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エルフ先生に話を聞いてから、大体一ヶ月程が経っていた。


「また来たのかい。

今日はどのようなご用件で?」


まるで昨日会ったかのような態度で接してくるなと思いながら、文化の違いと割り切って話を続けた。


「えっと、先生に尋ねたいことが出来ました。

剣に魂力をまとわせるのは、一般的な事なのでしょうか?」


「え?どうなんだろう。

ナイ家の人が使ってたような気がするけど、百年前の話だったか。

人間の普通やら一般やらは、二十年すると変わってしまうからね。


別の先生に聞きに行こうか。」


エルフ先生と、色んな先生に話しを聞きに行くことになった。


エルフ先生の教え子が先生になっていることもあって、思い出話に花を咲かせながら魂力…スキルを剣に纏わせることが出来るかの質問をして行った。


三人の先生が出来ると答えて、そのうちの二人は限定的であると言った。

残り数十人の先生の中でも、出来ない派と、知らない派に別れた。


やっぱりここでも一枚岩じゃないんだね…


私と先生は顔を見合わせた。


異文化(日本の教本一本化の流れ)に馴染みが深い私と、理解出来ない人間種の神秘を探究する先生は、意外と波長が合うのかもしれない。


サインコサイン的な感じだろうか。


ここまで基礎概論や応用、実践に至るまで、魔法の先生はそれぞれ持論を持っているのかもしれない。


マニュアル化はされていない感じがする。


まぁ、私は知らないことを学びに来たし、多くの生徒はそれで問題ないのかも…


私も、学者になりに来たわけではないからね。


出来ると答えた三人の先生の内、二人は同一の結論に至ったらしい。


内二人は、スキルが使える人間が魂力を纏わせる可能性が高いと言っている。


一人は、神話に基づいて全ての人間の魂には柔軟性があり、全ての人間が纏わせることが出来ると言う。


根拠に関しても、三人とも経験論としてあるみたいで、なるほどと思わされる一面がそれぞれあった。


ただ、レアケースである事は間違いないみたいで、先生の知見に触れる事は、良い経験にもなった。

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