18
スライ先輩に案内されて学舎を見学、そして寮に案内された。
寮は学生全てを受け入れる場所で、身分は関係がない。
他国の王族だろうと、普通の寮で暮らさなければならない。
これは教國の教義による物で、神の教えに基づいた思想であると、寮長が先輩に代わって説明してくれた。
「神職なら当然知っていると思いますが、神が一番最初に創った職が神職ですからね。」と、念を押すように言われた。
身分が高いので、改めて牽制の意図を込めての発言なのかもしれない。
因みに私は、当然知っている事を知らなかったらしく、笑顔で固まった。
この世界に、神様って居たんだ…!!!
ーーーーーー
神職、教國というからには、確かに神的な存在が居ないと説明が付かない。
おそらく、恐らくの話だが。
私が師匠と関わりを持ち、特別な役割があると診断された後、両親は神に関する個人の偏見を考えて、師匠に神に関する教育を全て一任したのだろう。
しかし、師匠は正解を司る魂力に取り憑かれたイカレポンチだった為、寄り道(という名の超重要な教養)を置き去りにして、この世界の真理のみを私に伝授したのだろう。
そして、言語チートを使った時も、神職は神職と翻訳された。
しかし、神と言う言葉を、師匠は一度も使う事がなかった。
「ああ、神職という意味は、きっと特別な(魂の真理に近づく事を許された、唯一の)技術栄誉戦闘職なのだな」
と、私は毎日殴られて、際限なく身を削り、死に近づくことによって、身を持って体感してしまった。
バッドコミュニケーションが過ぎる。
恐らく1200キロ以上彼方に所にいる、我が師よ…
一人前の定義を、改めて私に教えて欲しい…
とは言え、私の手元には一人前のネックレス、神職としても特別な証明がある…
この威光を振りかざし、一から神職というものを学び直してやろうではないかと、怒りに拳を震わた。




