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4-6 エルフ

「………っ。り、リアルアナスタシア様だとおおおおお!!!」


ショッピングモールに金髪美少女の叫び声が響き渡る。

アナスタシアと命は建物の中央の吹き抜けになった部分に置かれたベンチで休憩していた。

帝と照は正面の店の中だ。


「あ、プレイヤーが居たかぁ。そんな漫画みたいな事ある?」

命が呆れる。むしろ服装が違うのに良く分かったと感心すべきか。

まあ、この町では銀色の髪が珍しいから、似ていると思っただけ、なのだろうが。


金髪美少女の声に驚いて帝や照が駆けつけたが、幸いにも他には分かる人が居なかったのか、分かっていて気がつかなかった振りをしてくれているのか、それ以上の騒ぎには、ならなかった、と言って良いのかどうなのか。


「おおおおおおー。エルフだ。エルフがおる。初めて見た」

アナスタシアに驚いて叫んだ少女を見て、今度はアナスタシアが声を上げた。


「なっなななな、なに、何言ってるのよ、え、エルフとか、そんなの現代日本にいるわけがないでしょ」

動揺して捲し立てるエルフ。


「ちょっと気難しそうな美しい顔、ボリューム控えめのストレートな金髪、薄くて細い身体、貧乳、尖った耳、どこをどう取ってもエルフ…」

手を広げ胸を張って断言するアナスタシア。


「ひ、貧乳って、あんたに言われたくないわよ…」

胸元を手で隠しながら横を向く。

胸を気にしている割には体型がくっきり分かるワンピースを着ているエルフ。


アナスタシアは14歳なのでまだ可能性はある。


「それに、耳だって、ちょっと普通より尖ってるだけじゃない。笹の葉みたいな耳はしてないわよ」

「それはロードsしま戦記では?」


 (((と言うか、なぜそこまで必死に否定する?)))


「あくまで白を切ると言うのであれば、こちらにも考えがありましてよ」

アナスタシアの放つ気配が変わる。

「な、何よ」


「精霊召喚っ!!」


「な、何をバ…」


『エルフだ』

『エルフがいる』

『エルフだよ』

『エルフ居た』


「ちょ、四大精霊同時召喚とかエルフだって無理…。ゲフンゲフン」


((((エルフだ))))


「え? て言うか精霊が居るの?」

帝が周りを見回す。命や照もつられて探すが見えない。


「厳密には精霊は常時いますから、今ここに来ているのは上位精霊ですね。地、水、風、火の精霊が居ます」

手の上に火の精霊、肩に地の精霊、頭の上に水の精霊が乗り、風の精霊が周りを回る様に飛んでいる。

普通の人には見えないが。


「「「へー」」」

「へーって」

何も考えずに呑気に聞いている3人にエルフのツッコミが炸裂。


「最近は光の精霊とか雷の精霊、炎の精霊なんかも有名ですけど、私は知らないです。ちなみに雷は風の精霊が操れます」


「なんなの…」



「てゆーか、さっきから気になってたんだけど、その声…」

「あ、やっぱり? 私もそうじゃないのかなって…」

エルフの正体に心当たりがあるらしい帝と照。


「え? あ、あんたら」

エルフも2人の声に何か気づく。




「あ、エルフの人だ。こんにちわ」

「もう、エルフでもなんでも良いけど、ここではセーヤって呼んでね」

「はい。セーヤさん」

ゲーム内で初顔合わせのアナスタシアとセーヤ。本当にそのままなのね、みたいな話をしている。

セーヤの方は髪の色は水色と言うか緑っぽい淡い色だし、髪の量や胸はちょっと盛っている。

顔や全体的なプロポーションもどちらかと言うと日本人寄りだが、そこはシステムの都合かもしれない。

耳はむしろいわゆるエルフ耳だ。アニメとかで日本人がイメージするやつ。


コスチュームもエルフっぽいワンピースに革鎧で武器は弓だ。

こちらではいわゆるアニメに出てくるエルフっぽいキャラに敢えてしている感じか。


「漫画か…」

世界中からアクセスしているゲームで、友達同士が示し合わせもせずにオフラインで出会うとかどうかしている、とイノは思っている。東京とかならあり得るのだろうか。と言うか今目の前に居るわけだが。


「びっくりしたよ。セーヤも地元あの辺なの?」

リッカが話しかける。マテラも横で同意の意思表示をしている。


「違うけど、行ったら面白いものが見れるって聞いて行ったんだけど、逆に私が見せ物にされたってわけよ」

「誰に言われたの?」

「…ないしょ」


「「「エルフの長老とかでしょ?」」」


「くっ」

苦虫を噛み潰している様な顔がほぼ肯定している様なものだった。


「で、なんで今更初心者エリアなの?」

ここは最初の街の周りにある森の中。

雑魚と安い採取アイテムくらいしかない。


「それは私です」

命、いやイノが手を上げる。


「あ、あの時一緒に居たお姉さん?」

「私の実姉」

リッカが横に並ぶ。


「リアルより姉妹らしいわね」

「ほっといてよ」


ようやく反撃できてセーヤがニヤリとする。


命と帝は実際あまり似ていない。実は血がとかではなく、命は母親似、帝は父親似だ。

2人ともそれなりに両親に似ているから、2人がそんなに似ていない、と言うだけだ。


あと、ゲーム内ではメガネは普段はかけていない。

アクセサリーとしてのメガネはあるので全くかけないわけではないが。


こんな感じで基本的にイノとマテラはリッカの付き合いで、アナスタシアはたまたまイノに会いに来ているだけなので、あまりイノのレベリングとかは進んでいないのだった。


そう言えばハイファンタジーに設定しているのにエルフ出てこないなって思って(

これローファンタジーでは?

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