番外3 最新話までの人物設定(ネタバレふくむ)璋軍・魚日長軍ほか
*飛ばして問題ありません。作者の自己満足的な設定語りがほとんどです。
隠している意味もなさそうな一部の元ネタ設定も公開。
元ネタに関してまともな見識を深めたいかたは、ぜひ専門サイトのほうへ。
私は創作業界全体との関係を分析する「どの解釈も好き」というつっこみにくいスタンスが多い上、嗜好としてはキワモノ・マイナーをやたら広く好きです。
『最新話』と題している通り、41話以降の情報も話の区切りごとに追記する予定です。
この番外に限っては環境依存文字も使用。
一部の情報は本編でも未出か明言なし。
特記しない限り能力数値は最新の表記。
漢字表記はプレイヤー武将。
犬南学園の中等部・高等部・大学からテストプレイに参加した学生。
特記しない限り高等部。
カタカナ表記は有名NPC武将。
ひらがな表記は名無しNPC武将をプレイヤーが命名したもの。
『璋軍』
玉季璋が率いる体育会系を中心とした勢力。
人材、領土とも豊富な三番手の勢力で、上位二勢力の動向を慎重に見守っていた。
玉季璋
大学の学祭実行委員の委員長で、女子空手部の副部長。
テストプレイの会場整理にも協力。
大人びた美貌の大学生だが、犬南に関わることでは不審な言行も多い。
元ネタは劉璋(字は季玉)
劉備に蜀の地を奪われた。
演義を元にした一般認識では暗愚とされるが、正史(特にアンチ劉備)の基準では悲運の名君という解釈もできる。
本作では父の劉焉(字は君郎)も合わせた扱い。
長任奉弓
三国志もゲームも初心者で、戦略ゲームなのに園芸、食道楽、ペット飼育にいそしむマイペースプレイヤー。
女子バレーボール部の部長で、外見だけは長身に切れ長目の美形。
成長システムとの相性から、うっかり優秀な能力値を獲得。
体力80・武力90・知力60・徳力80(26話)
元ネタは張任(字不詳)
劉璋配下で龐統を討った名将。死に際の高潔が美談になっている。
娯楽フィクション小説である三国志演義では劉備を善、曹操を悪とわかりやすく脚色して盛り上げているが、劉備の蜀侵攻は演義的な聖人像を危うくするエピソードの代表格。
その中でも忠臣・張任の処刑は象徴的な汚点のはずだが、人気があったのか、隠蔽どころか活躍を増やされている。
似たエピソードを持つ厳顔の活躍も増え、老将などのキャラづけが移行されたのは張任の「潔い最期かっこいい」と「かっこいいから劉備の臣下となって(ついでに侵略の正当性も認め)活躍してほしかった」というジレンマを解決するための代替に思える。
整合性より娯楽性を優先した捏造のひとつとも言えるが、演義が当時の三国志フィクションとしては正史を尊重していた象徴にも思える。
余談。現在はネット上で張任の字を確認できないが、私が作品用に編集した資料には「奉宗」とある。
おそらく当時のウィキペディアから拾ったものだが、なんらかの誤記?
三国志で奉宗という字は陳祗(劉禅配下)もいるが、混同する要素はなさそう。
永松喬子
低身長に長い前歯の文官少女。お笑い研究会。
以前にクラスメイトだった長任を自軍に勧誘し、以降は参謀とツッコミを兼ねて同行。
体力40・武力20・知力80・徳力40(26話)
元ネタは張松(字は子喬。演義では永年)
劉璋配下で、友人の法正や孟達と共に劉備を蜀へ招き入れる算段を立てた。
背が低く、演義では出っ歯という設定も足される。
智者でありながら曹操に冷遇され、演義では相対的な劉備の正当性を強調。
直孝正法
永松の友人。飛び級で大学法学部に在籍。
無愛想だが三国志や戦略ゲームに関しては知識、分析力とも優れる。
元ネタは法正(字は孝直)
劉璋配下から劉備配下になった。
孔明・龐統に比べて一般認知は低いが、アンチ演義を中心に「孔明よりすごい」とも言われる智将。
演義の孔明は法正の智謀もキャラに吸収していると思われる。
子達皿慶子
永松の友人。容姿は良いが悪ふざけ好きで軽薄。
元ネタは孟達(字は子敬から子度に改める。演義では子慶)
劉璋配下から劉備配下に、さらに裏切って魏へ。
容姿才能に優れ、裏切りをくり返し、しかも曹丕に好かれるという、演義的な嫌われ要素が満載。
本作でもそのイメージで扱っているものの、私は正史の詳細や曹丕について調べる内に、素朴な保身主義者のような悲哀も感じるようになった。
呉次遠心
男子空手部の部長で、璋の傍らにいる。
元ネタは呉懿(呉壱とも表記される)(字は子遠)
劉璋配下から劉備配下になった中でも法正や李厳と並ぶ重要人物らしいが、記録不足で謎が多い。
妹が劉備の皇后になったので外戚にあたり、司令官としても重視されていた。
百只厳彦
大学のサバイバルゲーム研究会に所属。
体力60・武力80・知力60・徳力70(26話)
元ネタは厳顔(字不詳)
正史の記載は短い。
演義では張任の代替としてか、活躍が大幅に増える智勇兼備の宿将……のはずなのに、演義では脳筋として扱われる張飛の策略で捕らわれるという不名誉な逸話も持つ。
また、追加活躍のせいで張任との処遇の矛盾が際立っているのは気のせいだと思ってあげたい。
登芝米太
大学の入浴ツアー研究会の会長。なぜかNPCロシュクと似ている。
体力60・武力60・知力70・徳力80(26話)
元ネタは鄧芝(字は伯苗)
元は劉璋配下だが、劉備配下として呉への使者となったエピソードが有名。
演義では孫権が熱した釜を脅しに用意するが、鄧芝は道理を説いて自ら飛び込もうとしたため孫権は感服し、同盟が成立する。
孫権に好かれる献身的な使者、というイメージから、フィクション作品によっては男の娘キャラとしても扱われている。
それはそれで良ネタとして。
私は調べている内に魯粛と(ろしゅく)やたら似ている(ふてぶてしく酔狂な交渉上手。友好として人をからかうクセ)と感じ、それが孫権に好かれた主な理由にも思えたので、本作での隠しネタに。
魚日長粥斗
怪しく湿っぽく不気味だが、男子バレーボール部の部長。高等部三年。
長任の紹介でゲームに参加し、璋軍とは同盟関係にある。
元ネタは張魯(字は公祺)
五斗米道という宗教の指導者で、仙術などを扱う道教の源流ともされる。
演義をはじめ、フィクションではうさんくさい妖術師として扱われることも。
れいぞうこ
長任が配下にした名無しNPC。永松にネーミングを同情される。
元ネタは劉璋配下の冷苞(字不詳)だったりする。
修盾
八話に名前のみ登場する。
元ネタは劉璋の息子である劉循(字不詳)なので本作では璋の弟になるかもしれないが、このまま忘れられるか、単なるダメージ表示で役割を終える可能性が高い。




