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3-23 悪役令嬢と魔法とスキル

魔法少女アーニャちゃん回(?

以前、魔力とはなんだろうか、などと言う話を、ラダやマーガレットとしていた事があったが、アナスタシア自体はそれとは別の流れで魔法が完成に向かっていた。


アナスタシアにとっての魔法とは神との契約であり、それを行使する事だった。

これまで契約を行使する方法は魔法陣を描き呪文を唱えると言う物だった。

だが、そもそも契約を行使するために必要な物をひとまとめにしてそれを考えただけで選択できると言う契約すれば良いだけだったのだ。


考えただけで魔導書や魔剣に登録された呪文と魔法陣が自動的に描かれ、契約が行使される。

もちろん、それだけではダメな魔法もあるが、実用上は問題ないだろう。

そもそもそんなに多様な魔法を日常的に使うわけでもないのだ。


むしろ一度起動しただけで解除するまで常時発動状態で維持される魔法もある。


するといよいよもって魔力とはなんだったのだろうか。



「また新しい魔道具ですか?」

アナスタシアが手に持った、中に黒いガスの様な物が詰まったガラスの多面体の様な物について尋ねた。


なんとなく魔法の道具と言う意味で魔道具と呼んでいたが、魔導を使うための道具なら魔導具だろうか。いや、使うのには魔法を使っていない気がするから魔法によって現象が引き起こされる道具で魔道具で良いのだろうか。

結果だけ引き起こされる物を魔道具、魔法を発動させたりするのに必要な物を魔導具と分けるべきだろうか。


そもそもそんな物を持っているのはアナスタシアだけだし、そんな話をするのもアナスタシアとアーニャだけなわけだからどうでも良いことだった。


「これは魔物が活動するために使っている何かを結晶体の中に封じ込めた物、魔石、かしら」

「魔物を捕まえたのですか?」

アーニャの声色がちょっと刺々しい。おそらくアナスタシア以外に気付けるものはいないだろうが、アーニャがアナスタシアを疑っていると言うか非難している、気がする。


「いいえ、そう言う意味では魔道具になるのかしら。魔物が活動に使っているエネルギーの一部を集めて封じ込める結晶体を魔物達が取り込むように仕組んで、魔物が活動を終了した際に残った石を妖精さんに持ち帰ってもらったの」


「妖精、そんなのもありましたね…」


ダンジョンに住む身長2m以上ある頭が宝箱の妖精さんだ。


アナスタシアは自分が座るソファーの後ろに立つアーニャに手を伸ばし、その手を触る。

「アーニャは心配症だなぁ」

「お嬢様の心配をするのは当然のことです」


見た目は全く変わっていないがどこか誇らしげだ。


「逆説的に、この中に納まっているエネルギーが魔力と言う事になるんだけれども…」

魔石を掲げて透かしてみる。

「それ、触っていても大丈夫なんですか? ここで見ているだけで何かチリチリするのですが…」

アーニャが訝しむ。

「そう? 私は何も感じないけれども」



「これがなんらかのエネルギーで、現象に変換できると言う事であれば、これを使えばアーニャでも魔法を使える様になるかしら」


実は既に何度か試していたが、アーニャがアナスタシアと同じ魔法を使う事は出来なかった。

そもそも契約を結ぶ事が出来ないのだ。


アナスタシアがなぜ今の形で魔法を使える様になったのか、アナスタシア本人は知らない。



「と言うわけで、アーニャ用の魔法のステッキを作ってみました」

「はあ…」


アーニャが手渡されたそれは30cmほどの棒の先に円盤がついていて、その円盤の中には五芒星を象ったパーツが埋め込まれていた。


「魔石を、この先端に取り付けて」

「はい」

「暖炉の薪に向けて燃えろって唱えてみて」

「燃えろ」

何も起こらない。

「うーん。対象がいまいち伝わっていないのかも。もうちょっと意識を集中してみて」

「………燃えろ」


すると今度はボッと言う感じで炎が上がり、薪が燃え始めた。


「なるほど。これは私が魔法を使うと言うより、お嬢様が魔法をかけた道具を私が使わせてもらう、と言う感じでしょうか。使用制限をかけるための魔石と言うか、魔力が必要、と」

ステッキをまじまじと眺めるアーニャ。

取り付けられた魔石は分かりやすく色が薄くなっている。これが無色になったら使用不能と言う事だろうか。


「あー、そう言う考え方もあるか。それじゃ、私が居なくなったら使えないのかしら…」

「居なくなるなんて言わないでください」

珍しくアーニャが寂しそうな顔をする。


「大丈夫よ。そんなつもりじゃなくて、私がそばに居なくてもアーニャも魔法が使えたら便利かなって思っただけだから」

「なら良いんですが…」


「あと、スキルと言うシステムも作ってみたの」

「スキル、ですか」

「普通、重い物を何度も持ち上げていると力が強くなるでしょう?」

「はい」

「その時に、力が強くなるのをキャンセルして代わりに料理が上手くなったり出来るのがスキル」

「なるほど。毎日料理をしただけで剣豪に成れたりするわけですね」

「ふふふ。そうね。ただし、今のところ私の経験や見た事がある技術などに限定されるから、何でも出来ると言うわけではないのだけれども」

「利用者と技術の提供者が増えれば、様々な人材を簡単に育成できますね」

「うん。そんな感じかな」


本当はアーニャが箒で空を飛んだりとか考えていたんですが、まとまらなかったので魔法のスティックで魔法を使うだけに止まりました。

魔法の呪文ももっと可愛いのにしたかったですね(棒読み

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