表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/15

エピローグ 

 梅雨の季節だというのに、その日だけは妙に晴れていてぽかぽか陽気。まるで春がもう一度来たかの様。

 それなのに披露宴に集まった人々は、お互い変な顔をしていて。

 何しろ主役のキャラが日頃とはまるで正反対なものだから。


 地味顔だったはずの彼女は思いのほか化粧映えするという事が発覚し、8センチのヒールも何のその。

オフショルダーのウエディングドレスがこれでもかっと咲き誇り、すんなりとしたタキシードの隣りで宝石の様に光り輝いていた。

 新婦の関係者は

“マジっ”

と仰け反った。

 後にその時の写真をみた同僚の何人かは

“逃がしたお魚ちゃんはなんとかかんとか”

と言ったとか、言わなかったとか。

 

 対して、饒舌でならした新郎君は注がれるビールを飲み干しながら、

「ありがとうございます。彼女の事、幸せにしますから。」

と繰り返す。

 くだけた友達があきれ顔で

「よっぽどあっちの相性が良かったんだなぁ。」

と冷やかすと

「ちげ(違)うよ!」

と手を振って彼女の方をこっそり盗み見する。

「そう言う事じゃ無いって。」

慌てる所がどうにも阿呆らしい。

 多分弱みを握られているんだ、いや単純にできちゃったんだろう。

そして最後、彼はMの気があり、女王様にすっかり飼いならされたんだ、などと言う事に話が落ち着く。


 実はそれが正解。


 彼は下僕。忠犬の様に彼女の足下で眠る。何しろそこが彼の居場所だから。

 そしてナイト。彼女を守る事で初めて男になれるから。

 だから彼女は抱きしめる。そのままの彼を。彼女以外誰にも与える事のできない安らぎと庇護を込めて。



               ラプソディ・オン・ブルー     Fin   



皆様、いかがだったでしょうか。


読み終わった後、何となく幸せな気分になってもらえると嬉しいです。


ここまでおつき合いいただきありがとうございました。


現在このお話、コミック化のオファーを頂いております。

近日詳しいご報告さし上げる事が出来るかと思います。


もし良かったらブログに遊びにいらしてくださいね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
    この作品 電子コミック で発売されました !!
       詳しくは こちら ♪
           
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