12
そもそも、私は何故産まれてきたのだろうか?
考える時間が出来て、そう言った所に興味を持つ事が出来るようになった。
ある程度社会という物を学び、まぁそう簡単に死ぬことはないと知ることで、国や社会に処分されないと言う自信も湧いてきた。
貴族の娘ということで、両親から家と家との仲裁の仕方や、國の税金の仕組み、内政について学びながら、産まれてきた理由を考えていた。
そもそも、固有名詞「神」は自分のやりたい事を言葉にするなと言っていたし、言語では表現出来ない何か崇高な物のような気もする。
前世の言葉を借りるなら、天命と呼ばれる物だろうか。
学校で天命という物を習わなかったし、アニメのキャラクターがそんな言葉を使っていたなと思う程度の知識しかない。
先天的な能力である「暫定魔力」つまり「魂力」と呼ばれる物に基づくのであれば、短剣を生み出すのが魂の働きと言えるのだろうか。
戦うことこそが、私の生きる道?
自分自身を鍛えることを辞めないで、短剣を振る事は続けた。
ちなみに、剣の長さは自由に変えられるようにもなったが、身長的にも短剣の方がしっかりと来るので、短剣を使ってる。
しかし、剣こそが私の生きる道という感じもしない。
それを探す為に生まれてきたのだろうか…
そう考えている間にも、8歳になった。
そして、姉が家に帰ってきた。
ーーーーーー
「お姉ちゃん!おかえりっ!!!」
「ただいま、私の妹!!!
大きくなったわね…」
師匠は世俗人と言っていい風格、両親も花嫁修行や政治に関する教師と言った関係で、甘えられる人間は少なかった。
寂しさを抑えきれず、姉に優しくタックルするように飛び付いた。
私の身長は、約130センチほどで、姉は145センチくらいだろうか。
久しぶりの再会に、姉は小さな私のことを抱擁しながら、共に涙を流した。
姉に神職から戒名を授かったと言うと、少し寂しそうな顔をして「よく、頑張ったわね。」と、言ってくれた。
再会を家族で喜びあった後、私は興味津々に、学校の話を聞きたがった。




