番外1 21話までのあらすじと設定(ネタバレをふくむ)
*飛ばして問題ありません。思い出し用です。
1 曹操の飛翔1 歩いてみよう(長任)
犬南学園のゲーム研究会が三国志を舞台にしたVRMMO(大規模多人数オンライン仮想現実)のテストプレイを開催する。
「なにをしてもいいし、なにもしなくてもいい初心者さん対応がウリなの~」
製作責任者の犬南が案内するとおり、初心者の長任はマイペースにまったりと楽しむ。
2 曹操の飛翔2 仲間を集めてみよう(遠行)
遠行は高等部の文芸部勢力によるゲーム勝利をめざすが、心は狭く人望は薄かった。
しかもすでに大勢力になっていた大学コンパ系サークルの重草から威圧され、雰囲気は最悪に。
そこへ重草から逃げまわる放送部のアイドル日美子が合流し、しょうもない野郎どもの士気をむやみにかりたてる。
3 曹操の飛翔3 戦ってみよう(園本)
園本は自他ともに認める傲慢なる女王様。
口数が多く議論のぶつかりやすい音楽系部活の仲間たちを強引に主導し、猛将NPCのブンシュウとガンリョウを手なづける。
能力値『武力』は手数のみに反映され、戦闘は位置どり以外は自動、体力を消費する『突撃』コマンドは一時的に手数を増やせる、というだけの、やたらシンプルな仕様が判明。
4 曹操の飛翔4 自由に遊んでみよう(長任)
長任の領地へ、以前に同じクラスだった永松が訪れる。
永松は戦略ゲームで園芸にいそしむ長任のプレイスタイルに呆れるが、プレイヤー資質はなぜか高いことに目をつけ、自軍勢力へ勧誘する。
5 曹操の飛翔5 自分の能力を見てみよう(遠行)
各プレイヤーに能力数値が表示され、性格が成長に反映されるシステムも明かされ、天才と名高い弓帳三姉妹による高度すぎる改良も伝えられる。
遠行は自分の低すぎる評価に驚き、負の個人情報として隠蔽を目論む。
日美子を守るために合流した猿喚は態度こそ厳しいが考察は鋭く、ひそかに智将ロシュクを連れていた。
6 曹操の飛翔6 飛ばしてみよう(園本)
園本は吸収を望む豊田や組授たちの城を引き取りに向かう。
そこへソウソウを君主とする大勢力の巴子と金重たちがやって来る。
横柄な態度で従属を要求された園本は、にこやかに不穏な指示を出した。
7 桃園の誓い ゲームを開始してみよう(主要人物全体)
ゲームの開始前、テストプレイ開催に協力している大学の学祭実行委員の璋たちは重草のマナーの悪さを牽制する。
ゲーム勝利者は犬南に願いをかなえてもらえることになり、妙な名前と性格が多すぎる参加者たちは勝手な思惑を膨らませた。
意気ごむ遠行に園本は部活対抗の賭け勝負を押しつける。
長任はそれらすべてと無関係に、遅刻してきて頭を下げた。
8 江東の虎1 街をのぞいてみよう(長任)
犬南が管理アカウントに入れない不具合が判明し、ログアウトを試みたプレイヤーの能力値が公開されてしまう不具合まで重なる。
ゲーム研究会の虞美はゲームオーバーを機に脱落プレイヤー側からのバグ調査を試みる。
ボーナスプレイヤー『皇帝』だった犬南も首都を陥落させた弓帳三姉妹に投降し、バグ対応にあたる。
いっぽう長任は永松の招待を受け、大きな城下町を見学してはしゃいていた。
9 江東の虎2 任命してみよう(長任)
璋軍は長任の異様に優秀な能力値を知って期待するが、本人は怯えてとまどう。
そこへ同じバレーボール部の奇怪系男子こと魚日長が現れ、長任のファンシー嗜好をついてちょろく丸めこむ。
10 江東の虎3 計略を使ってみよう(遠行)
遠行たちは山賊を相手にロシュクを使ってみるが、キャラ印象とは落差の激しい演出におびえる。
