天使の休息(200文字小説)〜菜須よつ葉さんへの誕生日ギフト小説〜
今日、誕生日を迎えた菜須よつ葉さんへのギフト小説です。
病室を後にしたよつ葉は中庭へ。
ベンチに座って束の間の休息。
「良かったらどうぞ」
差し出された一杯の紅茶。
隣に腰を下ろしてタバコの煙を吐き出したのは、ここの入院患者。
「日下部さん、ここは禁煙ですよ…」
「可愛い天使さん、いつも笑顔をありがとう」
そう言ってにっこり笑うと日下部は立ち去った。
「おねぇちゃん、天使みたい」
通り掛かった女の子がよつ葉を見て呟く。
よつ葉の周りには丸い煙の輪がぷかぷかと浮かんでいた。
happy birthday!




