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第7話 初期スキル

元ネタがゲーム世界っぽいやつなので(以下略

なるべく違和感ない様にしたつもりですが、世界観が繋がってなかったらごめんなさい

「まずは、初期から持っている回避スキルとかガードスキルかな」


基本的な立ち回りを教わりつつ、近くにいた弱いエネミー相手に訓練しながら森の高台にある神殿を目指していた。


「回避はただ避ける他にスキルを使った回避があって、スキルによる回避なら瞬時に移動できるプラス、無敵時間が発生するの」

「無敵って、言葉通りの無敵ですか?」

「そう、殴られようと斬られようとダメージを受けないわ。ただし、時間は1/10秒とかだけど」

「1/10秒ってどのくらいだろ」

「どのくらいって言われても説明しにくいね。感覚で憶えてもらうしかないかな」


「ちなみに回避スキルを発動すると、基本的には前方に回避する」

「危ないじゃないですか」

「敵に突っ込んでいくのはちょっとおっかないけど、無敵時間内は文字通り無敵だし、当たり判定が無効化されるので相手をすり抜ける事が出来るわ」

「当たり判定…」


「回避スキルを発動すると同時に横や後ろに移動する事で、前方以外にも回避が出来るようになるけど、ちょっとコツがいるのよね。試しにちょっとやってみて」


「えっと…」

回避スキルを発動すると確かに前に移動する。

横に移動することを意識しながら回避スキルを発動。


「あれ?」

視界がいきなり大きく変わって一瞬自分がどこにいるのか分からなくなる。


「慣れないと移動した方向を向いてしまうのよね。慣れるとこんな感じでできるようになるわ」

反復横跳びのように真横に行ったり来たりしている。


「これを少し簡単にする方法として、ロックオンって言うのがあるんだけど…」

「ロックオン? ミサイルでも撃つんですか?」

「ミサイル? ミサイルが撃てるのは砲術系魔法使いだけだけども」

「あ、いや、なんでもないです」


「ロックオンのスキルを使うと回避スキルを使った時に、常に狙った敵の方を向くように出来るんだけど、敵が複数だったりするとむしろ戦いにくくなるから、使い分けが必要になるのよね。あと、横回避が狙った相手を中心に円を描くようになって、真横に避けるより敵との距離が近くなるから、無敵時間で確実に避けないと当たっちゃう事が多いわね」




神殿を吹き飛ばしたドラゴンから手前の地上に目をやると、神殿の入り口が有ったであろう辺りから走り去る人影が見えた。

甲冑姿の戦士と魔法使い、それに弓兵だろうか。

「おそらく、あの冒険者たちがどこかの迷宮でドラゴンに襲われて、ここまで逃げてきたのね」

「そうか、それでドラゴンも彼らを追ってここに…、って師匠ーっ!!」

振り向くと、血まみれになったヨーコが倒れていた。

「ほんっとついてないよ」

苦笑いしている。ダメージも酷そうだが状態異常か何かで起き上がれないようだ。

「大丈夫ですか? なんで師匠だけこんな事に、と言うか、なぜ俺は無事?」

自分の身体がおかしくなっていないか確認するが、特に変わった様子はない。

「攻撃魔法の一部は1人に当たった時点でその効力を失うんだよね。建物とかはそのままぶっ壊れるけど」

「な、なるほど」

起き上がることもできない重症の割に普通に会話ができるのはこの世界のお約束だろうか。


「とにかく、今の君ではドラゴンと戦うどころか爪がかすっただけで肉片になってしまうわ。逃げなさい」

「逃げ、られると思います?」

「ごめん…」


背後に圧倒的な力を感じて振り向くと、ドラゴンの視線は真っ直ぐこちらを見つめていた。




「ガードも回避と同じで、ただ剣や盾で受けるだけのガードとスキルを使ったガードがあるわ。スキルを使ったガードには無敵時間が発生するし、補助スキルを取れば盾のないところに受けた攻撃を軽減したり、全方位カバーできたりするようになるわ」

ヨーコは盾を持っていないので、剣でガードする振りをしている。


「まだ当分関係ないと思うけど、無敵時間と似たような物で、スーパーアーマーって言うのもあるから気をつけて。スーパーアーマーは敵の攻撃をすり抜けるけどダメージは受けるの」

「え? それ、なんか意味あるんですか? ダメージ受けちゃうんじゃ意味ないんじゃ」

「例えば受けるダメージの何倍も体力が有れば、怯んだりする時間分攻撃できるし、回復役がいれば無茶できる、とかかな」

「あー、なるほど」


「痛みとかも感じないから、気がついたら瀕死、とかあって、難しいんだけどね」


「痛くないのは良いけど危ないですね…」


「スーパーアーマーは基本的には装備や技に付与されている物だから、デフォルト装備で技もない君には使えないけど、スキル振りとかの時に考慮しておいた方が良いかな。ソロでもジャストガードで体力を回復するスキルなんかを取っておけばチャンスを広げられる」


「ジャストガード出来るんならスーパーアーマー要らないですよね」


「状況によって使い分け、かなぁ。必ずしもガードできるとは限らないし。あと、私なんかは敵の攻撃に最適なタイミングでカウンターを入れることで全パラメーター回復とか組んでいるから、相手によってはかなり力押しでも戦えて、結構良いわよ」


やっぱりこの人はゴリラなのかな、とか言わない。


飛行魔法とか転移魔法とかアリにするかチートにするか迷って、転移魔法と言う表現を削除したけど、どっちが良いのか

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