コマンド『計略』は加速させる効果で、戦闘では移動速度が上昇し、能力値『知力』が高いほど予備動作の時間が短くなる。
11 江東の虎4 同盟を組んでみよう(遠行)
遠行たちは調子にのってソンケンを襲い、シュウユほか多数の猛者に包囲される。
投降さえ厳しい状況の中、敵軍プレイヤー横蓋は事情を知って協力を提案した。
横蓋はなにかと頼もしい老け顔の大学生だが、ロリコンとしての意識の高さまで熱弁してしまう。
12 江東の虎5 調べてみよう(于示林・寥花)
于示林はゲーム開始直後から芸術的な観察に執着する。
寥花は山賊を捕らえまくって兵数増加に専念する。
ぼっちプレイなふたりはなぜか遭遇しやすかった。
于示林は名無しNPC武将を君主にして「ほしあわび」と命名する。
13 江東の虎6 退却してみよう(于示林)
山賊狩りへ出撃した于示林は重草軍に遭遇し、同僚の名無し武将「あわびちゅうどく」を討たれる。
討った華夫は一応のように勧誘してくるが、于示林の異様な態度と分析を不気味がり、腹を立てる。
于示林は犠牲を払いながら退却するが、根城は寥花によって陥落していた。
14 江東の虎7 仕官してみよう(寥花)
寥花は配下に元山賊が多すぎ、モラルの低さで行きづまり、ついには山賊稼業に手を出す。
首尾よく襲ったつもりが、弓帳三姉妹の角黄に完敗する。
しかしなぜか異様な厚遇を受け、不気味さのあまり興味本位で配下に加わる。
15 江東の虎8 部隊編成をしてみよう(寥花)
角黄のもとには妹の梁黄と宝黄と三姉妹信者のプレイヤーが続々と結集し、みるみる大勢力になる。
その中で寥花は気がつくと幹部格として侵略部隊の先陣にいた。
うっかり于示林の居城を落としてしまい、仲間の山賊猛将シュウソウや海賊猛将シュウタイを抑え、帰還してきた于示林を逃がす。
16 江東の虎9 首都に行ってみよう(寥花)
寥花は三姉妹の意図をつかめないまま、気がつくと今度は重草軍の大部隊へ突撃する先陣にいた。
首都防衛隊の協力もあって重草たちを撃退するが、気がつくと角黄軍は首都を陥落させていた。
17 江東の虎10 降伏勧告してみよう(于示林・園本)
無所属にもどった于示林は社交ダンスサークルの楽文・季典と合流するが、直後にふたりが仕えていたソウソウの訃報が届く。
駆けつけた戦場では園本軍が籠城していた。
楽文たちは交渉するが、足元を見られてはねのけられる。
園本軍のたちの悪い態度で楽文と季典はあきらめ、新君主カコウトンを捕縛して投降した。
18 江東の虎11 人徳を使ってみよう(于示林・園本)
于示林は独特すぎる哲学でNPC君主のカコウエンに義理立てし、敗色が濃いにも関わらず善戦を続け、園本軍への合流をこばむ。
園本軍の面々は于示林のあつかいに悩むが、園本は一見して無駄の大きい配置で突撃をしかけた。
19 江東の虎12 地図をながめてみよう(長任)
三国志にうとい長任は古代中国の地図になじみがなく、複雑に思えていた。
永松は地理の概要を手短に把握できる大胆な提案をする。
20 江東の虎13 狩ってみよう(寥花)
首都を制圧した角黄軍は賊軍を脱する方針に切りかえ、周囲を牽制しながら規模を縮小して統制を図る。
寥花は潜入偵察をしていたら長任に見つかってしまうが、なぜか交友関係になって解放される。
21 江東の虎14 飼ってみよう(寥花・主要人物全体)
寥花は気がつくと角黄軍の外交使者になり、重草軍を討伐する連合軍の勧誘へ向かう。
