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4-28 帝国のターン

本日3回目?の更新です。たぶん(お

サブタイトルは帝国の逆襲にしようかと思ったけど怒られそうなので止めた。てへ

ある日、フルダイブVRMMORPGエターナルエンパイアオンラインは鯖落ちした。


鯖落ちとは、プレイヤーの端末が配信元と繋がらなくなる現象だ。サーバーそのものが不具合を起こしている場合もあるが、ネットワークトラブルの場合などもある。


MMORPGとはマッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲームの頭文字である。ネットワークに接続する事で初めて遊ぶことができるゲームなので、サーバーに繋がらなければ遊ぶことが出来ないのだ。


接続するためのソフトと一部の共通データ以外は全て配信業者の持つサーバに保存されているため、基本的にプレイヤー側から何かすることは出来ない。


本来であれば。


「……え…すか…聞こえますか…プレイヤーの…みなさん… 今…貴方の脳に…直接…呼びかけています…帝国に危機が迫っています。貴方の力が必要です…。分かりますか?…貴方の力を貸してください」


この事態を事前に予測していた1人のプレイヤー、いや、言い方は悪いが1人のハッカーによって事前に介入するためのプログラムと、非常用の回線が用意されていた。これにより、わずか20人ほどではあるが、プレイヤーがログイン、内部から敵対組織への反撃を行うこととなる。


海岸でのレイド戦のあと、プレイヤーの一部が真っ白で何もないルームに退避させられ、メッセージを受信したのだ。フルダイブVRなので、直接呼びかけていると言う表現があながち間違いではない、と言うのは余談か。


プレイヤーは基本的にネットワークだのサーバだのを意識すらしていないため、知識を持ち合わせている者自体わずかだが、その必要はなかった。あらゆる操作がエターナルエンパイアオンラインをプレイすると言う形に変換されるようにプログラムが改変されていたからである。


ただいつものように戦い敵を倒す。それがこの世界を守る事に繋がるのである。


「それじゃいっちょ派手に行きますかー!!」

魔法系職種のプレイヤーが味方にバフを、敵にデバフをかけ、手の開いたものから攻撃魔法を準備する。

いかにも魔法使いと言う佇まいの者、聖職者風のローブを着た者、マテラの様に一見魔法の道具に見えないアイテムを使う者など様々だ。


射撃系職種のプレイヤーが攻撃を開始。銃弾や砲弾、矢が発射された。

銃を持つ者、大砲を担ぐ者、地面に大砲を設置する者、弓を引く者、ボウガンを構える者、こちらも様々だ。


それを合図に近接職が突入する。

速いものは砲弾と同じ速度で突進していく。


大地を埋め尽くそうと蠢く怪物に攻撃が届く。

無数の破片が飛び散りモザイクのようになって消滅していく。


「攻撃は効いているぞ」

「おりゃあああああ!!」

「はあああああ」

近接職が声を上げながら敵の中に飛び込んでいく。


光の刃で延長された大剣が敵をなぎ払い、ラージシールドで敵の体当たりを防ぎつつシールドバッシュでなぎ払い、巨大なハンマーが打ち下ろされた衝撃で敵が飛び散り振動で動きを止める。日本刀が敵を切り刻み、ガントレットが減り込み敵を吹き飛ばす。


遠距離から射撃職の攻撃が飛来し敵を撃ち抜き、遠隔魔法で火柱が立ち上り氷の柱が降り注ぎ、聖なる光の槍が飛び交った。爆発や振動、爆音が鳴り響き、土煙を舞い上げながら戦士達が駆け抜ける。


プレイヤーにはただ戦っているようにしか見えないが、その操作は裏で電子戦に変換されウィルスを駆除し回線への攻撃を処理していく。


「「【審判】」」

イノとリッカが敵の中に飛び込みジグザグに進みながら敵を斬り付けていく。

全ての攻撃がジャストアタックだ。

本来の上限であるゲージ32でも普通の反射神経では実現が不可能と言われていたが、既に60を超えていた。

瞬間移動を繰り返しながら一瞬のタイミングでの攻撃、もはや遠距離から支援している人間ですらその動きを捉える事は出来なかった。


「「【断罪】」」

敵陣奥深くで二つのエフェクトが弾けるように広がる。

1hit12,600ダメージの【断罪】が二つ重なるように敵を襲った。


「な、なんだアレ」

「すげえ」

「く、くやしいですわ」


一気に広範囲の敵が駆逐され、他のプレイヤーから驚きとも呆れとも取れる声が漏れる。

どうしてもみんな普段のプレイの範囲内で行動しているのだ。

魔法使いなど、魔力やクールタイムの管理が要らない分、普段とは桁違いな行動が可能なのだ。分かっていても簡単に切り替えられないだけに、驚異的なパフォーマンスを発揮した2人に悔しいと言う感情が浮かんだのだろう。


だが、そんな事を言っている暇は無かった。

倒したのと同じかそれ以上の敵が押し寄せてくるのだ。


「キリがないな」

「本当に」

一旦、他のプレイヤーが居る辺りまで後退するイノとリッカ。


防御力が高めの戦士がヘイト管理の為に後衛の前に下がる。

ボウガンや連射出来る銃を装備した動きの速い射撃職が両翼に展開する。


そして地平線からは数が増えただけではなく、大型のものや動きの速いものなどが押し寄せてくるのだった。

コンピューターには詳しくないのでこんな事が出来るかどうかは知りません。ファンタジーです。

プレイヤーの回線は物理的な回線とは違う何かが割り当てられていて、通常回線の数十倍とかなのです。きっと(オ

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