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黒紫色の理想  作者: 槻影
6/66

第四話:とんがり耳と悟れる俺


 

 

 迂闊だった。

 なんていうことだろう。

 俺は、あまりの迂闊さに唇をわなわな震わせることしかできなかった。

 これほどまでに自分の天才の称号を返上すべきだと思ったことはない。俺はありとあらゆる意味で天才だ。だが、天才たるが故に全知全能とのおごりが発生する事を忘れてはならない。

 

「まいった……」

 

 どうやら最近の俺は少し気が抜けていたらしい。

 まさか探求欲を忘れていたなんて――

 

 

 もう一度言おう、迂闊だった。

 

 

「シーン殿、どうかなさったか?」

 

 ぴょこぴょこ動く長い耳。

 若草色の髪にそれと同じ色の眼。

 すらっとした長身。

 まるでどこぞのお姫様であるかのように整った顔立ちは、人間の尺度で言えば最高ランク。

 

 

 

 

「くそッ……エルフって都市伝説じゃなかったのかよ……」

 

 

 

 

 

 人間に転生して早十五年。

 初めて自らの愚行を理解し、俺は心中で号泣した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第四話【とんがり耳と悟れる俺】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんてことだ。

 あれか? 俺の死後、世界は始まっていたのか!?

 死ななかったらこの不思議な生き物とのパラダイスが待っていたというのか!?

 

「なんてことだ――俺は遠回りをしていたというのか……いや、それはありえない。間違いなく俺に選択肢は一つしかなかった。こんな生き物が居たならあの時俺は――」

 

 

 エルフ……

 

 

「エルフ(英:elf, 複数形elfs, elves)はゲルマン神話ペイガニズムに起源を持つ、北ヨーロッパの民間伝承に登場する種族である。日本語では妖精あるいは小妖精と訳されることも多い。北欧神話におけるかれらは本来、自然と豊かさをつかさどる小神族だった。エルフはしばしば、とても美しく若々しい外見を持ち、森や泉、井戸や地下などに住むとされる。またかれらは不死あるいは長命であり、魔法の力を持っている(wikipedia参照)!!」

 

 

 日本って何だ?

 

 じゃなかった

 

 ヨーロッパって何だ?

 

 

 でもない。あれだ!!

 

 

 

「おい、ものども、刀を持てい!!!」

 

「落ち着くのです、シーン様」

 

 突然後ろから頭を殴られ、バランスを崩しかける。

 何とかバランスを立て直し、何事もなく椅子に座りなおす俺。

 唖然とするエルフ。

 その唖然とした表情も美しい。

 

「何するんだ!!」

 

「興奮しすぎです。もう一度冷静になって――というか金属バッドで全力で殴ったのに何で瘤一つできてないんですか、貴方は」

 

 飽きれた様にバッドを肩に担ぐ白いスーツ姿の少女。。

 今現在俺の仕事の八十パーセントあまりをやらせている俺の第一の奴隷だ。

 名前はシルク・アーウィンテル・アイジェンス

 三年ほど前に辺境で見つけた知能指数250オーバーの天才。俺ほどではないものの、この馬鹿ばかりの世の中においてかなりランクの高い人材であることは間違いないだろう。

 顔は際立っていいわけではないが、醜いというほどでもないし、何より面倒な仕事を全て丸投げできるので重宝している。家族を人質にとって奴隷にしたので、歯向かわれる心配も――

 

 

 あれ? 今のバッドって明らかに歯向かわれてないか?

 

 

「……おい、シルク。主の頭をバッドで殴るとは何様だよ。お前自分の立場分かってんのか?」

 

「承知しておりますご主人様。この大恩ある身、しかし主が間違った事をしでかそうとした時にそれを止めるのもまた忠臣の役目……うぅ……」

 

 泣いた振りを始める賢しい奴隷。賢すぎるのも厄介だな。

 そして立場分かってないし……忠臣じゃなくて奴隷だから。

 

 あー、ここで何かしたら俺が悪者みたいじゃん。バッドで殴られたの俺なのに――

 

「シルク、お前後でお仕置き」

 

「Yes, Sir Seen」

 

 顔を上げ、元気に答える奴隷一号。

 何でそんなに元気なんだよ……

 釈然としないものを感じつつ、沈黙したままこちらを観察するようにしているエルフのお嬢さんに顔を向けた。

 うーん、見事だ。俺ほどではないものの、ここまで美しい者の姿を見たのは何年ぶりか……

 

「おい、エルフ――「殿の御前であるぞ、その方、名を申せ!!」ちょっと黙れよ……お前」

 

「私の名前は「ディートリッドですか?」っ……全然違います!!!」

 