璋軍、遠行軍、園本軍を巡り、各勢力の雰囲気の違いを知る内、自分の居場所について考えはじめる。
21話までに判明しているゲーム仕様などの設定まとめ
基本
プレイヤーの行動を補助して選択肢が現れる。
選択はクリックだけでなく音声などでも可能。
選択しなくてもコンピューターは動作などから推測する。ただし正確とは限らない。
ゲーム内NPCと話せばマニュアル的なことも含めてさまざまな情報をもらえる。
青白い文字表示は全プレイヤーに公開されている。
ベージュ色の文字は表示されたプレイヤーだけが視認している。
ステータス情報などの公開範囲はプレイヤーが任意に指定できる。
内緒話モードでは指定した相手にしか聞こえない会話が可能。
各地の城内にある立て札は掲示板機能。
能力
初期は非表示。リアルで一時間、ゲーム内で五年にあたる時間経過で全プレイヤーへ一斉に表示された。
犬南『能力は行動選択などを性格分析して決まります』
宝黄『犬南さんの製作方針に沿って細部を詰めた際、会話内容、動作、視線、心拍数、呼吸数なども参照して能力変化に関連づけるように手を加えました』
宝黄『万能キャラクターに育てる際はそれらも模範的に装う必要があるため、難易度が上がってしまったかもしれません』
『体力』
ストレス耐性の評価。
なくなるとゲームオーバー。
突撃などの行動や負傷で一時的に減る。
強烈なストレスでも減るらしい。
減った割合に応じてほかの能力も一時的に下がる。
加齢や重傷では最大値も減る。
『武力』
意欲、積極性、主体性などの評価。
戦闘を有利にする。
攻撃の手数に影響する。
『知力』
計算力、応用力、判断力などの評価。知識量などは評価されにくいらしい。
いろんな補助に使える。
コマンド『計略』で攻撃手数以外の行動を加速させる。
知力が高いほど連射性や到達距離などが向上。
『徳力』
社会性、協調性、倫理性などの他人を察する『思いやり』で評価。
兵士数などを回復しやすい。
評価基準は効果から逆算すると、成長に影響する行動がわかりやすい……らしい。
武力であれば言葉より行動による積極性、中でも攻撃的な動作など。
徳力であれば兵士に慕われやすい行動など。
ただし技術上の限界で、発言してないことまでは反映が難しい……らしい。
犬南『プレイヤーの最終平均値は55で、ほぼ30台から70台になる仕様です。80や20でもレアですね』
犬南『名前あり武将の平均は70で、90台の能力もゴロゴロいます。時間の都合で数十名しか用意できず、ほっとんどが曹操・孫権・劉備の武将なのはビギナー向けに……もありますが、三国志ファンとしてはひよっこでミーハーな私の趣味です』
犬南『名無しのザコ武将は平均35で、プレイヤー含む全武将の平均が50になるよう、開始時に用意されています』
5話時点ではプレイヤーの平均はまだ50で、平均でもう5、大きいと10くらいは上がる……らしい。
プレイヤーのみ現在は十段階のざっくり表示で、少し前の数値が表示されている。
天国
正法「脱落プレイヤーの観戦席で、ゲーム内とのメッセージ送受信は一切できない代り、内緒話以外は自由に観戦できる。あと逆応援投票もしていて、一定数たまると妨害キャラの仙人が襲ってくるらしい」
バグなど
犬南『私が管理アカウントに入れない不具合が発生していました~。私まで一般プレイヤーあつかいになっているのかな? ゲーム進行には支障ないんで、テストプレイは続行で~』
菓蘭「やだー。もしかしてこのまま起きられないとかー? ゲームで死んだらリアルもマジ死にとかー?」
