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第26話 名もなき英雄たち

10人の護衛部隊の話を書こうかどうしようか考えてたらこんな感じに

「とりあえず、ソロの嫁で良いかぁ」

アナスタシアがめんどくさそうに言い放つ。




職業勇者と出会い、別れた後、レイラの護衛部隊はアナスタシアの隠蔽魔法で本来の能力がバレないように他人から見たステイタス表示を改竄していた。

戦いが終わった後の事を心配しての事だ。自分たちの実力が他人に漏れるのはまずいのではないかという判断だった。


鑑定魔法やそれに似た能力を使えるようにする魔法道具で確認すると、10人ともレベル28に見えるようにしてもらった。スキルなどもそれに合わせる形で減らしたり書き換えたりした。

それでも国王の近衛騎士団の平均よりも高いレベルだ。

異常なほど飛び抜けておらず、尚且つ、勇者や姫と共に旅をできた事に違和感を感じさせないレベルではないだろうか。


実際、戦いが終わり、王都の戦力と合流した後、どうやら自分たちは勇者とその一行に付いていっただけの普通の兵士と言う扱いで済んだようで、全員まとめて同じ東の辺境の地へと飛ばされた。


レイラと離された理由はいくつか考えられたが定かではない。

だが、有事の際に動けないのはもっとまずい、と言う事で、近辺のダンジョン攻略などを何班かに別れて続けていた。

ぶっちゃけ、1人でダンジョンを踏破できる戦闘力があるのだが、4人以上で回った方がエンカウント率も高く、出てくるエネミーの数も多いのだ。


通常の仕事をこなしつつ、ダンジョン攻略や、ダンジョンの外をうろつく魔物やモンスターなどのエネミーを駆逐して回る日々。常識外れなレベルがそれを楽な作業へと変えていた。


5人5人、3人3人4人、6人4人、時には10人全員、たまたま時間が合った者だけ、などさまざまな組み合わせでの戦闘経験を積み重ね、気がつくと大した期間も掛からずレベルはカンスト、ポーションなどのアイテムもかなりストックが溜まり、普段は隠しているが、伝説級のアイテムや武器や防具などもそれなりに入手、王国の東側は平和で安全な土地になっていた。




そして、レイラからの召集が掛かった。

特に示し合わせもしなかったが、全員があの神殿へ転送されていた。

当然と言えば当然だが。


呼び寄せられた場所、森の中の神殿跡にレイラの姿は無かった。

別れた時の事から考えても王都におり、そこから召喚魔法を使ったのだろうと皆予測した。


再会した勇者は職業勇者として復活しており、レベルの上げ直しもある程度完了、勇者補正も在って現状戦闘でどうにかなるとは考えられないステイタスを示していた。


アナスタシアは以前にも増して意味不明な、超次元的なスペックだった。


アナスタシアの配下の斥候は合流とほぼ同時に出発した。相変わらず動きが早い。


唯1人、自分たちとそう変わらない、とは言え非常識極まりない戦闘力を誇ってはいる、ソロは奴隷の少女を連れていた。

少女自身はこれと言って戦闘力を持っていなかったが、あらゆる物を持ち運べる無限倉庫なる物が使えると言う事で、アナスタシアが巨大なゴーレムを持たせる事になった。

これが、どう考えてもオーバースペックな戦闘力で、ソロがフォローすれば世界を征服できるのではないかと言う勢いだった。


王都からの情報が途絶えたこともあって、心配ではあったが、これだけの戦力が同時に動いても意味がないだろう、と言う事で、レイラ護衛部隊は王都周辺に散開して治安維持および情報収集、ソロと少女は中央の森周辺を中心に魔物狩りをし、レイラは勇者とアナスタシアに任せることとなった。




「と言うわけでまあ、次に会うまでに名前を決めておくように」

アナスタシアがソロを指差す。

「まあ、どうせ2人きりなら別に名前とか必要ないんだけどな」

「そんなわけないでしょ」

アナスタシアがツッコミを入れる。


相変わらず細くて小さくて神秘的な容姿で、黙っていれば妖精と言われても本当かと思ってしまう雰囲気があるアナスタシアだが、このメンバーでいるからなのか、なんとなくおばさん臭い。誰も言わないが。




それぞれの道に別れた後、アナスタシアがルークに尋ねた。

「んで、レイラとはいつからなの?」

「ん? ああ、もうどれくらいになるかな。小さい頃から知ってたんだ」

「小さい頃?」

「そう。彼女は異世界に幻を飛ばす能力を持っているらしくて、小さい頃から暇さえあれば遊びに来ていた」

「へえ…」

「お互い微妙な環境だったから、慰め合うような関係だったんだけど、最終的には知っての通り…」

「…」

「そうだ、しばさんがシナリオを変えてくれたんだよな? ありがとう」

立ち止まったルークが頭を下げる。

「止めてよ。まだ終わってない。王子様がお姫様を救い出してこそハッピーエンドでしょ?」

「ははっ。しばさんからそんなセリフが出てくるとは思わなかったよ」

再び歩き出す。

「女の子はね、基本的に現実主義だから甘い夢物語は信じないけど…、甘いもの自体は大好物なのよ」

「そっか」

「がんばれ、王子様」

「王子じゃ無いけどな」

「どこかで白馬を見つけないと」

「どこまで本気なの…」

10人それぞれキャラ立てて話作ったら10話引っ張れたなぁと思うけど、主人公出てこない話をそんなダラダラやるのも嫌なのでこんな感じにしたけど、蛇足感

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