 うぜえ。

 ここにつれてきて三年間ずっと働かせ、三日前からシルクに初めての休みをやってみたのだが、どうやら間違いだったらしい。

 せっかく一週間の休みをくれてやったのに何故かいつも俺の側にいるし。

 忠臣というか、話が進まないわ。

 

 手を鳴らして、常に部屋のすぐ外の廊下に待機させている衛生兵を呼ぶ

 

「お前馬鹿だろ」

 

「馬鹿と天才は紙一重なのです。5で神童、10で天才、20過ぎればただの人、って事でただの人になる前に、そのエントロピーに他者に存在しない明確且つ固有の――」

 

「……連れて行け」

 

 おそらく使う事はないだろうが形だけでも、と配置した衛生兵に連れて行かれる奴隷一号。連れて行かれる者の中でも第一号。

 

 おかしいな……三年前見つけた時はもっと静かで、なんというか陰があったはずなのに。

 あれか、過労か? 働かせすぎたのか? 狂ってしまったのかもしれない……というか狂ってる。

 

 

「ほら、きりきり歩け!!」

 

「ん? いいんですか? 私にそんな口の利き方して。貴方達の給料を管理してるのは私ですよ? 話し変わりますが、最近このシーン様の私室の警護なんて楽な仕事、いらないんじゃないかと思いましてね……だってシーン様の方が強いし」

 

「……シーン様ぁぁぁぁぁ!!!」

 

「泣くなっ!! 大の大人が何だ!!!」

 

「シーン様ぁ、愛してますぅ〜」

 

 フザケタ台詞を吐きながら笑顔のまま引っ立てられていくシルクに半泣きでシルクを連れ行く俺の部下。

 何でこんなに疲れるのだろうか?

 

「……悪かったな。つまらないものを見せてしまって」

 

「いえ、つまらないというより凄い面白いような……。あ、申し遅れた。私はルル・ランランともいう者。この度はシーン殿のおかげで助かり申した。深くお礼申し上げる」

 

 薄緑色の鞘の刀を前において頭を下げるエルフ。

 そういう挨拶がエルフの間では普通なのだろうか? しかし……

 

「ルンルンランランとはまた愉快な名前な――」

 

「っ……ルルです!! ルル・ランラン!!」

 

 イントネーションに陰がある。

 ルルの反論が耳に残る。どうやら名前にコンプレックスがあるらしい。

 脳内の弱点の項目に記しておこう。

 

「して、ルンルン――」

 

「……ランランです」

 

 ……やべえ。本気で間違った。

 

「失礼、ランラン――」

 

「あの……シーン殿。できれば名前で呼んでいただいた方が……」

 

 ……どうも話が進まない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうやら、ルルの話によると、ルルは奴隷商人に追われている所を俺の部下に助けられたらしい。

 

 この世界には奴隷というものが存在している。

 俺がかつて死ぬ直前に予想していた生まれ変わった後の世界、何年後になるかは分からないけど多分次生まれた時には奴隷制度は解体されているだろうなぁとか思っていたのだが、実際生まれ変わってみると全然余裕で存在していた。

 物と同価値の人間……いや、それ以下の存在。

 容姿の美醜はもちろん値段の高低に関係あるが、特殊な技能を持っていたりしても高値で取引されるようになる。大抵は犯罪を犯した者がその罪によって身を奴隷に落とすのだが、どこの社会の制度にも抜け道や闇はあるもんだ。奴隷の半分は、先祖が奴隷だった者か、濡れ衣を着せられ、抗えば抗うほどに疑われ結果的にその身を墜とされる者だという統計がでている。

 はっきり言って奴隷は馬鹿ばかりだ。この温情深い事で有名な俺の憐憫の情も涸れはてるほどの愚人。

 あまり気持ちのいい制度とは言いがたいが、それでも便利なのは確かで俺も何人か質のいい奴隷を買い取って飼っている。おそらく俺は結構な上客だろう。親父様のダールンは奴隷反対派の台頭だったしな。

 

 もちろん天才的な俺はこのルルの前でそんな事はおくびにも出さない。

 

「よし、ルルが追われていた理由はわかった」

 

「はい……危ない所を助けていただき――」

 

「いや、それはもう分かったからいい。なんかお前と話していると話が迷子になるし」

 

 微かに顔を顰めるルルを無視。

 俺は暇ではないのだ。いくらエルフという新たな人生の転機を見つけたとしても、それに長い時間構っているわけにはいかない。ダールンの親父が何を考えてんのか仕事を片っ端から俺に押し付けやがるから――

 

「して、ルルはこれからどうする?」

 

「どうする、と申しますと?」

 

「いや、別に出て行ってもいいし出て行かなくてもいいし。出て行かなかったら俺のもんになってもらうけどな。ここ俺の家だし」

 