遠行「外部からの強制遮断で問題なく起きられるって開始前に説明あっただろ。根拠なく不安を煽るようなことは……いや、心配しなくてだいじょうぶだから」
虞美「安全のため、ささいな外部刺激でもゲームが中断され、起きてしまう仕様になっています」
虞美「室内に用意したものは必ず身につけてください。安全性は上がっていますし、二時間ごとの途中休憩も入れますが、念のためです」
犬南『ゲームオーバーで天国にいるかたも含め、ログアウトは少々お待ちください。ログアウトの際にステータス値が表示されたり、表示がくり返されたりするようです』
犬南『まだ管理アカウントに入れず、天国の様子をのぞけないので、詳しい状況はわかりませんが、復旧次第にお知らせしま~す。次の休憩までにはなんとかしないと~。うひ~』
その他
犬南『みんな一律に西暦170年生まれの10歳で開始。もうすぐ1時間経過で15歳です。おおよその能力が形づくられ、それを自覚するお年頃という事で~』
遠行「一年が十二分か。一昼夜もそれくらいのペースで、季節は日没ごとに変わっているから、今が冬って事は……季節は五種類で一周一時間?」
犬南『なお今回、途中発生する有名武将はいません。見かけによらず、一律でみなさんより五歳上の設定です』
犬南『継承がややこしくなりそうなんで、孫堅・孫策・孫権の呉国三代はまとめた扱いでソンケンでした。曹操や劉備の息子さんたちもいません。孫の世代に近くてサバ読みの苦しすぎる姜維くんも泣いて斬りました』
正法「プレイヤーの性格に合わせた能力変化と言っても、中間層にかたよる無難な評価基準だ。それじゃ頭数の勝負になっちまう。はじめからリアルの人脈規模で勝てるやつが決まっている。戦略なんぞ関係ねえ」
子達皿「だから有名武将で変化つけているんでないの?」
正法「同じだ同じ。コンピューター武将は頭が悪くて、小道具の補助兵器も同然。史実で肝心な戦略や交渉はプレイヤー任せ。その上、どんな怪物武将でもプレイヤー数人で袋だたきにすれば倒せる戦闘バランスだ」
ゲーム内の時間経過
能力値が表示された『リアル1時間・ゲーム内5年』の様子。
遠行は日美子と拠点探しへ出た直後(5話)
園本はソウソウを袋だたきにする少し前(~6話)
長任は永松の招待を受けて璋軍の城に着く前(~8話)
于示林は君主ほしあわびを得た後、重草たちに会う前(12話)
寥花は流浪の角黄と共に宝黄の城へ入って間もなく(15話)
このあと……
寥花は角黄軍の大幹部として大軍を任され、梁黄と共にほしあわび軍の城を滅ぼす(15話)
于示林は同僚あわびちゅうどくを華夫に討たれて退却したが、ほしあわび軍の君主と城も失っていた(12話)
園本がソウソウを袋だたき(6話)
于示林は楽文と季典に誘われソウソウ軍へ合流した直後に君主の訃報を知る(17話)
寥花は角黄軍の総力と首都防衛隊の協力で重草軍を撃退し、ついでに首都を襲撃する(16話)
正法は璋軍城内で虞美の脱落と角黄軍による首都陥落間近を知る(8話)
園本の横暴で楽文と季典は後継君主カコウトンを捕縛して投降する(17話)
園本は于示林を投降させ、後継君主カコウエンが討たれる(18話)
遠行は初の拠点を得て虞美の訃報連投を利用した外部連絡を知る(10話)
遠行がソンケンを討ってしまい、初拠点で籠城中にカコウエンの訃報(11話)
寥花は各勢力を外交訪問し、遠行と横蓋らシュウユ軍の奇妙な同盟、園本軍になじんでいる于示林、長任の奇行につっこむ永松、などを目撃(21話)
このあとの予定では『リアル2時間・ゲーム内10年』が最初の休憩時間になっている。




