分の意識の上を越されると、存在が消えて見えなくなるらしい。
私が次に求めているのは、0.00001秒の世界。
今回、私はエルフ先生の、0.01秒上の世界に行っただけだ。
脳筋は移ります(´・ω・`)