「な……」

 

 出て行ったらおそらくすぐに奴隷商人につかまるだろう。

 エルフにとっては普通なのかもしれないが、ルルは美人。スタイルもかなりいい。おそらく、並の奴隷の十倍――ともすれば五十倍ほどで売れるだろう。そう簡単に金にがめつい商人が諦めるわけがない。

 

 

 出て行かない → 俺のもの

 

 出て行く → 捕まる → 奴隷商人の商品に → 奴隷商人を呼ぶ → ルルの値段次第では買い取る。あまりにも高かったら難癖つけて商人を磔刑に処して没収 → 俺のもの

 

 希少パターン

 

 出て行く → 逃げ切る → 恩のある俺の事を忘れられない → 自分から舞い戻ってくる → 俺のもの

 

 

「んー、なるほど……」

 

 完全な計画だ。

 俺の目に狂いが生じるわけがない。もうこの目の前のエルフは俺のもの同然ではないか。

 

 どう考えても狂わない作戦。

 絶対的な未来。

 人は俺の絶対的な計算能力を崇拝し、俺を精密機械と呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 遊び人<狂った絶対計算機>

 シーン・ルートクレイシア

 LV780

 特技:

 ○オーバーキル

 獅子はウサギを狩るのにも全力を尽くす。そんな感じの戦闘スタイル

 

 ○過剰計算

 読んだ未来が外れそうになると力づくで未来を変えて計算を成立させるという技

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの……シーン殿の物になるというのはちょっと……」

 

「それなら出て行けばいい。別に居てくれと言っているわけでもないし、最低限の旅の準備はしてやるよ」

 

「…………」

 

 迷ってる迷ってる。笑いがこみ上げてくるわ。

 こいつを助けた部下とやらには褒賞をやらないとな。

 

「シーン様、今悪いこと考えてますね?」

 

「いや、全然。俺犯罪とか嫌いだから」

 

「今まで死刑にした数は?」

 

「んー、千までは数えた覚えがあるが……千の時はパーティやったからな」

 

「それは犯罪では?」

 

「俺が法だ。おい、こいつを連れて行け。邪魔だ」

 

 つっこまれることすらなく再び衛生兵に捕縛されるシルク。

 お前に構ってる暇はない。

 

 「あ〜れ〜」とか言いながらグッバイするシルクに、多少哀れみの目を向ける。

 まだ遅くはないだろうか? 少し仕事を減らせば元の物静かなシルクに戻るだろうか?

 

「おい、ルル。お前字読めるか? もし字が読めるんだったら俺が雇って――」

 

「…………」

 

「……ルル?」

 

「っ!!? な、なにか?」

 

「話を聞いていなかったのか……まぁいい。とっとと決めてくれ。卑劣な奴隷商人の物となるか、高潔な俺の物になるか、奇跡のような確立で逃げ切れることを祈るか」

 

「…………」

 

 幾ばくかの沈黙。

 

「…………ょ」

 

 それは本当に俺に答えるつもりで口に出したのか。

 鎮痛な顔で下を向きつぶやくルルの表情からして、おそらく意図して出たものではないであろうその台詞。消え入るような小声。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はバランスブレイカーである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「逃げませんよ? 何で?」

 

 焦るエルフ

 

「っ……逃げ、逃げるわけにはいかない、のです。仲間が――」

 

 

 

 

 

 

 捕まっているから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 立ち上がる。不思議な事に全身が震える。

 予想外だ……いや、本当に全く予想していなかった。仲間がいたとは。

 前世に一回も会わなかったからだろうか? 冷静に考えてみれば、ルルに仲間がいてもおかしくもなんともない。むしろ仲間が居ないほうがおかしい。

 俺はおそらく、ルルという一個体のみが世界に存在する唯一のエルフだと、脳裏のどこかで思っていたのだろう。

 

 手元にあったベルを鳴らす。

 

「捕まっている仲間は何人だ?」

 

「十……三人です。村に――エルフの村の近辺で……奴らが……フザケタニンゲンどもが……人間、め。絶対許さん。どんなにかかっても確実に殺してみせ――」

 

「村? 村があるのか!?」

 

 怒りに支配されかけるルルを思い切り揺さぶる。

 がくがく前後にゆすられ、突然の衝撃に驚くルル。

 だが俺にはそんな事関係ない。

 

「はうあ――あ、は、はい。ありますぅ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グレイト。

 全員逃がさねえ。絶対に一人残らず手に入れてみせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「奴隷商人を呼べえええええええ!! ものども、出撃だああああああ!!!」

 

 

 

 いつの間にか俺の周りを囲んでいた俺の私兵部隊は、リーダーの出撃の合図に勝鬨を上げた。

 これはもはや勝利の決まった戦い。後はいかに上手く制圧するかだ。

 

 

 

 

 

「シーン様、獲物は何に?」

 

「即効性の催眠ガスを大量に。村一つ落とす、三時間後に出陣だ。万端に準備しろ。無血制圧を目指す。一人でも傷つけたらお前ら死刑だから」

 

「了解。みんな、シーン様の御心のままに!!」

 

「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

 

 

 ちなみに私兵の半分は十代後半から二十台前半までの女。

 もう半分は俺のものに手を出さないよう、ガチホモから構成されていたりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何がなんだか分からない。

 どうしてこうなったのかも分からない。

 私は逃亡者だったはずだった。

 敵は単体ではなく数十人、ともすれば数百人からなる巨大な組織。

 逃げ切れる道理はなかった、はずだ。

 初めに居たのか十四人。

 帰る途中で奴隷商人の待ち伏せにあった。

 二十人ほどの奴隷商人の雇った兵。

 それでも護衛役として付いてきた三人が道を切り開いた。

 私の村には強力な結界が張ってある。

 逃げ切れば、指輪を媒介にして魔法を使う魔術師しか――強力な力を持つ魔術師がいなくなった現在、もう手を出す方法はない。

 村に逃げ帰って、それから村の戦士と共に助けに行けばいいはずだった。

 まさか村に入れなくなっているなんて――

 最悪の事態。

 まさか村の結界をさらにぐるっと囲むように結界が張られているなんて――

 

 

 

 

「シーン様、このエルフのもの思われる村の情報を入手したとの情報を受信いたしましたッ!! かの奴隷商人がそこに兵を派遣したという噂から、事実だと思われますッ!! まだ三十分しかたっていませんがどういたしましょうかッ!?」

 

「馬鹿野郎ッ!! シーン様じゃなくてリーダーと呼べ、リーダーとッ!! エージェントA、事態は急を要すのだ。発見したのならばやることは決まっておろう?」

 

「そうおっしゃると思い、既に向かわせております、リーダーッ!!」

 

「くっくっく、さすがエージェントA、いい仕事をする。もっとも君には高い金を払っている。それなりの活躍をしてもらわないと困る、か。あ、そうだ。連絡の終わりに"どうぞ!!"の声を忘れるな。そういう細かな所から作戦の失敗に繋がっていくからね」

 

「ご安心ください、心得ております、リーダーッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 くっ…………あのシーンとかいう者の会話が気になって気になって考え事すらできない。

 エージェント……?

 

 

 

 

 

 

 

「一○○七、包囲完了しましたッ、どうぞッ!!」

 

「ふむ、ずいぶんと早いね」

 

「訓練の賜物ですッ!!」

 

「ふむ、この天才たる俺なればこそ、か」

 

「Yes sir.む……結界を二つ発見との情報ッ!! 片方は相当強力なもののようですが……」

 

「が? が、なんだというのだ? 少佐」

 

「どういたしましょうか?」

 

「んー、何か? 結界が食べられるとでも?」

 

「食べられませんッ!!」

 

「そうだろう、そうだろう。選択の余地はないのではないかね?」

 

「それでは……」

 

「結界があるならば破る。破る結界、なぜならそこに結界があるからだっ!! 結界処理班を出動させたまへ。……君もまだまだ勉強の余地があるようだな。今度私がじきじきに鍛えてやろう」

 

「ッ!! ありがとうございます、大佐ッ!!!!」

 

 

 

 

 

 …………

 

 思わずスキルレイを発動する。

 スキルレイを使えばある程度その人の何たるかが分かるから。特に種族・職名の隣に記される称号じみた文章は、その時のあり方をこの上なく簡潔に示す人の指標だ。

 

 興奮したように報告する女兵もといエージェント兼少佐。

 狂気的な笑みを浮かべながらそれに指示するジーン殿。

 

 

 

 

 

 遊び人<第三十二級戦略設計監督者>

 シーン・ルートクレイシア

 LV781

 特技:

 ○オーバーキル

 ○過剰計算

 

 ○快喜統制:

 どんな時にでも楽しみながら指示を出す能力。

 士気が下がるか上がる。その確立は部下の性質により異なる。

 持ち主よりもさらに上の位の存在が居る場合、使用後に軍法会議にかけられる可能性がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 忘れることにした。

 もう全て忘れることにした。

 もう何もかも忘れることにした。

 何も見えない聞こえない。

 これは知ってはならない情報だった。

 

 うん、忘れた。完全に忘れた。もうどうでもいいや。

 

 

 

ファンタジーといったらエルフなのです。

異論は認めます(´▽ `)

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